ベールを脱いだ「美男<イケメン>バンド~キミに届けるピュアビート」…単なるイケメンドラマではなかった

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写真=tvN
「美男バンド~キミに届けるピュアビート」は単にイケメンが大勢出演するドラマではなかった。

30日夜に放送されたケーブルテレビtvN月火ドラマ「美男バンド~キミに届けるピュアビート」(ソ・ユニ脚本、イ・グォン演出)は俳優イ・ミンギを中心に、劇中に登場するイケメンロックバンド“眼球浄化”が廃校危機に曝された学校を離れ、チョンサン高校に行かざるを得なかった理由、そして登場人物たちが出会う過程が描かれた。

フタを開けてみたら…10代の真剣な悩みも取り上げていた

「イケメン」に偏っていた「美男バンド~キミに届けるピュアビート」に対する偏見は、初回放送と共に消えていった。学園内暴力、貧富格差、夢への熱望と現実との乖離など、韓国の10代たちが現在経験している様々な社会問題をリアルに表現されていることが初回の放送からハッキリしたためだ。

劇中でチョンサン高校に転校していく眼球浄化のメンバーたちは、第1話で楽器を買うため、公演するために、言葉通り韓国社会の現実を体当たりで経験しなければならなかった。

もちろん、彼らが音楽を通して成長していく過程を描いていくことはハッキリとしているが、ドラマの中に隠された秘密を発見することができれば、このドラマが単純に面白おかしいドラマではないということにすぐ気付くはずだ。大事なのは、初回の放送でこのような要素が視聴者の興味を引くのに成功したということだ。

しかし、重くも軽くもなりかねないドラマのバランスをどこに置くのかによって、ドラマ全体がおかしくなる可能性も、また、ケーブルドラマとしての一線を引く可能性もある点を制作スタッフは念頭におくべきだ。

特別出演イ・ミンギの“輝く演技”―上手くバトンを続けなければ

初回放送で、ビョンヒ役を演じた俳優のイ・ミンギは魅力的というレベルを超え、完璧な姿で眼球浄化のボーカリストを務めるリーダーを演じきった。たった2回のみの短い出演であるため、残念である。

ソンジュンとキム・ミンソク、ユ・ミンギュ、INFINITE エル、ヒョンジェ、チョン・ウィチョル、キム・ヒョンジュンなどの出演者たちが、イ・ミンギがいなくなった「美男バンド~キミに届けるピュアビート」をどう引張っていくのかがポイントだ。もちろん、初回放送で彼らのルックスは「眼球浄化」レベルであり、安定した演技で合格点をもらった。



心配とは裏腹に、新人のチョ・ボアは言葉の通り“ミューズ”であった。男性主人公の間で三角関係を形成するほとんどのヒロインがそうであるように、清純さと少しの天然さ、言いたいことの言えない消極的な性格を上手く表現した。ただ、とても新鮮だったという点に関しては点数を付けたい。

さらに、きちんとしたストーリーと構成、耳を楽しませる音楽と、目を引く感覚的な映像もドラマへの集中度を高めた。実際、この部分がドラマの核心であり、最も優れている点だった。

視聴者からの反応も良かった。放送直後、各SNSには「美男バンド~キミに届けるピュアビート」に対する感想がアップされた。視聴者は「絶対オンエアで見るべし」「ハンサムな顔だけではなく、演技も上手い」「何か、次元が違う映像です!」などの反応を示し「美男バンド~キミに届けるピュアビート」への愛情を表した。

記者 : チョ・シニョン