【CLOSE UP】TEENTOP「お姉さんたち、僕たちの名前を覚える準備はできていますか!」

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「いただきます!」派手な色に染めた髪に濃いメイクをした6人の少年がテーブルを囲んで仲良く座り、目の前のおやつを見て声を揃える。

ステージでは「僕は君のものだよ。君も僕の半分なんだ」と歌いながら大人のふりをしたり「いくら探しても、こんなやつはいないよ」(「Supa Luv」)と強がったりもする6人組の男性アイドルグループTEENTOPだが、メンバーそれぞれの顔にはまだ子どもっぽさが残っている。メンバーの平均年齢はようやく18歳を超えたところだ。最年長は今年高校を卒業する92年生まれのC.A.P、最年少は今年高校に入学する95年生まれのRICKYとCHANGJOだ。

明るくさわやかなアイドルの本質とは多少ズレている「スガプドル(手錠アイドル)」というニックネームも、メンバー全員があまりにも幼すぎて、「彼らを好きになること自体が犯罪のような気がする」と自分を責める年上のファンたちがつけたものだ。


「スガプドル」「カル群舞」TEENTOPを表すキーワード

TEENTOPは振り付けを練習する姿を撮った動画でも、メンバーごとに名札を付けて登場するほど、まだグループの知名度を上げるために頑張らなくてならない新人だ。しかし、2010年に発売したデビュー曲の「拍手(Clap)」に続き、2011年も「Supa Luv」が独特なサウンドとTEENTOPならではの「カル群舞(キレの良いダンス)」で注目を集めている。

何ヶ月もの間「メンバー6人のダンスをピッタリ合わせるために歌詞一文字ごとに振り付けを細かく分けて合わせてみたり」(NIEL)、「今も振り付けがほんの少しでも合わないと、それは誰かが間違ってるってことだから、ピッタリシンクロするまで練習します」(CHUNJI)。彼らのダンスを単なる芸だと思う人もいるかもしれないが、ジャンプや着地のタイミングまでピッタリ合わせながら一つのパフォーマンスを完成させるのは、決して容易なことではない。

面白いのは「頭が真っ白になっても身体は動いている」(CHANGJO)と言うほど彼らを動かしてきた原動力だ。「バックダンサーの兄さんたちがとても優しくしてくれるから、僕たちももっと頑張れたんだと思います。全然怒らずいつも『君たちは最高だ』と言ってくれたから、そんな兄さんたちを失望させたくなかったんです」(RICKY)。社長を“隊長”と呼んでいるというこの少年たちは、成功への熱望より身近な人の善意に応えようとさらに頑張っている。また、そんな風に真面目に練習を重ねて上ることができた生放送のステージで、メンバーの誰かがミスをした時は、そのメンバーにいたずらな罰を下してその証拠の写真を残し反省文を書かせる。


かわいいリーダーからチーム内で権力を握る末っ子まで

しかし、一度ステージから離れると、ファンからもらった粘土遊びに夢中になったり、ジャンケンして負けた人が相手の手をマッサージするというゲームをやったりするこの少年たちは、時々“アイドル”という名前の後ろにある素顔を見せてくれる。

まず、リーダーC.A.Pは“カリスマ”あふれる顔と深みのある声を持っているが、水に入るのと遊園地の乗り物を怖がる“かわいい兄さん”だ。L.JOEは“いたずら好きなラッパー”という自分のあだ名について「言うのがちょっと恥ずかしかったんです」と打ち明けた。いつも悲しげな表情をしているが、一度ポーカーフェイスが崩れると顔がすぐ真っ赤になってしまうL.JOEは確かに男子高校生だ。メンバーの間でも“優しい”と言われるほど穏やかなCHANGJOは、母親の反対を何度も押し切ってついにオーディションに合格し、夢を実現させた強い意志の持ち主。RICKYは神話の2枚目のアルバムにある「T.O.P」をカバーして歌ったことがあるが、実は神話の曲は7枚目の「Brand New」より前は覚えていないほど幼いチームの末っ子だ。また彼は限りなく明るく純粋だけどいつか“男らしい男”になりたいと強い望みを明かした。恋に関する歌を歌ってはいるが歌詞をすべて理解するのがまだ難しいというNIELは「強いビートがある曲はまだいいんですけど、曲が持つ様々な感情を豊かに表現する必要があるバラード曲はまだうまく歌えないんです。いつか必ず素敵に歌ってみせたいんですけど、経験不足だからまだ上手く表現できないみたいです」と言い、大人になるその日を約束する。最後に、あちこちから飛んでくるメンバーたちの返事をうまくまとめるCHUNJIは、まるでボーカルパートで他のメンバーたちと美しくハモっているように抜群の呼吸を見せる。

デビューしておよそ200日、「昔はダンスの稽古中にたくさん間違えて喧嘩になったりもしましたが、今はピッタリ合っているから喧嘩することもなくなりました」(CHUNJI)と言う。そのおかげで、チームワークもさらによくなった。しかし、「仲が良すぎていたずらも多くなり、気を許しすぎたせいで持つべき緊張感がなくなったらどうしようという心配もあります」とC.A.Pが明かす。
「実はチームの中で末っ子の2人が一番権力を握っている」(NIEL)と言うこの6人の少年たち。デビューしてからこれまでにやってきた全ての事は、まだ楽しい冒険の始まりに過ぎない。そのため、これから何を叶えたいかという質問には、何のためらいもなく「アジアのトップになることです!」と叫ぶ彼らが、高望みしているとは言い切れない。

お正月に海外でのスケジュールが決まって家族と一緒に過ごすことができなくなったという話にも「ホテル好きです! いくら散らけても次の日、きれいになっているから!」と楽しそうに話すこの少年たち。未来は彼らのように夢見る者のためにある。

記者 : チェ・ジウン、写真:チェ・ギウォン、編集:イ・ジヘ、翻訳:ナ・ウンジョン