「K-POPスター」審査評価だけ残った彼らの道のり ― Best or Worst

10asia |


ストーリー

SBSのオーディション番組「K-POPスター」で審査委員たちの持つ色が徐々に明らかになっていく。パク・ジニョンは、パリから来たジュリーに「実力がないのに気楽なのが気にいらない」と評したのに対し、ヤン・ヒョンソクは「すばらしい音色を持っている」と絶賛し、違った角度から評価した。「Irreplaceable」で10代とは思えない声量とリズム感を見せてくれたパク・チミンは、審査委員の満場一致で合格し、つらい環境の中でダンスを独学で学んだと明かしたチェ・レソンは、ボーカルで足りなかった部分をダンスの実力で乗り越え次のステージに進出した。

Best or Worst

Worst:ヤン・ヒョンソクとパク・ジニョンの二人に「審査バトル、第1次戦」が勃発した。二人が見せた正反対の審査結果は、彼らのキャラクターを浮き彫りにした。しかし、参加者のどんな長所と短所が当落の基準になるのか、視聴者が理解するまでにはいかなかった。ビヨンセの「Irreplaceable」を歌ったシン・ジナに対し、パク・ジニョンは「ビヨンセのように歌っているが、ビヨンセより下手だ」と不合格にし、ヤン・ヒョンソクは「ビヨンセより上手くできないのは当たり前だ」と言って合格させた。

それ以後、「愛しか知らない」を歌ったオ・サンホンにヤン・ションソクは「歌は下手だけど、声は気にいった」と言ったのに対して、パク・ジニョンは「人として魅力はあるが、声には魅力がない」と相反する意見を出した。参加者たちが持っている可能性、あるいは問題点が何であるかを十分に説明しないまま、結局パク・ジニョンとヤン・ヒョンソクの好みだけが、合格と不合格を決める基準のようにこの番組で強調された。

結局、新たなK-POPスターを発掘するという目的はどこかに行ってしまい、二人がお互いの意見に反対する評価だけが残ってしまった。おかげで二人がどんな意見を持っているのかは分かったが、オ・サンホンをはじめ何人かの参加者たちは、合格か不合格かの結果も分からず終わってしまった。所属事務所の特徴が現れた審査評価が視聴率の鍵になることあるが、それがこの番組の全てだとしたら、「彼らだけの審査」として視聴者が置き去りにされるのではないだろうか。あえて1、2回目での対決を編集して強調しなくても、三つの企画会社がそれぞれ異なる審査方針を自然に見せた状況であっただけに、より一層残念である。

仲間たちとおしゃべりするポイント

― Mnet「SUPER STAR K3」のパク・ピルギュに続いて義務警察(兵役期間の間、軍隊に服役する代わりに警察の業務を補佐する)グループ「クロギ」に出演。義務警察出身のアイドルグループの誕生も遠くはない。
― 意外にもあっさりと恋に落ちて、その感情を隠すことができない姿がまるで女子高生のようなヤン・ヒョンソクとパク・ジニョン。
― 12才のチェ・レソンはマイケル・ジャクソンの「Ben」でもう一度人々を驚かせることができるだろうか。

記者 : パク・ソジョン