【REPORT】SHINee テミン、日本武道館3daysが大盛況…色気あふれるステージで魅了「これからも大切な思い出を作りたい」
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本公演は、最新作となる4thミニアルバム「Guilty」(2023年11月発売)を携えて、昨年12月に韓国で行われたライブの日本公演となり、テミンが日本でソロライブをするのは約4年3ヶ月ぶり。先月、SHINeeとして約6年ぶりの東京ドーム公演を成功させたばかりだが、ソロではSHINeeとは異なる世界観を確立しているだけに、この瞬間を心待ちにしていた観客たちと“大切な思い出”を作った。
最初、薄暗くてまるでそこに浮いているようにも見えたが、「Guilty」収録の「The Rizzness」を歌う声が聞こえてきて、改めてテミンの存在を確認。すると今度は徐々に足もとのステージが前方に向かって回転し、テミンは前傾姿勢から、床と並行になったのち、最終的に足から宙に釣られて逆さまになる。そんな状態にも関わらず、印象的な高音のヴァースが繰り返されるヒップホップナンバーを、息を乱すこともなく歌い続ける様子に観客の目は釘付け。破格の登場で一気に会場の空気を掌握した。
3曲目「Black Rose」ではそこへしなやかさも加え、誘惑的な表情も見せる。そして、4曲目「Criminal」では大人の魅力を爆発。両手首を紐で括り、それを口を使って外すという妖艶な雰囲気を作り、ダンスブレイクでは全身でダイナミックさを表現。さらに曲の後半では上着を脱いで鍛え抜かれた上半身を露わにする場面もあり、溢れる色気を存分に発揮した。
MCを挟んだ前後で披露された「Guilty」からの2曲は、大型ビジョンを使って歌うテミンにクローズアップ。「Not Over You」は目を閉じて歌に集中する表情を、「She Loves Me, She Loves Me Not」では、愛が終わっていく瞬間を枯れていく花びらに例えた楽曲を全身で表現する姿を捉えた。
「みんな知ってる曲ですよね、歌いましょう!」とテミンが叫ぶと、観客から“イ・テミン”コールが沸き起こり、韓国語でのコールも迷いなく入れていく。その声に応えるように、ダンスブレイクで踊るテミンからはより激しく、熱いものが感じられ、さらに観客の声を大きくさせる。これぞアーティストと観客がともに作るライブという空間だと実感させられた。
ダンサーのパフォーマンスを挟んで、後半戦がスタート。衣装をここまでのモノクロベースのものから、全身赤のタイトなスタイルのものへと着替え、彼は再び、宙吊りのステージから登場する。今度は逆さまの状態から正位置に戻ってくるという動きで「Door」を日本語で歌い、徐々に客席側に顔が見えてくると、目隠しをしていることがわかる。曲中でステージの回転が止まると、その目隠しをしたまま踊り出すテミン。2017年に行われた自身初のソロライブとなった武道館公演では、四方八方からロープで拘束されまま踊る姿に息をのんだが、今回のバージョンも強烈な印象を刻んだ。
「イ・テミン」「大好き」と繰り返す観客からのコールを受け、「IDEA:理想」でアンコールのステージに戻ってきたテミンが、「僕を、また綺麗な言葉で呼んでくれましたね」と微笑むと客席から「大好きー!」という大歓声が送られ、テミンも「僕も皆さんが大好き」と軽やかに答えてみせた。
客席を笑顔で見つめると、その感謝の気持ちを込めたという日本オリジナル楽曲の「世界で一番愛した人」を歌唱。観客も大きな声を上げてともに歌い、ハンドマイクを握りしめて歌うテミンの目には涙がにじんでいるようにも見えた。続けて「I Think Itʼs Love」「Identity」の2曲を情感豊かに歌い上げ、最後は歌いながらステージのビジョンの間に吸い込まれていくような幻想的な雰囲気で幕を下ろした。
MCで彼は「テミンという人を表現したい」と話していたが、まさにテミンにしかできないものが詰まっていた。どの曲にも、どの瞬間にも“美しさ”が宿り、力強く荒々しい場面であっても、そこには“美しさ”が貫かれている。ここからまたテミンの審美眼によって新たに作られる楽曲、ステージに、否応なしに期待が高まるライブとなった。
■公演概要
「TAEMIN SOLO CONCERT:METAMORPH in Japan」
3月8日(金)17:30開場 / 18:30開演
3月9日(土)15:00開場 / 16:00開演
3月10日(日)14:00開場 / 15:00開演
会場:東京・日本武道館
■関連リンク
SHINee日本公式サイト
記者 : Kstyle編集部