【REPORT】キム・セジョン、初の日本単独ファンミ開催!4年ぶりのファンとの時間に「もっと、もっと、もっと」

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「社内お見合い」が世界中で大ヒットを記録。いま韓国で最も HOT なスター女優となったキム・セジョンが、日本で初めての単独来日ファンミーティング「KIM SEJEONG 1st ASIA FANMEETING 2022 SEJEONG'S SESANG DIARY」を開催。2022年11月11日、東京・立川ステージガーデンにたくさんのファンが集まった。可愛らしさとトークの面白さ、圧倒的な歌唱力、真心を感じさせるファンサービス。ファンを魅了した一夜の模様をお伝えする。
 

4年ぶりの来日!初の日本単独イベントに感激

ソロ歌手としての代表曲「Flower Way」とともにファンミーティングはスタート。この段階で早くも涙ぐむファンが続出。「アニョハセヨ」と挨拶したキム・セジョン。「日本のファンの皆さんに会うのは久しぶりなのですごく期待してきました。でも、歓声あげることができないじゃないですか。それでも皆さんのまなざしを観るだけで私はわかります。先ほど会場が真っ暗になったとき、涙が出そうになりました。今日は皆さん、楽しくて幸せで、有意義な時間を過ごしましょう」。

「素敵な衣装、シンデレラみたい」とMCの古家正亨が誉めると「スタイリストさんの言葉を借りるならこれは初恋。私のイメージは“お姫様”ですね」とニッコリ。「4年ぶりの来日。ずっと来たいと思っていてなかなかできなくて悔しい思いをしていました。ついに来られることになったときは声が出てしまいました」と本音を語る。

客席に向かって「gugudan時代のファンミーティングやコンサートツアーに行った、という方、どのくらいいますか?」と問いかけると、予想以上の少なさ。「ほとんどの皆さんが女優さんとしてのセジョンさんにはまったみたいですね」と言われ「本当ですか? てことは、私の歌が上手かどうかわからなかったんですね。だったら皆さんはこれから大変なことになります。私にどっぷりつかることになりますよ(笑)」と前に出て“えっへん”ポーズをとるキム・セジョン。さらにMCから「gugudanの活動でお会いした頃から人間力のある方。人として魅力がある人と思っていました。ソロでお会い出来て嬉しい」と言われると「私こそ嬉しいです。こんなに大勢の皆さんがお越しくださって本当に本当にありがとうございます」と返す。
 

久しぶりの日本も満喫「韓国に帰った私のために(笑)」

そこから話題はすぐに昨日、日本に来てから何をしたか? に。すぐにコンビニに行って、だんご、焼きそばパン、シュークリームのたい焼きなどを購入。そのあとはドン・キホーテに行って「韓国に帰ったあとの私のために(笑)」と、日本のビールやカップラーメン、カップうどんなどを買ったと嬉しそうに語る。

近況報告ではサーフィンの写真を公開。今回初めてやったのに「私、何をやってもベテランっぽく見えてしまうんですよ」と笑う。俳優の先輩が「演技はサーフィンに似ている。遠くの波は大きく見えるが近くに来ると小さかったり、急に波が来たり、いつくるかわからない波をひたすら待ち続ける力が必要だったり」と言ったことが今回実感できたそう。また、スカイダイビングにも初挑戦。「スカイダイビングは死にすごく近い。これからの人生は一生懸命なだけでなく、楽しくいこうと思いました」と語ってくれた。

最近は演技の勉強にはまっていて、演劇をよく見にいっているという。「ドラマと舞台は全く違いますね。カメラの前の演技はテクニカルな感じですが、ステージでの演技はすべてを信じて、ずっと生き続けていなければいけない。そうしないと自分自身が嘘に流されてしまうので、ずっと目覚めていることが必要なんです」という率直な思いには、言葉選びが素晴らしい! とMCから褒められる場面も。「シンガーソングライターですもんね」と言われて嬉しそうなキム・セジョン。

ここであらためて、オープニングの歌に「Flower Way」を選んだ意味は? と聞かれ「この曲は私にとって初めてのソロ曲。今までで一番歌ったし、自分の状態をチェックするのに一番いい曲なんです。初めての単独ファンミーティングなので、これからは花道だけを歩きたい、という思いをこめて選びました」。次の曲は「Teddy Bear」という可愛らしい曲。歌詞や曲を書くときは映画をたくさん見て参考にするのだそうだ。「だから私の曲は起承転結がはっきりしていてお話のような感じがするかもしれません」と明かす。
 

キム・セジョンの素顔に迫る!Kstyleで募集した質問にも回答

飲んでいたミントしょうが茶の大きなボトルが小顔を引き立てる、とMCに言われて「もともと小さいことにしてください」と笑うキム・セジョン。そして、ここからは事前にKstyleのTwitterで募集したファンの質問に答えるコーナーへ。「いつかカバーアルバムを出しますか?」という質問には「カバーしたい曲がまだまだあるのでぜひ」と言い、先輩のユンナさんの曲「Event Horizon」をその場でアカペラで披露した。「日本のドラマや映画は見ますか?」の質問には「見ます。ドラマよりもアニメが好きです」。「休みの日は何をしていますか?」と聞かれると「曲を書いて運動をしています」。「最近覚えた日本語は?」には「ちょっと日本語から離れていました。だから最近一番たくさん使った日本語を言いますね。これこれ!、いいえいいえ、わーすごーい、ありがとうございます(笑)」若い女性ならではのノリのいい日本語に場内大爆笑。「勉強したものは使わないと、またすぐ話せなくなってしまうから、たくさん日本に来ないといけませんね」と語る。

ここからは「セジョンの好み」というコーナー。選択肢の中からひとつを選ぶ、韓国で流行っているバランスゲームだ。言われて嬉しい誉め言葉は? 「本当に頑張ってるね」VS「本当に上手いね」答えは前者。「いつも一生懸命やる姿が重要だと思うからです」と理由を語る。外出しようとして自分の姿が気に入らなかったら? 「最初からまたやり直す」VS「そのまま行く」これについては、全部はあきらめて一部は直す、と回答。東京での最後の「食事、ラーメン、うどん、寿司、お好み焼き」の中から一つだけ選ぶなら? 答えはラーメン。「休日は家から出ない」VS「外に出て友だちと会う」の答えは、「家から出ないで友だちを家に呼んだり呼ばれたりします。6時間話していたこともあるんですよ」。より耐えられないのはどっち? 「24時間なにもしゃべれない」VS「なんの話も聞けない」の答えは後者。「話せないより聞けないほうが怖いと思います」と、キム・セジョンの好みに迫った。
 

女優として大活躍「いつかマーベルからお呼びがかかる日を…」

ここでまた歌のプレゼント。「Baby I Love U」は日本にオリジナル曲があると聞きました! と話すキム・セジョン。爽やかなラブソングにファンはうっとり。続いてはドラマファン待望の、今まで演じてきたキャラクターを振り返るコーナー。

最初は「恋するレモネード」のウノ。「ウノは平凡な高校生です。このドラマは新人俳優ばかりを集めた作品だったので、演技に対する怖さを払拭して取り組めました。みんな私と同じで初めてなんだから、と思うことができたんです」と明かす。ここで名場面と言われる「最高の愛嬌」シーンの映像が登場すると、「最近、私のファンになった方たちは知らないですよね」となぜかため息をつくキム・セジョン(笑)。「皆さん、気をたしかに持ってご覧くださいね」と前置き。「このとき私が22歳であったということも踏まえて見てください」そして映し出されたのはウノが「オッパー!」とアニメ声で甘えまくる可愛らしい爆笑場面。「この日は私の撮影最終日で、徹夜明けの朝9時から撮ったので、精神状態が変になっていた」と言い訳するのも可愛い。しかも2022年バージョンをお願いされて、再現してくれることに! 「準備が必要です」と気合いを入れて見事にやりこなすと「私、27です」と冷静な日本語で言い放ち、笑いを誘った。

お次は「君の歌を聴かせて」のオーケストラのティンパニストのイヨン。「ミステリアスな事件に巻き込まれていく役でした。トラウマで記憶をなくし、不眠症になるんですが、正直このドラマは私にとってつらかったです。この作品はとても久しぶりの演技で、自分の至らない部分があらわになってしまう気がして。でもこのドラマのおかげでいろんなことに慣れることができました。今はありがとう、イヨンと言いたいです」と語ってくれた。

3番目は「悪霊狩猟団:カウンターズ」のハナ。「ハナは悪霊退治をする役。とてもデリケートな人物で秘密をたくさん抱えていて人を警戒する。鋭い性格の持ち主でした。今の私はこのように可愛いらしいんですが、実はとてもカッコいいんです(笑)。正直、健康で可愛く育ったセジョンもときには傷ついたりもする。それをきちんと克服できていなければ、私もハナのようになっていたかもしれません」さらにエレベーターの中でのハードなアクションシーンが紹介されると「全部が全部私ではありません。混ぜ混ぜで撮りました」とタネ明かし。「狭い場所でのアクションも大変ですが、広いともっと大変なんです。1日中走りまわらないといけないし、日が暮れると撮れないし。東洋の俳優として、いつの日かハリウッドのマーベルヒーローからお呼びがかかる日を待っている」と夢は大きなキム・セジョンだった。

そして待ちに待った「社内お見合い」が登場。世界中で大ヒットし、日本でも大人気を呼び、キム・セジョンをブレイクさせることになった記念すべきラブコメディ。「私はハリを演じたおかげでたくさんの愛をいただくことができました。そして皆さんの期待に沿えられる自分になれるよう、自信をもって努力できるようになったんです」ハリと親友の2人が酔っぱらうコミカルな場面の映像も登場し「ほとんどアドリブでした」と裏話も披露。さらに再生回数NO.1のロマンチックなシーンも登場。「あのシーンの見どころは2人のまなざしですね」と、ドラマにおける目の演技の大切さについて、熱いトークが展開された。

ここであらためて自分が演じてきたキャラクターを振り返ったキム・セジョン。「すべてのキャラクターは、私の細胞のどこかできちんと生きています。」という名言も飛び出した。さらに日本のドラマ「重版出来!」を韓国でリメイクした「今日のウェブトゥーン」も2022年11月末から日本で配信が始まることが発表された。「もともとの原作がいいので韓国でも人気の高かったドラマです。楽しみにしてください」としっかり宣伝も。
 

4年ぶりに会えたファンとの時間「また戻ってきます」

ドラマのOSTにも関わっているキム・セジョン。次の曲は「社内お見合い」の挿入歌「Love,Maybe」。客席には「会いたかったよ」というスローガンがいっぱいに掲げられる。それを感慨深げに見渡して「私も、会いたかったよ~。もっと、もっと、もっと、もっと、もっと……」と日本語で言うキム・セジョン。「こみ上げるものがあったんですが我慢しました」と続けて、終わりの時間が近づいているのを寂しがる。「楽しかったけど心残りは、4年ぶりに会えたファンの皆さんの声が聴けなかったこと。もっと顔が見たかったし、温かさも感じたかった。今もたくさん受け取り、また感じていますが、今日のこの気持ち、残念さを胸に、また必ず戻ってきたいと思います。マスクを取って声が出せるその日まで、少しだけ待っていてください」

客席の照明を点けてもらい、あらためて会場を見渡すキム・セジョン。思わず「わー」と声をあげ「本当に会いたかったです」と優しく語りかけると、言葉にならない空気が客席と彼女の間に生まれ、その場にいた皆の心を満たした。そしてファンと記念撮影。最後に新しいアルバムの話になると「すでに20曲は書きあがっている。出すまでにもう10曲は書けると思う。それまで待っていてください」と頼もしい約束もしてくれた。

最後も歌でお別れ。「夢について語っている『Skyline』という曲です」と紹介するとひときわ大きな拍手が巻き起こった。そして「私たち、次はもっと素敵な姿で会いましょう。愛してます」という手紙が映し出される。サランヘヨのポーズをしながら、上手のファン、2階席、3階席、センター、下手のファンへとゆっくり移動して挨拶をしていくキム・セジョン。「私たち、またいつ会えますかね? 遠くにいる皆さんもよく見えますよ。今日は本当にありがとうございました。声は出せなくても皆さんの気持ちはきちんと受け止めました。心配しないでください」。会場のファンからのメッセージやアピールをひとつひとつ受け取り、可能な限りファンサービスを返そうとしてくれる。「皆さんの感情をきちんと受けとめて。また戻ってきますので少しだけ待っててください。愛してるよー。バイバーイ」最後は可愛く締めくくった。

終演後にはロビーでお見送りも行われた。ファンに少しでも近づきたかったのだろう。間に設けられた透明のビニールに張り付かんばかりに、一瞬のコミュニケーションをとろうとするキム・セジョンがいじらしく、ファンのハートを鷲掴みにしたのだった。

キュートなビジュアルはもちろんのこと、飾らない仕草、しゃべり方、笑い方、すべてが愛らしかったキム・セジョン。パワフルな歌声、ノンストップの面白トーク、伝説の愛嬌2022年版を披露してくれた豪快なサービス精神も忘れられない。これから日本でもますます人気を高めていくことだろう。

取材:望月美寿

■公演概要
KIM SEJEONG 1st ASIA FANMEETING
2022 SEJEONG’S SESANG DIARY

日時:2022年11月11日(金) 18:00 開場 / 19:00 開演
会場:立川ステージガーデン

【セットリスト】
M1. Flower Way
M2. Teddy Bear
M3. Baby I Love U
M4. Love, Maybe ※スローガンイベント
M5. Skyline
M6. Let's Go Home

■関連リンク
・Jellyfish Entertainment Japan公式Twitter:@jellyfish_ent_j

記者 : Kstyle編集部