BTS（防弾少年団）の新しいアルバムに、性的暴行疑惑で裁判中の秋休みのチョン・バビが参加した楽曲が収録され、議論になっている。

BTSは5月9日と10日、11日に公式SNSを通じて新しいアルバム「Proof」のトラックリストを公開した。

全3枚のCDで構成された今回のアルバムは、アンソロジー・アルバムだ。BTSの過去と現在、未来についての7人のメンバーの考えが込められた多彩なトラックで構成された。

最初のCDは、BTSのアルバムのタイトル曲を網羅している。2番目のCDは7人のメンバーのソロ曲とユニット曲で、3番目のCDは未公開曲とデモバージョンの音源などが収録された。

問題になったのは、2番目のCDの10番トラックである「Filter」だ。同曲は、2020年2月に発売されたBTSの4thフルアルバム「MAP OF THE SOUL : 7」の収録曲で、ジミンのソロ曲だ。人々にいつも新しく面白い姿を見せたい気持ちを表現した歌詞にジミンの魅力的なボーカルが加わり、ファンから愛された。

「Filter」にはチョン・バビが共同作詞家として参加した。発売当時は、彼の性犯罪の疑惑が知られていなかったが、発売後の2020年11月、MBC「ニュースデスク」を通じてこのことが明らかになった。裁判の真っ最中に、あえて同曲を新しいアルバムに収録しなければならなかったのかという批判が相次いでいる。一部のファンは性犯罪の疑いが持たれているチョン・バビがメインプロデューサーとして参加した楽曲でもないため、再び収録しても別に問題はないという反応もある。

BTSが所属するBIGHIT MUSICは、トラックリストを公開し、「2番目のCDはお互いの好みと個性を尊重し、9年間一緒に走ってきたBTSが輝く理由が分かるように構成された。特に2番目のCDに含まれた楽曲は、7人のメンバーが自ら選定した」と説明した。

チョン・バビは2019年7月30日、20代の歌手志願者の元恋人Aさんの身体の一部を違法に撮影した疑いなどで裁判にかけられた。Aさんはチョン・バビが自身に性的暴行を加え、同意なしに身体を撮影したと訴えた後、2020年4月にこの世を去った。遺族はチョン・バビを告訴したが、昨年1月、検察で嫌疑なしの処分が下された。その後、Aさんの遺族は抗告し、ソウル高等検察庁はソウル西部地検に再捜査の命令を下した。

その後2020年、また別の女性Bさんを暴行し、違法撮影した疑いも持たれている。Bさんは昨年1月、チョン・バビを警察に告訴し、警察は彼の携帯とパソコンのデジタル・フォレンジックなどを通じて証拠を確保した後、昨年5月に事件を検察に送致した。AさんとBさんの事件が一緒に裁判にかけられた状態だ。

彼は、1月に開かれた性暴力犯罪処罰法違反（カメラなどを利用した撮影）容疑の初公判で、違法撮影の容疑を全面的に否定した。撮影したのは事実だが、相手の同意を得たと主張した。チョン・バビ側は、検察の公訴の内容のうち、Bさんの頬を殴って右腕を引っ張るなど、一部の暴行だけを認めた。

続けて3月に行われた2回目の公判でも依然として違法な撮影の疑いを否定した。

チョン・バビの性暴力犯罪処罰法違反の疑いと関連する3回目の公判は5月25日午後2時、ソウル西部地方裁判所で行われる。

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