イ・ラン、デジタルシングル「患難の世代」を20日にリリース…同じ曲でも異なる2つのバージョン(動画あり)

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新型コロナウイルスの感染拡大にともない、3月に予定していた来日公演が中止となってしまった韓国のマルチアーティスト、イ・ランのニューシングル「患難の世代」が、6月20日にリリースされることが決定した。

「患難の世代」は、もともとはホライズン山下宅配便の黒岡まさひろと仲原達彦が毎回ゲストを招き、観客の前で新曲を制作して発表するという内容で都内で開催していたイベント「新曲の部屋」を、イ・ランとパク・ダハムが受け継いで開催したソウル版「新曲の部屋」の最終回で作られた曲だった。

2020年に入り、新型コロナウイルスのため、イ・ランが暮らす韓国も、そして日本も、日常の多くが変化し、様々な時間が止まってしまった。その中でも、時計の針を少しでも進めるため、そしてニューアルバム「患難の世代」の制作を続けるため、まずはアルバムのタイトルトラックを2バージョン先行リリースする。

韓国のカルチュラル・フェミニスト団体「Unninetwork」の一員として性の多様性とフェミニズムを支援する合唱団、オンニ・クワイア(Unnie Choir)の生命力あふれた歌声をバックに、イ・ランのバック・バンドのメンバーとしておなじみのイ・ヘジ(チェロ)、キム・ヨンフン(ドラムス)、そして現在兵役に服しているイ・ジョンウに代わる新ベーシスト、メ・ジウク、さらには兵役の休暇を使ってイ・ジョンウが弾くエレクトリック・ギターを加えた「The Generation of Tribulation(feat. Unnie Choir)」のパワフルなアンサンブル。

そして、ニューアルバムにも参加予定の東京のマルチミュージシャン、角銅真実がプロデュースとアレンジを手がけた「The Generation of Tribulation(Manami Kakudo Version)」は一転、トイポップにも通じるカラフルでインティメイトな音色がシリアスなイ・ランの世界とは対照的に背景を横切り、いくつものシーンを縫って、この2人でしか作り上げられなかっただろう夢のような陰影と聴後感をリスナーに投げかける。

同じ1つの曲だが、多方向からイ・ランの問いかけに光を投げかける充実した2バージョンを、ぜひ2020年の今聴いてほしい。どちらからも、窓の内側と外側をつなぐ秘密の抜け穴を見つけられるはずだ。



■リリース情報
デジタルシングル「患難の世代」
2020年6月20日(土)リリース

収録曲
Track1:患難の世代|The Generation of Tribulation(feat. Unnie Choir)
Track2:患難の世代|The Generation of Tribulation(Manami Kakudo Version)

記者 : Kstyle編集部