Eric Nam、初めての英語アルバム「Before We Begin」を発売“皆心から祝ってくれた”

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写真=Stone Music Ent.
初の英語アルバム「Before We Begin」のタイトル曲でMarc E. Bassyとタッグを組んだEric Namは、Marc E. Bassyのファンだと語り、自らを“成功したファン”と呼んだ。

最近、初の英語アルバム「Before We Begin」を発売した歌手のEric Namが、アルバムを準備する過程で“成功したファン”になったと、喜びを語った。Eric Namは、タイトル曲「Congratulations」のフィーチャリングに参加した世界的に有名なシンガーソングライターのMarc E. Bassyとタッグを組んだきっかけを語り、嬉しそうな笑顔を見せた。

「昨年夏、Marc E. Bassyの来韓公演がありました。その際に、どうにかしてお会いしたいと思い、公演に行って挨拶をして仲良くなりました。今回のタイトル曲は、元々僕一人で歌う曲でしたが、アメリカで活動するためには、アメリカ現地で認められているトレンディーなアーティストとコラボした方がいいと思いました。なので、Marc E. Bassyにお願いしたら、快く引き受けてくれました。本当に感謝しています。今回のアルバムに本当に大きな力になりました」

Eric Namのアルバムの収録曲全曲が英語の歌だけで構成されたのは、今回が初めてだった。1年半前から準備していた曲もあったというほど長い時間をかけて、より良い歌を作るために努力したという。そして今回のアルバム発売に合わせて彼がグローバル市場進出も計画しているという憶測が広まったが、Eric Namは「まだそんな言葉を使うのは恥ずかしい」と謙遜してはにかむ表情を見せた。

「まだグローバル市場を“味見する”といったイメージが強いと思います。ソロアーティストとして世界に羽ばたく為には、まだスタートするのは難しいと思います。まだ準備ができていない気もしますし。なので、アルバムのタイトルも『Before We Begin』にしました。『いつかはアメリカデビューをしますが、その前に前もって少しお聞かせします』という意味を込めました」

これに先立って、アメリカの音楽市場に進出し、K-POP文化を広めた防弾少年団とBLACKPINKに言及したEric Namは、二つのグループの活躍がきっかけとなり、外国でもK-POPに高い注目が集まっている中、英語アルバムをアメリカでも発売することは良いタイミングだと喜びながらも、残念な部分もあると語った。

「防弾少年団とBLACKPINKが大きな壁を壊してくれていますが、これから僕たちが乗り越えなければならない部分も多いようです。K-POPが他の分野に混ざることができず、K-POPとしてだけ分類されています。K-POPに分類されることが嫌なファンも多いですし。また、K-POPにアイドルグループだけでなく、様々なシンガーソングライターが多いことも広く知られたら良いと思います。外国の人々が、K-POPがより簡単にアクセスできる方法の一つが英語のアルバムだと思いました」

Eric Namは先週、アメリカプレスツアーを開催した感想として、現地の反応が思ったよりとても良く、自身を歓迎してくれるメディアも多かったと語った。「楽しいグラビア撮影からショーケースなど、良い機会が多く、夢のようでした。子供のころから知っていて、勉強していたTIME誌や、ビルボードも直接来てインタビューしてくれて、とても不思議でした。一番嬉しかったことは、僕の音楽をお聞かせしたところ、『アメリカで活動している歌手に負けない』と評価してくれたことです。皆心から祝ってくれて、応援してくれているようでとても嬉しかったです(笑)」

歌も作曲方法も学ぶ機会は少なかったというEric Namは、初めてアルバム制作に携わったのは高校生の時で「すごくイマイチだった」と当時の自身の作品に不満を示し、その後、作曲から手を引いたこともあったと語った。

「当時作った曲が、本当にイマイチなのに、ファンの方がそれを探して聞いていました。あのレコードが世の中から消えれば良いと思います。すごく恥ずかしいです(笑)。その後、(作曲が)本当に下手だと思って、完全に手を引いて勉強だけして、仕事に専念しました。韓国に来ても会社の指示通りにしました。ですが、僕が望むような音楽が生まれず、作曲家の方も僕のことを難しいと思うようになりました。なので、僕が自ら動いて、作曲もして、経験しようと思いました」

今回のアルバムに収録された曲もEric Namが自ら作詞、作曲した曲がほとんどだ。Eric Namは先行公開した「Love Die Young」に自分の心理状態がたくさん込められていると明かし、注目を集めた。

「ツアーが終わってすぐにこの曲を書くためにアメリカに行きました。体調も良くなかったですし、ストレスも多かったです。ですが、アルバムを出さなければならないので、燃え尽き症候群状態がしばらくありました。そのとき、自分自身が少し可哀そうで、切なくて……。自分自身がやっていることをすごく愛しているし、とてもやりたいのに、今はやりたくないそんな複雑な感情をこの曲に盛り込みました。もしかしたら、正直すぎる歌かもしれないですね」

Eric Namにとっては韓国語アルバムより、今回のアルバムのような英語アルバムのほうがずっと楽に感じられた。やはりより多く使っていた言語なので感情表現も上手くでき、発音に気を使う必要もないからだ。Eric Namは韓国語の発音のせいで嫌な経験もしたという。

「こうして会話をするときは楽なのに、カメラがあると滑舌が悪くなります。ストレスをたくさん受けました。レポーターとして番組に出たときも、生放送で台本を読む場面が多く、すごく大きなトラウマになりました。あの時、学校で評価“F”をもらって追い出されるという夢もたくさん見ました。なので、台本を熟知して、単語の勉強も本当にたくさんして(発音が)良くなったようです。僕のアルバムが出たときも、発音がよくないという声もあったので、すごく重荷に感じていました」

しかし、今は発音に対するコンプレックスを、むしろ自分の長所として生かそうと努力している。最近SNSやYouTubeを通して公開しているポップカバーコンテンツもその一環だ。

「普段から好きな音楽をカバーするコンテンツを作ってみました。『Eric Namの音楽はあまりにもポップな雰囲気だ』『発音がまだぎこちない』など指摘をたくさん受け、どう変えれば大衆が好きになってくれるだろうと、すごく悩みました。しかし、いつからかこれをただのコンプレックスではなく、長所にしようと思いました。僕だけができる音楽を作って、前面に出していこうと思いました」

Eric Namはレポーターとして、タレントとして先に名前を知らせただけに、音楽的な面では満足していないと語った。今もそんな悩みを持っているというEric Namは、最近番組出演が少なかった理由もそこにあると言った。

「昨年と今年は、放送をかなり休んでツアーをたくさんしました。音楽にもっと集中しようという思いがありました。そうすれば、歌手として認識されると思いました」

アメリカ進出と海外ツアーを計画しているが、だからといってEric Namが韓国活動をしないわけではない。韓国と海外を行き来しながら、様々な方面を通して韓国ファンとも会って行く予定だ。

「最近、飛行機の中ですごく長い時間を過ごしています。体力的には大変ですが、韓国で僕を待ってくれている方々のためにも、様々な活動を通してお会いしたいと思います」

記者 : キム・ミンジ