【REPORT】チソン、俳優生活20周年記念ファンミーティングを開催 「若い俳優に目移りしないで」にファン大爆笑!

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1999年にドラマ「カイスト」でデビュー以来、俳優生活20周年を迎えるチソンが、来日ファンミーティング「JISUNG 20th ANNIVERSARY FANMEETING」を大阪と東京で開催。日本でのイベントを待ちわびていた大勢のファンと3年ぶりの再会を祝した。家庭人としての優しく温かい素顔もたくさん披露してくれた今回のファンミーティング。この記事では1月29日(火)に豊洲PITで行なわれた東京公演の様子をレポートする。


3年ぶりの日本ファンミーティング…初来日時の思い出も

俳優生活20周年記念のファンミーティングということで、チソンがデビュー以来出演してきたドラマの名シーンが次々と映し出されたオープニング映像。「オッパー(お兄さん)と呼んで!」という字幕にリードされファンが声をそろえて「オッパー!」と叫ぶと、ナット・キング・コールの名曲「L-O-V-E」を歌いながら本日の主役、チソンが登場! シンプルなニットにブルージーンズ、スニーカーというカジュアルな服装ながら、お肌つやつや、目がキラキラ。この一瞬でファンの心を鷲づかみに!

「こんばんは、チソンファンミーティングにようこそ。お久しぶりです。皆さんお元気ですか? ずっと会いたかったんですが、なかなか会えなかったですね。僕がデビューしてもう20年が経とうとしています。僕が20年も俳優を続けてこられたのは誰のおかげ? そう、皆さんのおかげです!」

前回のファンミーティングから3年。ファンもチソンもこの日がくるのを首を長くして待っていた。一度話し始めるとなかなか止まらないことでも有名なチソン。初来日時の思い出を一通り披露し、数々のエピソードをたっぷりしゃべり終えたあとで、自らMCと通訳さんを呼び込むという、普通のファンミとは逆のスタイル。イベント予定時間2時間とアナウンスされていたが、この時点ですでに超過の予感が……(笑)。


悩み相談コーナーで妻イ・ボヨンとののろけ話を

最初のコーナーは「あなたの悩みは何ですか?」。事前にファンクラブ会員から募った悩みにこたえるチソン。「目上の人にかわいがられるにはどうしたらいいか」という悩みには自分の経験上「いつも笑顔で頑張ることですね」とこたえたあと「考えてみると僕はもう、後輩を助ける方の立場になったようです。感謝の念を忘れずに」と付け足した。「25歳の娘に男友だちはいるが彼氏がいない。誕生日も私と一緒に過ごします」というお悩みには、4歳の自分の娘を思いながら「僕は25歳になった娘が一緒に誕生日を過ごしてくれたらすごく嬉しいけどなぁ。25歳ならばまだ大丈夫。見守りましょう」と言ったチソン。

その後、ドラマ「ラストダンスは私と一緒に」で出会った妻イ・ボヨンとどのように愛を育んでいったかを細かく語り始めた。ほかにアクセサリーを何もつけていないので、左手の薬指にはめた指輪がとても目立つ……。「つい最近、出会ってから4300日を迎えました」と嬉しそうなチソンに「今日はこういうのろけ話もたくさん出てきますよ」と客席に向かって覚悟を促すMC。その間にもファンの顔をじっくり見て「僕は日本の皆さんのことをよく見ています。皆さんは僕にとって思い出なんです。お顔を見るだけで、デビュー当時のことを思い起こす方もいるんですよ」と語るチソンだった。


「若い俳優によそ見しないで(笑)」正直なコメントにファン歓喜

次のファンのお悩みは会場を笑いの渦に叩き込んだ。「なかなかチソンさんに会えないので、心も体もカラカラになってしまい、ほかのドラマに出ている若いナムジャ(男性)に目移りしてしまいます。どうしたらいいでしょう?」を聞きながら指で涙をぬぐう振りをするチソン。「それはごく正常なことですね。では僕が皆さんのために! あなたのために! 面白いドラマを準備します。僕から離れられないように! 次のファンミでも、あなたはそのままの姿で、その席に座っていてくださいよ!」と言って、自らプレゼントを持ってファンの席まで急いで降りて行ったチソン。「これからもずっと僕と一緒にいてくれますよね? 若い俳優によそ見しないでください」と言うのでまたまた大爆笑だった。

次はファンからの質問にこたえるコーナー。はじめに「大阪で立ちっぱなしでイベントをやったら、すごくきつくて最後は脚がぷるぷる震えてしまった。だから東京では座ってやります」と正直に宣言したチソン。最初の質問「私はイ・ボヨンさんの大ファンです。ご本人に会えないのでチソンさんに会いにきました。ぜひボヨンさん関連の話を聞かせてください」を受けて、MCに「チソンさんが正直ならファンも正直ですね」と言われると「若い俳優に目移りされるよりはいいですね!」と言い返すチソン。

「実は先ほど本番前に、来月出産予定のボヨンさんから、風邪をひいて発熱していると連絡がありました。今とても心配なんです」と眉を曇らせた。「出産はとても大変なこと。ボヨンさんを見ながら、すべての母親は偉大だと思います」と話した。「私は夫とよく喧嘩しますが、チソンさんは?」という質問には「どうしたら喧嘩をすることができるんでしょうか?」とこたえたチソン。「僕たちはもめることがあっても、その場で解決するようにしています。翌日に持ち越してはダメ。僕が結婚生活をしてみて感じることは、女性の言っていることのほうが、男性の言っていることより正しいということです」これには盛大な拍手が送られた。


ファンにドSぶりを発揮!?オリジナルクイズで大爆笑

次は本日のメインイベント(?)全員参加のとっておきゲーム。楽屋に閉じこもったチソンが、ファンを笑わせるために一生懸命考えたというクイズの時間がやってきた。このコーナーは、韓国で今流行っている「知ってるお兄さん」というバラエティ番組みたいに、全員が同級生という設定でやりたい、というチソン。「僕がタメ口で話すので皆もタメ口でね。あと、僕はこれを面白いと思って準備してきたから、笑えなくても笑ってね」「わかった人は手を挙げてこたえてね。奇抜な答えを返してね」といろいろお願いしたあとで出した最初のクイズは……。

「ドラマ『ニューハート』の撮影は徹夜続きで、倒れる一歩手前だった僕は車で仮眠した。そんな僕をドラマチームが起しにやってきた。そのとき僕のマネージャーがとった行動とは?」客席を回りながら「はい、キミ」「キミ」とファンを当てていくチソン。不正解は「違う!」「座って!」「答えが遅いから次!」と容赦なくぶった切っていくのが、いつものイメージと違ってドSが入っていて最高に面白い! クイズの正解は「車の鍵を投げ捨てた」だったが、そこに至るまでが長かったこと。「今でもそのときのマネージャーの行動は俳優を守るための男らしい行動だったと思っている」とうなずくチソン。

2問目は「4歳の娘のジユが、来月生まれてくる二番目の子ども、胎名ボアのためにしてあげたことは?」いろんな答えが飛び出したが、正解は「寝る場所を確保してあげた」3問目は「映画『宿命』を撮ったとき。除隊したばかりの僕が、友だちのクォン・サンウとソン・スンホンに会ったときに最初に言った言葉は?」正解は「わっ、芸能人だ!」そして最後のクイズは「昨日、東京に着いた僕が走った距離は?」正解は「0メートル。なぜならその場で足踏みランニングしていたから(笑)」質問がシュールなせいか、ファンがどんどん手を挙げてバンバンこたえているのに、ビックリするほど正解が出ない。でも、その分、チソンが客席を隅々まで回って近くまで来てくれるので、むしろファンは大喜び。

コーナーの最後に「もっとやっちゃダメ?」と言うチソンに「続きは来年またやってください!」「チソンさんは、こういうのを面白いと思う人だということがよくわかりました!」というMCに、あらためて場内大爆笑。チソンのユニークな人柄が輝いた瞬間だった。


ファンが選ぶ20年間のベスト作品は?

一旦退場し、俳優生活20年間の軌跡を追った映像が上映されたあと、シャツに着替えて再登場したチソン。ここでフォトタイム。レッドカーペットに登場したスター、チソンを、ファンが撮影するという趣向で、客席に降りて後ろの方までゆっくりと歩いて回ってくれた。ステージに戻ると、ここからは「20th記念チソンアワード」を発表するコーナーに。ファン投票で選ばれたチソンのベスト作品は1位「キルミー・ヒールミー」、2位「秘密」、3位「ニューハート」。ここでダントツ人気だった「キルミー・ヒールミー」の裏話を明かしてくれたチソン。「僕はオファーをもらう6ヶ月前、偶然台本を読んでいました。でも、そのときTV局と制作会社は20代の俳優を捜していたんです。僕が出たいというと『ちょっと欲張りなんじゃないですか? 7重人格を演じる中でヨソプとヨナは高校生なんですよ。その年でどう演じるんですか?』と言われました。でもその6ヶ月後、回りまわって僕のところに話が来た。運命的な出会いですよね。ほかの俳優さんは一人7役に負担を感じたようです。その結果20代の俳優を押しのけて、僕が演じることになりました(笑)。でも、そんなふうに決まったドラマが、皆さんにもっとも愛していただけたなんて感慨深いです……」

次の「ベスト絆大賞」では、ファンから募った、チソンとの出会いのエピソードなどが発表された。「『ボスを守れ』でチソンさんを見て好きになったのに、3年もファンミーティングがなくてすごく寂しくて悲しかったです」と訴えたファンに「僕は、僕ができる環境にないんだとばかり思っていました。皆さんが望んでくださっていないと思ってたんです」とこたえたチソン。会場は「えーっ!」という大合唱だった。
「オールイン 運命の愛」からの長いファンのエピソードや、「チソンさんを知って人生初のファンクラブに入り、毎日が幸せ。ずっと応援させてください。元気をありがとう!」というポジティブなものも。「皆さんの愛のおかげで、どれだけ僕は胸を張って生きていけるかわかりません。本当にいつも感謝しています」とこたえるチソンだった。

その後は全員参加の「チソンマニアクイズ」が行なわれた。チソンが出たベッドのCMのキャッチコピーや、若い頃に出たハンバーガーのCMのセリフを当てるというもの。続いてはチソンが演じたキャラクターの目や腕などの一部だけを見て、作品名と役柄の名前を当てるスペシャルクイズも2問出題され、正解者にはツーショット写真がプレゼントされた。

このかなりマニアックなクイズが気にいったらしいチソン。「時間がたっぷりあればもっとたくさんできるのに。でもこれは全部僕のせいですね。さっき僕にしかわからないクイズで時間を引っ張り過ぎたから(笑)。あんなつまらないもので……(笑)」たしかにそのとおりなので、これには場内大爆笑。そしてサプライズで、リハーサル中に撮ったインスタント写真もプレゼントされた。これはファンが座っている椅子に事前に貼ってあったもの。最後の最後までファンに楽しんでもらおうというチソンの気持ちが伝わってきた。


「皆さんがいてくれて、俳優チソンは生き残れました」

エンディングの挨拶で「2019年の抱負」を聞かれたチソン。「僕はいつも皆さんにお会いしたい。毎月、皆さんにお会いできたらいいなと思っています。この3年間、どれだけこの日を待ちわびていたかわかりません。遠く離れているけれど、いつも僕の作品を待っていてくださって、完成したら幸せに楽しんでくださって、本当に感謝しています。もうじき次のドラマの撮影が始まります。今年はいろんな活動が控えているので、皆さんたくさん期待してください。いつも皆さんが一緒にいてくれるので、僕は本当に元気が出ます!」大きな拍手を受けながら「ダメだよ~よそ見したら」と笑い、手を振って去っていったチソン。

主役がいない間、スクリーンには、20年間支えてくれたファンへの感謝の手紙が映し出された。「今日はありがとうございました。今日一日、幸せでしたか? 熾烈で長い俳優生活の中で、僕の演技を愛してくれる方々がいらっしゃったから、俳優チソンは生き残ることができました。今日のこの出会いが皆さんにとってささやかな幸せになることを願いながら、これからも素晴らしい作品で皆さんにお会いできるよう努力します。勇気と応援をお願いいたします。愛しています」

この後、アイボリー色のセーターに着替えたチソンが再登場。「秘密」のOSTの中から「嵐が丘」を熱唱した。歌い終わると、また語り始めたチソン。大きな瞳がうるうるしている。「一曲歌い終わったところで、皆さんとお別れしたくなくなってしまいました。今日、皆さんにお会いできて本当に嬉しかったです。欲張らず、これまでどおり、今のこの姿そのままで永遠に皆さんと一緒に歩んでいきたいです。皆さん、愛してます」続いてドラマ「愛情の条件」から「告白」を心をこめて歌いあげたチソン。最後は名残惜しそうに「愛してる、皆さん、愛してる」「ありがとうございます」と繰り返し言いながら、ステージを去って行った。

大阪ではスーツ姿もあったが、東京では3パターンともカジュアルな衣装だったチソン。客席に降りている時間が相当長かったが、その間もリラックスして、誰よりも本人が一番楽しそうだった。家族のことをここまで話してくれるのは少々意外だったが、夫として父親として、俳優として、人として、3年前よりも確実に大きく、頼もしくなっていることがひしひしと感じられた。満員の会場と幅広い年齢層によるファンの熱い反応は、41歳になったチソンに大きな自信を与えたに違いない。また近いうちに日本に来て「チソンによるチソンにしかわからないシュールなオリジナルクイズ」を出題してくれることを期待したい。今回のイベントは2時間40分で終了した。

取材:望月美寿

【公演概要】
「JISUNG FAN MEETING 2019」
日時:2019年1月29日(火)開場17:00/開演18:00
会場:豊洲PIT(東京都江東区)

主催:A・R・A/ NAMOO ACTORS

記者 : Kstyle編集部