新生N.Flyingが目指すものは?「僕たちの一番大きな武器はバンド!N.Flyingという一つのジャンルを作りたい」

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先輩たちがそうであったように、日本でインディーズ時代を経験し、歌もラップもこなす4人組ミクスチャーロックバンドとして2015年に韓国デビューしたN.Flying。日本では2016年2月に「Knock Knock」でメジャーデビューを果たし、日韓での活躍にますます期待が高まっている。また6月には話題のオーディション番組「プロデュース101」シーズン2に出演し、優れたボーカルの実力を見せたユ・フェスンが電撃加入、5人組となり新生N.Flyingとして生まれ変わった。5人組となって初めて来日した彼らは、先輩FTISLANDの日本武道館公演のオープニングアクトを務めることになった。本番直前の彼らに、現在の心境や目指す音楽など幅広く語ってもらった。

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――ユ・フェスンさんが加入して新生N.Flyingとして5人で日本のステージに立つのは今回が初めてだと思いますが、お気持ちはいかがですか?

イ・スンヒョプ:これまではいつも4人で来ていて、その時ももちろんいつも楽しかったですが、今回はフェスンと一緒に来て、到着した時からなんだか気分が違いました。フェスンと一緒の日本ということでワクワクしていました。

クォン・グァンジン:さっき初めて5人でリハーサルをしたのですが、4人の時とは違うエネルギーが出ていたと思います。フェスンも初めての場所なのにとても明るく、上手にやっていたので隣で僕もさらに一生懸命やろうと思えました。

キム・ジェヒョン:フェスンは今回初めて日本に来たじゃないですか。僕たちは何回も来ているので、いろいろと教えたくなって(笑)

チャ・フン:僕もジェヒョンと似ていて、僕たちは日本に住んでいたこともあったけど、フェスンは今回初来日ですよね。フェスンの目がすごくキラキラしていました(笑) 言葉にしなくても目で「兄さん、これは何?あれは何?」って訴えているようでした(笑) フェスンにいろいろと教えながら、僕たちも日本に住んでいたし、たくさん来ていたなと改めて感じました。さっき今日のリハーサルを終えましたが、日本武道館のステージは初めてではありませんがやっぱり何度来ても緊張します。多くの歌手や、特にバンドにとっては夢のステージですから。

――フェスンさんは来日前、日本についてどのようなイメージを持っていましたか?

ユ・フェスン:趣味でアニメを見ていましたが、渋谷のスクランブル交差点とかよく出てきますよね。そういうアニメで見ていた風景を想像していましたが、実際に来てみたら本当に不思議な感じがしました。それに日本が僕の好きな雰囲気で気に入ったのに、もう明日帰らなければいけないというのがとても残念です。

キム・ジェヒョン:日本に到着してすぐに「ここが日本か、お~!」って感激してたよね(笑)

――今日はFTISLANDの先輩たちとどんな会話をしましたか?

キム・ジェヒョン:実は今日はまだ会えていないんです。でも昨日LINE LIVEが終わった後、ゲストで出演してくれたジェジン先輩が「これでおいしいものを食べて」とお小遣いをくれたんです。それがありがたくてその後に「今日はありがとうございました。お小遣いもありがとうございました」とメッセージを送ったんです。そしたらジェジン先輩が「たくさんあげられなくてごめんね。今度おいしいものを食べに連れて行ってあげるから」と返してくれて、とても感謝しています。

チャ・フン:本当にかっこいい先輩です!

キム・ジェヒョン:なので今日の公演が終わったらおいしいものを食べに行きたいです!

――何を食べに行こうと計画中なのですか?

メンバー一同:1、2、3、一蘭のラーメン! です(笑)

ユ・フェスン:兄さんたちから本当に一蘭のラーメンはおいしいって聞かされてたんですよ(笑)

チャ・フン:あんなに聞いていたのに今回食べれなかったら悲しいもんね。フェスンが練習生だった時からずっと「日本に行ったら一蘭だけは絶対に行かなきゃいけない」って言ってきたので(笑)

イ・スンヒョプ:あとつけ麺もね(笑)

――皆さん本当に一蘭のラーメンがお好きなんですね(笑)

ユ・フェスン:一蘭のCMに出なきゃいけないんじゃない?(笑)

チャ・フン:いや、FTISLAND先輩たちに比べたらまだ僕たちの好き度は足りないよ。

クォン・グァンジン:僕たちもFTISLAND先輩から教えてもらってハマッたんですよ。


メンバーが語る新生N.Flyingの魅力

――5人組となった新生N.Flyingとの魅力はどんなところでしょうか?フェスンさんが加わって変わったことはありましたか?

イ・スンヒョプ:4人の時よりもチームの雰囲気がさらに愉快で明るい雰囲気になったと思います。そのため音楽にもそれが表れていると思います。ボーカルが1人増えて、より爽快ですっきりした感じになったというか。フェスンは僕の声とはまた異なるカラーを持っているので、音楽的により豊かになったと感じます。

キム・ジェヒョン:4人でやっていたものが5人になったので、演奏している僕たちでもより余裕ができた感じがして、メンバーそれぞれがより余裕を持って自分のパートを担当しているので、聴く方もさらに楽な気持ちで、楽しく聴いていただけると思います。

――フェスンさんはN.Flyingに加入する前、Mnet「プロデュース101」シーズン2に出演されましたね。出演するにあたり、N.Flyingのメンバーやその他先輩の皆さんからアドバイスなどはありましたか?

ユ・フェスン:僕が「プロデュース101」に出た時は、練習生になってまだ3、4ヶ月しか経っていない時だったんです。FNCからは僕一人だけでしたし、ステージに立って歌を披露したこともなくて、プレッシャーや不安が大きかったです。でもN.Flyingの兄さんたちが「ただ楽な気持ちでやってくればいい」「うまくできるから心配しなくても大丈夫」とたくさん勇気づけてくれました。

チャ・フン:先輩たちが応援メッセージもくれたよね?

ユ・フェスン:はい、CNBLUEとSF9の皆さんが応援の動画をくれました。それからCNBLUEのジョン・ヨンファ先輩は、歌に関する悩みを聞いてくれて、的確なアドバイスをしてくれました。

――「プロデュース101」に出演して最も印象に残っていることは何ですか?

ユ・フェスン:最初にムンボクと“タンスユク(酢豚)”ゲーム(交互にタン・ス・ユクを文字ごとに順番に言い、間違った方が負けるゲーム) をしたこともそうですし、披露したステージ全てが深く記憶に残っています。それからN.Flyingでは僕が一番年下ですが、「プロデュース101」では僕より年下が多くて、僕がお兄さんの立場だったんです。お兄さんの立場だといろいろと教えてあげたり、チームの人間関係を気にしたりなど、気を配ることが多くて大変だったことも記憶に残っています。今は一番年下だからいいです(笑)

チャ・フン:一番年下がいいんだ?

ユ・フェスン:うん(笑)

――N.Flyingの皆さんも番組はご覧になったのですか?

メンバー一同:はい、見ていました。

クォン・グァンジン:投票も一生懸命しましたよ。

イ・スンヒョプ:僕はカン・ダニエルに投票しました(笑)

キム・ジェヒョン:僕はチャン・ムンボクに(笑)

――チャン・ムンボクさんはN.Flyingの「本物が現れた」のMVにも出演されましたよね?

ユ・フェスン:僕の初めてのミュージックビデオにムンボクが協力してくれると聞いた時、僕はとてもうれしかったです。番組が終わって2人共それぞれの道に進む時なのに、まず僕の活動を手伝ってくれるということがありがたかったです。それに以前タンスユク(酢豚) ゲームをした時、酢豚をおごってあげると言っていたのですが、本当に撮影現場に酢豚を差し入れしてくれて一緒に食べたりもしました。撮影も楽しくできましたし、良いミュージックビデオができてうれしかったです。

――N.Flyingの他のメンバーもムンボクさんと撮影や番組で共演しましたよね。

チャ・フン:はい、おそらく他のメンバーも僕と同じように感じたと思いますが、まずムンボクさんは本っっ当に良い方です。

メンバー一同:うん、そうだね。

チャ・フン:ああ、こういう人が成功する人なんだなと感じるくらい、性格の良い方でした。

クォン・グァンジン:そして、美人(笑)

キム・ジェヒョン:あと髪もね?(笑)

チャ・フン:そう、髪が本当にキレイでびっくりしました(笑)

――フェスンさんが「プロデュース101」に出演して学んだことは何ですか?

ユ・フェスン:ステージに立ったことのなかった僕が「プロデュース101」で経験を積んで、カメラの動きなども意識できるようになって、そのような部分でN.Flyingとして正式デビューする前の助走というか、良いベースになったと思います。なのでN.Flyingに加入した後も辛いと思うこともなく活動できていると思います。


「僕たちの一番大きな武器はバンド!N.Flyingという一つのジャンルを作りたい」

――フェスンさんのN.Flying加入について、事務所の先輩の皆さんからかけてもらった言葉などはありましたか?

クォン・グァンジン:先輩たちはフェスンとスンヒョプの相性がとても良いと言ってくれました。

キム・ジェヒョン:まだフェスンが正式にメンバーに加わるか決まっていなかった時、先輩たちに僕たちが5人で演奏して歌う姿を見せたんです。その時フェスンがいないところで「あの子、本当にうまいね。あと少し練習すればバンドサウンドに馴染みそうだね」と話していて。そして今フェスンがすごくかっこよく歌を歌ってくれています。

――韓国ではダンスグループが多い中で、バンドで歌もありラップありのミクスチャーロックバンドとして活動していますね。

キム・ジェヒョン:僕たちの一番大きな武器はバンドという部分だと思っています。まずは単純に皆さんにN.Flyingが「バンドチーム」ということを認識してもらえたらうれしいです。音楽番組に出ると先輩にも後輩にもアイドルグループが多いですが、その中でもN.Flyingはバンド音楽をすることができて、「本当にうまいバンド」とか「あのチームはかっこいい」と思ってもらえたり、「僕もドラムをやってみたい」とか、誰かの模範になるようになりたいです。そしていつかポップスとかR&Bみたいに、「N.Flying」という一つのジャンルができればいいなと思っているんです。今はそれを作り上げるための過程だと思っています。

イ・スンヒョプ:実力があってかっこいい、聴く人が楽しいと思ってもらえるバンドを目指しています。

――N.Flyingは日本のインディーズシーンからスタートしましたが、今でも交流のあるインディーズバンドはいるのでしょうか?

チャ・フン:僕たちはその当時、誰かと連絡をする手段が何もなかったので……(笑)

イ・スンヒョプ:連絡はとっていないですが、Lyu:Lyuというバンドは好きですね。

チャ・フン:今は名前がCIVILIANに変わっていますね。

キム・ジェヒョン:あとはONE OK ROCKとかSPYAIRも好きです。

――これまで日本でもライブを重ねてきたと思いますが、N.Flyingにとってライブとは「○○だ」と表現するならどんな言葉が当てはまりますか?

チャ・フン:僕は酸素ボンベ(酸素スプレー) です。もちろん活動ができることは心はいつもうれしいけれど、体力的にしんどい時もあるじゃないですか。精神的には楽しいと感じているのに体が疲れて言うことを聞かない時があるんですけど。でも、ライブの時はそれが一度もないんです。「ライブだよ」と聞けば体が動きます。

キム・ジェヒョン:僕は「ライブはとても良い」です(笑)

メンバー一同:文章なんだ(笑) それはありなの?(笑)

キム・ジェヒョン:はい、とても良いから(笑)

クォン・グァンジン:僕はライブをしている時は、本当にそこに心酔しているので、ライブという言葉自体が「生」という意味であるように、僕にとってはいつも過去形になるんですよね。そこに生きて、終わったらそこから出るので。証明写真だと言えると思います。その時の思い出を詰めた証明写真だと思います。

イ・スンヒョプ:証明写真いいね!

チャ・フン:フィルムみたいな感じだよね。ステージに上がった時までは覚えているんですけど、終わって下りてくると記憶がないんです。そこで思いっきり楽しんで終わっているから。

ユ・フェスン:僕は「おいしい食べ物」ですかね。ずっと食べていたいし、思い出すからです。

――皆さんは普段どんな音楽を聴いていますか?

キム・ジェヒョン:僕は本当にいろんなジャンルを聴くんです。車に乗ったらメンバーもいろんな曲をかけて、「これ誰?」「この曲いいね」とかメンバーを通じて知ることも多くて。Khalidもスンヒョプ兄さんから教えてもらいましたし。あとはColdplayが好きですね。

ユ・フェスン:僕は幼い頃は外国の歌手の歌は聴かずに韓国の曲だけ聴いていました。幼い頃はMonday Kidzの曲が好きで、中学生になったらまた違う歌手が好きになって、高校の時は2BiC、DECEMBERが好きで……その時その時で好きな歌手が違いました。それで自分が目指したい歌手は誰なんだろうと考えた時、特定の人が思い浮かばなかったんです。なので今はワナビー(なりたい人) を定めないで、自分がナンバーワンの歌手になりたいと思っています。

チャ・フン:自分が自分のワナビーになるということだね?

ユ・フェスン:はい、そうですね。

クォン・グァンジン:僕もいろんなジャンルの音楽を聴くんですけど、最近はKhalidを聴いています。

チャ・フン:僕は昔はLAメタルがすごく好きだったのですが、最近はN.Flyingもバンドのカラーが変わったのでその影響なのか、Jamiroquaiをよく聴くようになりました。でもギタリストという立場としては尊敬するのはやはりスラッシュとかマーク・トレモンティです。僕のギター人生にとって親のような存在だと思っています。


N.Flyingが日本に来ると必ずすることは…?

――日本の文化にも慣れている皆さんだと思いますが、日本に来ると必ずすることはありますか?

キム・ジェヒョン:必ずではないですが、羽田空港にある六厘舎のつけ麺をよく食べます。

クォン・グァンジン:僕は車の中から日本の風景を見ながら、日本でインディーズ時代を過ごした頃のことをたくさん思い出します。今回ももし僕たちがインディーズ時代から5人だったらどうだっただろうと考えていました。

イ・スンヒョプ:でももう一度はやりたくないんでしょう?(笑)

クォン・グァンジン:その時に苦労したことが思い出されるから……。

イ・スンヒョプ:僕はまたやってもいいけどな。

クォン・グァンジン:実際にやることになったらできるんだろうけど、考えるだけで疲れる(笑)

メンバー一同:爆笑

キム・ジェヒョン:あとはドンキホーテとおいしいお店に行くことですね。会社の方がおいしいお店に連れて行ってくれます。

チャ・フン:あ、それからステージに上がる前に必ずすることはあります! ステージに立つ直前にエナジードリンクを飲みます。これが習慣になっています。

――フェスンさんは今後日本に来たらやってみたいことはありますか?

ユ・フェスン:今回は時間があまりなさそうなので、次回はとにかく街を歩くだけでもいいのでしてみたいです。

チャ・フン:フェスンが目をキラキラさせて窓の外ばかり見ているんですよ。

イ・スンヒョプ:ごめんな、フェスン……(笑)


「KINGDOMの魅力はやっぱりここでしか見られないステージ」

――今年もFNCファミリーが集うコンサート「FNC KINGDOM」の開催が決定しましたが、「KINGDOM」の魅力はどんなところでしょうか?

イ・スンヒョプ:さまざまなバンドチームが出演しますね。後輩のHONEYSTも出ます。カラーの異なるバンド音楽を楽しめるところがまず魅力だと思います。それから今年もコラボステージを準備していますよ。

クォン・グァンジン:毎回コンセプトが違うんですよね。今回はサーカスがテーマです。

キム・ジェヒョン:韓国に帰ったらジャグリングを練習しないと(笑)

――ダンスチームも出演しますね。皆さんSF9とは普段交流などはあるのですか?

チャ・フン:ありますよ、練習生の時期がかぶっているメンバーも多いですし。

クォン・グァンジン:会社で他のグループとも交流できるような時間も作ってくれるので。ついこの間もSF9のメンバーと一緒に運動しましたね。

――過去の「KINGDOM」で特に記憶に残っていることはありますか?

クォン・グァンジン:やっぱりここだけのコラボステージですね。

チャ・フン:そうですね。僕はFTISLANDのチェ・ミンファンさん、CNBLUEのイ・ジョンシンさん、イ・ジョンヒョンさんらと音を合わせたことがありますが、皆別々のグループなのに、バンドという一つの共通点だけですごくよく合ったんですよね。それが不思議で印象に残っています。

――最後にN.Flyingの活動を楽しみにしているファンに今後の活動予定、メッセージをお願いします。

イ・スンヒョプ:「本物が現れた」での活動が終わって、しばらくは公演でお会いする形になると思います。ですが韓国でまたアルバムが発表できるよう新曲の準備もしていますので期待してください。そして「FNC KINGDOM」でもお会いできたらうれしいです!

撮影:朝岡英輔

■LIVE出演情報

・「CNBLUE 2017 ARENA TOUR ~Starting Over~」オープニングアクト

日時:2017年11月7日(火)・8日(水) 17:00開場 / 18:30開演
※18:00オープニングアクト開始予定
※開場時間 17:30→ 17:00に変更いたします。

会場:東京・日本武道館

<席種・料金>
全席指定席 9,500円(税込)
注釈付き指定席 9,500円(税込)
※未就学児童入場不可/小学生以上有料

N.Flying OFFICIAL WEBSITE:http://nflying-official.jp/

・「2017 FNC KINGDOM IN JAPAN -MIDNIGHT CIRCUS-」

日時:
2017年12月16日(土) 15:00開場 16:00開演
2017年12月17日(日) 15:00開場 16:00開演

会場:
幕張メッセ 国際展示場 9Hall-10Hall

<出演アーティスト>
FTISLAND/CNBLUE/AOA/N.Flying/SF9/HONEYST

<席種・料金>
KINGDOM席:20,000円(税込)
一般指定席:12,000円(税込)
※FNC KINGDOM オリジナルペンライト付
※3歳未満入場不可/3歳以上有料

主催:FNC ENTERTAINMENT/FNC MUSIC JAPAN

FNC KINGDOM 特設サイト:http://www.fnckingdom.jp/

記者 : Kstyle編集部