「サークル」キム・ガンウ、放送終了の心境を語る“シーズン2があるなら是非出演したい”

OSEN |

写真=C-JeSエンターテインメント、tvN「サークル」キャプチャー
最近韓国で放送が終了したtvN「サークル:繋がった二つの世界」がお茶の間に残したものは多い。国内ドラマ史上初のSF追跡ドラマの開拓、ダブルトラックという斬新な構成、そこに俳優陣の名演まで。その中心にパート2を引っ張った俳優キム・ガンウがいた。

キム・ガンウは「サークル」で「パート2:すばらしい新世界」の刑事キム・ジュニョク役を務めた。2037年、感情をコントロールするスマート地区ではない、一般地区で双子の弟キム・ウジン(ヨ・ジング) の行方を追って、ヒューマン・ビーシステムを破壊しようとする熱血キャラクターだ。

最近、江南(カンナム) 論硯洞(ノンヒョンドン) のカフェで、放送終了記念インタビューのために取材陣に会ったキム・ガンウは「SFジャンルに対する不安ばかりだった。一歩間違えると幼稚になりがちで、初めて披露するジャンルだからだ。(役が) ハマるかどうか不安だったが、キム・ジュニョクは人間の匂いがする、確実なキャラクターだったため、すごく演技しやすかった」と伝えた。

ミン・ジンギプロデューサーは、先立って行われたOSENとの取材で「キム・ジュニョクはキム・ガンウ以外の他の俳優を考えていない。キャラクターのオファーをして、1ヶ月も待った」と明らかにした。タフな男の中の男だが、感情のないスマート地球人ではなく、温かい人間味を持つキム・ジュニョクというキャラクターが、すなわちキム・ガンウだったからだ。

「サークル」が始まる前から話題を集めたのは、ダブルトラックの構成が一役買った。2017年、宇宙からきた人物の登場とともに繰り広げられた謎の事件を描くパート1と、、2037年、感情が統制されたスマート地区で起きた事件を詰め込んだパート2に分かれた構成が、視聴者の好奇心をくすぐった。

キム・ガンウは「30分ずつパート1とパート2に分かれているので、他のドラマに比べては体力的に大変ではなかった。しかし、目に見えないCG以上のものを表現しなければならない演技が難しかった。制作費のため、CGで実現されたビジュアルに心残りはあるが、俳優としては満足度が大きい作品だ」と率直に打ち明けた。

パート1が30分間先に展開されると、続いてパート2のストーリーが続いた。おかげでパート2を引っ張るキム・ガンウは、主に1話が終わるたびにエンディングを飾った。この質問をしたらキム・ガンウは、はにかむように笑った。

彼は「パート2で終わるので、そのようになったんだと思う。毎回エンディングが面白くないと次の話を観ないと思うので、仕上げをしっかりやらなきゃとは思った。本当の感情を汲み取っていただけるように、過度に表現した部分がある。観ている方が、次の話が知りたくなるように、適当にやっちゃいけないと思うプレッシャーはあった」と打ち明けた。

「サークル」のエンディングが毎回話題を集めた理由は、いつもどんでん返しがあったためだ。序盤の伏線を回収するシーンや、人物関係や正体が明らかになるたびに、視聴者は驚愕以上の感情を感じた。俳優でもあり視聴者でもあったキム・ガンウも同じようなことを感じた。

彼は「ゾクゾクするようなどんでん返しが多かった。第4話のとき、キム・ジュニョクが『僕、ボムギュンなんだ』と明らかにするシーンがそうだった。台本をもらったとき、僕が没入できるシーンだと思った。パク・ドンゴン(ハン・サンジン) が、ヒューマン・ビーの会長であることが明らかになったときも同じだった。僕は知らなかった。ヨ・ジングか、第3の人物が会長だと思っていた」と答えた。

キム・ガンウは今回の作品で、恋愛より深いブロマンス(男同士の愛情) を届けた。彼が切に探し求めていた弟ヨ・ジングはもちろん、イ・ホス役を演じたHighlight イ・ギグァンと、いがみ合いながら息ぴったりの呼吸で、パート2の雰囲気を盛り上げた。

同年代ではなく、自身よりずっと年下の弟たちと友情を分かち合ったキム・ガンウ。彼は「イ・ギグァンがジャンル物に対するプレッシャーを感じていた。現場でじゃれ合いながら、プレッシャーを軽減させようと努力した。“宇宙人”“ハン・ジョンヨン”“ブルーバード”3つのキャラクターを演じたコン・スンヨンは、最近見た女性キャラクターの中で、最高だと言ってあげた。祝福できる経験ではないか」とし、共演者たちを思い出した。

特に、ヨ・ジングについては「ヨ・ジングが演技が上手だという話は、もう飽々するほどだ。率直な感情を技術的な上手く表現する。演技を始める段階からそんな気持ちでやってきたからできるのだ。あの歳であそこまで上手だなんて! と思った。率直で素直な感情表現の演技が完璧だ。あの年齢では右に出るものはいないと思う」と賞賛した。

「サークル」を見事に終えた彼は、映画に活動の場を移す。スリラー映画だが、彼は内心、恋愛映画やラブコメディドラマに対する意欲を表した。彼の多彩なフィルモグラフィーが期待される部分だ。

しかし「サークル」のシーズン2に対する疑問点も残した。キム・ガンウは、開かれた結末だったこととシーズン2について「シリーズにつながるかどうかは分からないが、12部作で1つのストーリーを終えた。結末が気に入った。シーズン2に呼んでくだされば行く。ミン・ジンギプロデューサーに“ジンギミョンギ(神技名技)”というニックネームをつけてあげた。決断力、果断性、ファイト精神あふれる素晴らしい演出家だ」と高く評価した。

記者 : パク・ソヨン