BIGBANGが赤裸々に語る…#10周年 #軍隊 #これからの話

OSEN |

写真=YG ENTERTAINMENT
色んな意味で特別な活動と言わざるを得ない。デビュー10周年を迎え、メンバーたちが順次入隊を前にしている状況だ。BIGBANGが8年ぶりにフルアルバムを発売。ようやくピリオドを打った「MADE」アルバムについての物語だ。

BIGBANGは、12日夜12時に3rdフルアルバム「MADE THE FULL ALBUM」を発売しカムバックした。収録された新曲「FXXK IT」「LAST DANCE」「GIRLFRIEND」は公開と共に各種音楽配信サイトのリアルタイムランキング1位を総なめにし、変わらぬ底力を見せつけている。

海外での反応も熱い。当アルバムは、米iTunesのトップページとApple Musicの新曲セクションでJ.Cole、Neil Youngなど世界的なミュージシャンと肩を並べメインプロモーションページを飾り、コスタリカ、フィンランド、香港、インドネシア、メキシコ、ニカラグア、ノルウェー、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、トルコ、ウクライナ、ベトナムなど16ヶ国・地域でiTunesアルバムランキング1位を占めている。ポップの本場アメリカでも4位から3位に上昇するなど、熱い人気を実感させている。

熱いカムバックを果たしたBIGBANGに直接会った。10周年を迎えた感想と「MADE」アルバムのエピソード、メンバーたちの入隊計画など、色んな話を聞かせてくれた。

―とりあえずは、カムバックの感想を一言。

D-LITE:大変久しぶりの挨拶だ。今回の「MADE」アルバムは、良い音楽で“メイド”されたと思う。個人的には、ウェルメイドだと思う。

SOL:2年前からフルアルバムを出そうと準備していたが、ようやく締めくくることができた。苦労して作ったアルバムなのでさらに愛着がある。

V.I:デビュー10周年を迎え、2年前から開始したプロジェクトがようやく大詰めとなった。BIGBANGが活動して約8年ぶりのフルアルバムなので、10周年を迎えた有意義なアルバムになると思う。僕たちを愛してくださっているファンにとっても記念のアルバムになると思う。今回の活動が重要かつ大事だということを認識しているので頑張るつもりだ。

写真=YG ENTERTAINMENT
―カムバックまで約1年7ヶ月、どうしてこれほど長い時間がかかったのだろうか。

SOL:去年活動したシングルシリーズでフルアルバムを作ろうとした。2年前から作業を行い計画していたが、予定が変わり、シングルで活動することになった。また新曲を作らなければならない状況になったが、良い姿をお見せしようと準備していたらこのように時間がかかってしまった。作業をしながら、MADEシングルの反応が良かったのでプレッシャーをたくさん感じたのもあり、フルアルバムだから格好良く締めくくりたい思いが大きかったので負担になった。

―今回の新曲についても聞かせてほしい。

G-DRAGON:たぶん、BIGBANGスタイルの曲とは思いづらいかもしれない。3rdフルアルバムということも大きいし、10年の締めくくりなので、色々と含蓄的な意味を盛り込みたかった。僕たち自身を振り返った時、大衆が僕たちを見た時、感じられる感情を盛り込もうとした。綺麗な歌詞を書いて飾ろうとしたよりは、日々感じる感情を、日記を書くように歌詞を書いていった記憶がある。

SOL:どのような楽曲にすればいいかについて沢山悩んだ。飾らず、今僕たちが考えている、共感している物語を話したいと思って作ったのが「LAST DANCE」。実は、G-DRAGONと僕の楽曲として作業していたが、この曲は全員で歌ったほうが真摯さが増すと思った。

V.I:愛着が大きい。ツアー当時、埋め尽くされた会場を見て胸を打たれた思い出がある。10年間ずっと愛されたことに感謝し、幸せだった。そのような内容が歌詞に盛り込まれた。また、10年間歌手の夢を育てながら一緒に成長してきた5人の男、BIGBANGの物語をそのまま語っていると思う。

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―今回のカムバック、望むことがあるとしたら。

G-DRAGON:大衆の方のイメージとして、BIGBANGといえば思い浮かぶカラーがあるかと思う。「年末だから軽快な感じの歌が流れるだろう」と思われていることを分かっていたので、あえて陳腐な道を選びたくはなかった。僕たちが追求する音楽的な方向性がそうなので。「LAST DANCE」に“この瞬間を覚えて”という歌詞がある。僕たちを知っている全ての方に、今この瞬間を長らく覚えていただきたいと思っている。

SOL:多くの方が、「FANTASTIC BABY」や「BANG BANG BANG」のように強い感じのものを求めると思って、音楽的な方向性について色々と悩んだ。3rdフルアルバムでもあるし、最も真実味のある物語が真摯さを持って伝わってほしい。

―メンバーたちの入隊の話と、今後の予定についても聞かせてほしい。

T.O.P:入隊まで2ヶ月しか残っていないが、まだ現実味はない。作業して、公演もやっているので、BIGBANGのT.O.Pとしてさらにコミットしている。当然行かなければならない軍隊なので、特に意味を付与したりはしていない。できるだけ多くの方を楽しませ、ファンたちに応えたい気持ちで毎日を過ごしている。

V.I:誰もが果たさなければならない義務であるし、僕たちも同じだ。少しの間、完全体でなくなるだけ。ファンの皆さんを待たせなければならないのは少し残念だ。それだけに、5人が全員で今回の活動でファンの皆さんと楽しい思い出をたくさん作ろうと思う。このような話を申し上げるのは早いかもしれないけれど、できるだけ5人が再会できるタイミングまでの期間を短縮させたいと思っている。

G-DRAGON:T.O.Pさんが最初に行くだけで、僕たちも順次行く予定だ。当たり前のことだと思う。時が来れば行かなければならないので、特別だとは思わない。行く前まで、できるだけ長期間、継続して自分の役割を果たしたいと思っている。もし再契約しなくなる場合は、皆一緒に軍隊に行こうとした。冗談交じりにそういう話をしたことがある。でも、そのようにいっぺんに全員が行ってしまうと、ファンたちはまたもっと長く待たなければならないので、順次入隊することに決めた。メンバーたちのソロ活動の予定もあるし、たくさんのことを準備しているので残念がらないでほしい。

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―BIGBANGが、10年という期間愛され続けた秘訣は何だろうか。

SOL:メンバー同士が、愛し合っている。愛し合おうという話をたくさんしている。

V.I:メンバーたちと10年間一緒にやりながら、スローガンは「恥ずかしくないように生きよう」だ。メンバーが一緒に連呼することはないけれど、5人の間では恥ずかしくないように生きようという考え方が心の中にあったと思う。それで、さらに頑張ってきたと思う。

G-DRAGON:恥をかくのが嫌いだ。どこから僕たちを見ても、「あいつら、最近ちょっとおかしい」という視線ができれば、その瞬間僕たちは多分辞めると思う。現在までは、僕たちが僕たちを見た時、悪くないと思っている。僕は僕たちの歌をたくさん聴いて、昔の歌も帰ってたくさん聴いて、1stシングルから聴いて、歌がどのように成長したか、どのようなスタイルだったのか、どこが良かったのかをモニタリングしている。今までは全部大丈夫と感じているが、ある瞬間自分自身を見て格好良くないと感じた時、多分辞めると思う。格好良くないBIGBANGは、BIGBANGではないと思う。皆格好良くなろうと努力している。

SOL:仕事をするなら、最後まで格好良くなければならないと思う。僕たちの希望があるならば、格好良くなくなったことを自分たちで先にキャッチして辞めることだ。

G-DRAGON:僕たち同士では、「最後まで格好良く老いていこう」と話し合ったりする。50代、70代になっても格好良く歳をとっていければ、そのときも活動できると思う。

―最高の位置、BIGBANGにはどのような悩みがあるのか。

G-DRAGON:いつも、ニューアルバムが1番難しいアルバムになる。もう少し未来のことを考えるようになるから。「MADE」アルバムも締めくくったが、ただひたすら嬉しいだけではない。これよりもっと良い次のアルバムを出さなければならないので、色々と悩まされる。昨日より良い今日を生きる、という目標があるので、今のこの時期が僕にはハイライトでクライマックスだ。いつもそのように生きている。

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―YGとの再契約についても聞かせてほしい。

G-DRAGON:5年ジンクス、7年ジンクスに当たり、決別するグループも見てきたし、10年、18年ぶりに再結成する先輩も見ているが…再契約の時、僕たちも人生において最大の悩みをそれぞれしたと思う。その時成熟したと思う。その時初めて、悩みとストレスが多くなり、ピリピリしたりした。うちのメンバーは、音楽的なエネルギーを注ぐ以外は何もあまりやらない方なので。(再契約) 当時は本当に大変だった。精神的にも肉体的にも…幸いツアー中だったので、メンバーと一緒にいる時間が多かったことでさらに1つになり、一緒に相談できる時間があった。その時お互いについて理解し合い、知らなかったことまでお互いについて良く分かるようになったと思う。

G-DRAGON:自惚れていることも感じたし、お互いに自分を低くすることも教わった。お互いに譲り合い、配慮するのが皆のために良いということにも気づいた。YGへの感謝も感じるようになった。たくさん育ち、成熟したようだ。まあ大変だったが、今考えてみると良い決定だったと思う。今回のアルバムも良い環境で作ることができた。

―デビュー10年、振り返ってみてどうか。

G-DRAGON:本当にどん底から始めたと思う。カメラ監督たちも気の毒がった。当時、毎月違う曲を持ってきて活動を継続していたので。実際、この人たちも結構ダサかったりしたので。ハハハ。

SOL:当時は本当にハングリーだったと思う。音楽番組はもちろん、バラエティもほとんど全てやっていた。その中でイベント出演もして、その間に練習もしなければならなかったし、曲も書かなければならなかったし…本当に大変だった。アルバムを出して、ワールドツアーでファンに会うのがとても理想的だ。当時から仕事が少し面白くなり始めた。

T.O.P:多分、「ALIVE」アルバムから良くなったと思う。当時ワールドツアーを始めながら、アーティストであることを楽しみ始めたと思う。僕たちに気づいてくださり、僕たちの歌が流れたりすると、大変でもやりがいを感じ始めた。

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―BIGBANGの今後の予定は?

T.O.P:僕たちは時間的に約束を守ったことがなかったので…時間について正確に、計画的に動く人たちではないと思う。

G-DRAGON:(カムバックを) 覆すのは申し訳ないことだ。小さな写真や映像でも、僕たちメンバーが全員でチェックしようとするが、こだわりが多くなる一方なので、時間が経つにつれ計画を立てても僕たちのせいで狂ったり、延期されるケースが多かった。1年がかかった今回のプロジェクトも同じ。僕たちの最大の問題点の1つだと思う。でも、時間に追われながら仕事をしたら、ビジネス的なグループになったと思う。

V.I:とりあえずは、引き続き各メンバーのソロ活動もある予定なので、時間が許す限りできるだけ様々なコンテンツをお贈りしたいという欲はある。準備中のものも多い。(メンバーたちが軍隊にいる) 5年を何もなく待つばかりではないか、という心配はしなくていいと思う。

記者 : チョン・ジュンファ