ジョンイン、まっすぐ歩くこと「夫チョ・ジョンチに出会ってバランスがとれた気がする」

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あの向こうに誰かが歩いていく。ふらふらと歩いていく。滑って転んだ。彼女は考える。「この道が本当に私の道なのか。私に本当に才能があるのか」不安でありながらも彼女は歩き続ける。拍手の重さに不安を感じ、本物に憧れながら。

あの向こうに誰かが足にうんと力を入れている。依然としてふらふらとした足取りで歩いている。だが、彼女は考える。「この道は宿命だ」とふらつく彼女の足取りはまるで楽しく踊っているようにも見える。ふらふら。それはもしかしたら、まっすぐ歩くことの違う意味なのかもしれない。歌手ジョンインの話だ。

―チョ・ジョンチさんがSNSに、最近ジョンインさんがたくさんの本を購入しことを掲載しました。本のタイトルが「高音ボーカルのガイドブック」「1週間で3オクターブ」「バークレーボーカルの定石」でした。

ジョンイン:アルバムのレコーディングの時は何も考えていませんでした。音楽に合わせて「この部分がクライマックスだったらいいな」と思い歌いましたが、歌っていたら高い声で歌っていました。でも、ライブで高音で歌わなければならないし、気になるところもあったので練習しました。家にあるボーカルの本も読みました。以前は当たり前だと思って関心のなかった内容が少しずつ理解できました。人は勉強をしなければならないと思い、その日に本をたくさん注文しました。練習する方法とか、色んな部分でヒントを得ることができました。

―結婚して初めてリリースするアルバムです。結婚前と今、アルバムを作業する過程で変わったことはありますか?

ジョンイン:結婚して1~2ヶ月で出したアルバムだったら違っていたかもしれません。でも、私たち2人は付き合いも長いし、結婚して時間も結構経っているので、あまり変わった感じはありません。もしかしたら意識的に考えていないのかもしれません。私が甘い感性の音楽をやっているわけではないので、変化を避けているのかもしれません。

―どこかで聞いた話ですが、結婚とは「この人がいなかったらだめだ」と思う時ではなく、「この人がいなくても大丈夫かもしれない」と思った時にするものだそうです。ジョンインさんはどうでしたか?

ジョンイン:私も同感です。音楽作業をする時もそうです。私の未熟な部分を誰かに頼りたいと思ったら、お互いの話が進まず頼るだけになります。でも、時間が経ち私も音楽的に成熟した今は、他のアーティストと作業する時に意見を出すことができます。ジョンチさんとのことも私が他人に頼らず一人前になった時にお互いに頼れるのだと思います。

―音楽はどうですか?音楽なしでは生きられない方ですか?それとも音楽がなくても生きられる方ですか?

ジョンイン:分かりません。切実さから来るパワーがあります。最近、そのような切実な心を育んでいます。昔はいつでも音楽を止めることができると思いました。音楽でなくても私は何でもできると。

―今の切実さはどこから来ていますか?

ジョンイン:時間が経って、この仕事が宿命のように感じられた時があります。「いつでも止められる」と思ったのは私の音楽が素晴らしかったからではなく、これが私の道ではないかもしれないと思ったからです。この道が私と合っているかもしれないと。私の才能を疑いました。チョン・ジェイルやチョ・ジョンチのように音楽をやるために生まれた人もいます。でも私は違うと思いました。私の道でもなく、上手くもない。いつでも止められる、避けたいという気持ちもありました。でも、今回のアルバム作業をしながら、特に「ふらふら」の歌詞を書きながら考えが変わりました。肩の荷を下ろしました。素質なんかいらない。ただやればいいと(笑) 好きだからやっていることで、喜んでくれる方々がいるので。私が立派な歌手ではなくても、この仕事が私の宿命のように思えました。

―結果への執着を捨てたからではないしょうか?

ジョンイン:今日の朝までは本当にそうでした。個人的にタイトル曲も気に入ってるので、結果はどうであれ、関係ないと思いました。でも、いざチャートを見たら、そうではなかったようです。ハハハ。

―今、1位を獲得しなくても長く残るアルバムになりそうです。でも歌手の道を宿命のように感じたのなら、今回の作業への思いも変わってくると思いますが。

ジョンイン:私ってもともと散漫な人でした。楽に生きることが好きで、昔のインタビューを見ると「楽しく生きたい」という言葉がたくさんあります。フィーチャリングも面白そうだからたくさん参加したし。過去に対して後悔はしないけど、今は自分にもっと集中しなければならないと思いました。人って突然180度変わることはないので、これからも気楽に生きると思いますが(笑) もっと集中して自分の音楽を作りたいと思っています。

―それでは、フルアルバムを期待してもいいでしょうか?

ジョンイン:そうですね。フルアルバムを計画して曲を作るよりは、その時に自然に思い浮かんだもので曲を作りたいです。タイミングや色んな問題でまだ出していませんが、だからと言って焦りはありません。私だけの世界を堅固に築くことができたら、すぐ出せると思います。

―今回のアルバムついてもっと話を聞きたいです。個人的に1番目のトラック「ふらふら」が本当に好きですが、ワンテイクでレコーディングしたそうですね。

ジョンイン:そうです。合わせて3回歌いましたが、その中で初めて歌ったバージョンを収録しました。

―結果物は記録として残ります。「後になって後悔するかもしれない」とは思わなかったですか?

ジョンイン:思いました。もちろんやればやるほど良い曲になるかもしれないけど、曲のことを考えると、ワンテイクでいいと思いました。最初は編曲もして、歌詞も愛のストーリーでした。でも、歌詞を自分の話に変えながら、リアリティも盛り込みたかったです。だから、ギターだけで演奏しました。もっと上手に歌えたバージョンもありましたが、あまりにも計画的に合わせられた感じがして、もっと自然に荒く表現したくて1番目に歌ったバージョンを収録しました。

―歌詞の内容もそうですが、チョ・ジョンチさんのギター演奏が素晴らしかったです。魂が交感する感じがしました。2人の姿がとても美しく描かれていました。作業の過程はどうでしたか?

ジョンイン:これまで私たちの関係がどうだったかと言えば、どちらかが協力してほしいとお願いすると、嫌がる関係でした(笑) 長い付き合いですが、音楽的にはそれほど合ってなかったのです。でも、今回の作業ではお互いに心を開いてみようと話し合いました。一緒に作業することは素晴らしいことですから。お互いのことを誰よりも理解してくれる人だから。そのような話し合いをして、ジョンチさんも心を開いてくれました。基本的に情熱が無い人なのに(笑) 今回は最善を尽くして協力してくれました。

―1stミニアルバムの最後のトラック「ありがとう」にもチョ・ジョンチさんが参加しました。それだけではなく、その時は“feat.彼氏”と書いたにもかからず、話題にならなかったです。今回は記事のタイトルから“夫チョ・ジョンチの支援射撃”と書かれていました。負担にならなかったですか?

ジョンイン:負担になりましたが、一方では私が記者だとしても記事に書くものがないと思いました。ハハ。負担でもありますが、ありがたいことです。夫のことを書いてくれて、関心を持ってくれるだけでもありがたいです。

―ハハ。素晴らしい曲がたくさん収録されて、これからもっと多くの方々が関心を持ってくれると思います。

ジョンイン:あはは。ありがとうございます。最後まで心配でした。気に入ってくれるかな?と。でも、意外にも1番のトラックを気に入ってくれる方々が多くて心は通じると思いました。その曲が私にとってテーマでもある曲ですから。

―私も思いましたが自伝的な感じがしました。自分自身がふらふら歩いて来たと思いますか?

ジョンイン:そうです。今でもふらふら歩いています。私が思うに、多くの方々が私のことをよく評価してくれて運が良くてここまで来れました。先ほど話したように、生まれたときから完璧な人もいます。反面、私は未完成の状態ですが、何かが通じる部分があるので続けてやっています。期待もしましたが、思ったより結果が良くない時は辛かったです。でも、感謝していることはスタッフの方々が「あなたには無理」と諦めるより、「やればできる」とチャンスをたくさん与えてくれました。だから、音楽的にある程度いい作品ができました。実は、レコーディングの時に盛り込まれた曲が最高のコンディションの時に歌ったものです(笑) それに、上出来なレコーディングのために練習したら、少しずつ成長しました。今回のレコーディングもギリギリまでやりましたが、以前より良くなりました。レコーディングの時に上手く行かなくて大変でした。でも、レコーディングエンジニアを担当している方が「その気持ちを歌詞で書いてみよう」とアドバイスしてくれて歌詞を変えました。

―意外な答えですね。チョン・ジェイル、ノ・ヨンシムなど、完璧なミュージシャンたちと一緒に作業してきました。でも、自分のことを未熟だと思っていますか?

ジョンイン:例えば、完璧なルックスでなくてもほくろ一つで魅力的に見える時があります。私がそのようなケースだと思います。ただ、つじつまが合ったから魅力的に見えたのだと。それを受け入れて楽しくやればいいのに、できなかったんです。今考えると欲張っていたのかもしれません。表現はしないけど、欲張っていたんです。

―これからは未熟な部分を心配するのではなく、自分だけの魅力を発見する段階ですか?

ジョンイン:誰かが褒めてくれた時にそれをそのまま受け入れればいいのに、昔は誰かが褒めれくれた時にそのまま受け入れることができませんでした。私は自分なりに前向きな性格ですが……欲張っていたのです。欲が私の理性を狂わせました。欲があったんですよ~!欲が私を狂わせたのです。

―それならば、自分について少しずつ知るようになった今、ふらつきが減ると思いますか?

ジョンイン:いいえ。今、思っていることはふらついてもいいということです。以前は、ふらつくことに耐えられませんでした。「そんなに大変だったら、やめたらいいじゃん」と言うかもしれないけど、今はふらついていること自体を受け入れています。以前はライブで上手くいかなかった時、この世が終わったかのようにストレスがたくさん溜まりましたが、今は「一度や二度のミスで騒ぐことではない。それが人生だ。ただ、完璧にならないだけだ」と思います(笑) 一生懸命頑張ればいいから。考え方が少し変わりました。良くないことなのかな?完璧を追求しなければいけないのかな?ハハハ。

―「この道が自分の道ではないのかな」と悩みながら、長い間無名の時間を耐えてきました。その原動力は何ですか?

ジョンイン:長かった無名の時とは……。

―ソロデビューする前のバンド活動の時代のことです。

ジョンイン:でも、私はその無名時代というものがぴんと来ないです。そんな概念を持っていなかったからです。その時は今よりもっと音楽に夢中になっていたので大衆の愛、無名、有名などについて考えてなかったです。ただ音楽に夢中になって生きること自体がとても好きでした。もちろん、経済的に余裕はなかったですが、それはまったく気にならなったです。

―それでは質問を変えてみます。ソロデビューから7年間、ジョンインの原動力になったものは何ですか?

ジョンイン:様々なものがありますが、一番先に思い浮かぶのは堂々としたい気持ちです。「フラフラ」の歌詞にも出てくる内容ですが、自分は満足できないステージなのに拍手を受ける時があるじゃないですか。その時、もう少し堂々としたいと思いました。そして、“本物”になりたい気持ちも原動力になりました。アーティストとしての欲といえるでしょう。それで、ずっと続けられた気がします。そして、歌が上手くいけば自由な感じがするんです。その気分がとても好きでした。

最近はそんな個人的な欲のほかにも、もう一つの力ができました。私の音楽を聞いてくれる方々です。以前は他の歌手がこんな話をすると、あまり真剣に聞かず、ただ「そうなんだ」と思いましたが(笑) 今は変わりました。私が最後に出したアルバム「秋の男」は期待したほどヒットしたアルバムでもないのに、藤田小百合さんや偶然会ったファンなどが「『秋の男』はとても素敵です」と言ってくれました。「あ、こんな感情なんだ」とその時、理解しました。今回のアルバムもタイトルは「UUU」ですが、多くの方が収録曲にも耳を傾けて気にかけてくれるのを見ると、もうそれで力を得ています。

―タイトル曲は「UUU」です。美しいポップバラードナンバーです。個人的にジョンインのバラードがすごく好きです。とても正直だという感じがするからです。歌を歌う立場で最も気を使っている部分はどこですか?

ジョンイン:何も考えず歌を歌うことが目標です。不思議と、私がどんなことを考えて歌を歌うのかはあまり重要じゃないんです。私がいくら悲しみながら歌を歌っても観客には悲しく聞こえない時があって、歌を歌う4分間、集中できず違うことばかり考えていたのに観客は涙を流す時もあります。今も理解できない経験ですが、重要なのは瞬間に集中して考えずに歌を歌うことである気がします。その前に自分がやってきたことを信じて自分を信じながら歌を歌えばいいと思います。

―自分を信じるということはどんな意味ですか?

ジョンイン:以前はステージに上がる前に強迫的に喉の緊張をほぐして練習しました。それをしないと、歌を上手く歌えなさそうな気がしました。でも、最近はステージを披露することは新しいことを作ることではなく、自分が練習して生きてきたすべてのことが出てくることである気がします。今すぐ頑張ってOOのようにしようと考えてやることではなく、自分を信じて流していくこと。それがどんなことなのか少し分かる気がします。

―例えば、ご飯を食べるように歌も自然に出てくるということですか?

ジョンイン:例えば、素敵な姿を見せるために自分を飾るじゃないですか。でも、そうやって誇張したり、瞬間瞬間に頑張らなくても、自分がどんな人生を生きてきたのかですべてが見えるような歌を歌う人になりたいです。

―歌のタイトルの“U”は“あなた(You)”を指す言葉ですが、歌手ジョンインに最も大きな影響を与えた“あなた”を3人挙げてください。

ジョンイン:Leessangは2人ですか?(―一つのチームにしましょう。) では、Leessang。それから、ユンゴンさんとエンジニアのクァク・ウンジョンさんです。クァクさんは共同プロデューサーのような役割に、ボーカルのディレクティングまでしてくれました。時々、冗談で「この歌は私一人で歌うのではなく、クァクさんと一緒に歌う曲なのかもしれない」「私はクァクさんのアバターかもしれない」という話もします(笑) 歌を歌う時、自分が持っていた悪い習慣をクァクさんのおかげでたくさん直しました。曲を出した時、私は発音が良くないという話をたくさん聞きました。でも、自分ではそれがよく分からなかったんです。悪い発音が聞こえなかったんです。その時、クァク姉さんが直してくれました。そして、それを直すために「ジョンイン、こう歌って」ではなく、私にはどうして聞こえないのかから、人生の全般に関する話を本当にたくさん交わしました。私にとってはメンター(良き指導者) のような人です。

―人間ジョンインに影響をたくさん与えた人は誰ですか?

ジョンイン:チョ・ジョンチ、クァク・ウンジョンさん、そしてキル(Leessang)さんを入れたいです。

―どうしてケリさんは外されましたか?(笑)

ジョンイン:ケリさんは本当に音楽の師匠のような感じです。一方、キルさんは一緒に山に登るなど、プライベートでも付き合いがある仲です。

―先ほど、チョ・ジョンチさんについて少し話しましたが、二人が一緒にいると、チョ・ジョンチさんが大人のように見えます。ジョンインさんに良い影響をたくさん与えてくれる方のように見えます。

ジョンイン:実は私は幼い頃、ただ明るい姿がコンプレックスであるぐらいでした。そんな姿は音楽をやることにおいても支障が出るんです。不思議な考え方を持っていると言われたことも多いです。でも、それがジョンチさんに出会ってからバランスがとれた気がします。私が好きで尊敬する人がそばにいるから、自然にバランスがとれるようになりました。もし、ジョンチさんではなく、私より気が弱い人に出会っていたら今の私は……。でも、ひょっとしたらその方が良かったのかもしれないです(笑) ジョンチさんはもともととても暗い人でした。でも、私のおかげで人間になりました。ハハ。

―以前、黒人音楽が好きだと言っていました。また、声がとてもユニークです。それで、韓国的なメロディーの中でどうやって自分の魅力を生かせるかとたくさん悩んだと思います。

ジョンイン:その通りです。「憎い」を歌った時、9個の完成バージョンがありました。ジョンインっぽい感じを出したバージョン、もう少しソウルフルな感じを出したバージョンなど、9個が出ました。でも、最後に考えてみたら、そんな風に計算してはいけない気がしました。歌に合わせて歌わなければならないと思いました。自分自身を守りながら歌を歌うことが重要なんです。多くの歌手が自分のカラーをどう決めるかについて悩みます。でも、「どう歌ったら人々が言うジョンインっぽい感じに一致するだろう」と考えながら歌を歌うと、全てやり直しになります。少しでも私心が入ると、スタッフは分かるんです。「ふらふら」ももう少し誇張されたバージョンで練習したのがありましたが、かっこつけすぎと言われて変えました。「欲は捨てて歌に合わせよう。自分を信じよう」と思って歌いました。

それで、以前と変わった部分もあります。歌と声が変わりました。変化に関する悩みがとても大きかったです。「別れられない女、去って行けない男」がターニングポイントでした。その時、Leessangたちから「きれいに歌ってみて」と言われました。「これは私じゃないのに」と思いながら歌いましたが、人々はいい感じで受け入れてくれました。私はそう歌ったら私じゃないと思ったのに、そうでもなかったんです。何か一つを身につけた感じがしました。そんなスランプが「人の匂い」の時、もう一度訪れました。その時もすごくきれいに歌いました。もっと誇張して歌ったバージョンもありましたが、結局は一番自然に歌ったバージョンに決まりました。それなのに、もっといいという反応が多かったんです。そう歌っても大丈夫だったんです!何かを脱ぎ捨てた感じがしました。

―それは“ジョンインっぽい”という枠組みを破ったような感じだったのでしょうか?

ジョンイン:実は“ジョンインっぽい”という枠組みも私が作ったものではないです。ただ私のあるポイントが大衆の好みと合って、自然にそんなものができてしまったんです。でも、人々の視線を意識しながら「これが本物だろうか?」と考えるのは少し違う気がしました。そうすると、本当に重要なものを逃すことになるような気がしました。

―「RUSH」や「別れられない女、去って行けない男」の話が出ましたが、実は代表曲のうち、フィーチャリングで参加した曲が非常に多いです。結局は他人の曲だから、自分の歌でそれを乗り越えなければならないと考えたことはないですか?

ジョンイン:今まではなかったです。それが自然な状態だったからです。フィーチャリングの曲を乗り越えるものが出たら、当然(代表曲が) 変わると思いながら自然に受け入れました。でも、最近は乗り越えないと思っています。何があったのかというと、今回Leessangの曲に参加したMIWOOという歌手を知っていますか?実はMIWOOと私は声も、歌い方も違います。お互いにまったく違うから、歌真似も上手くできないです。でも、聞く人にとってはLeessangの歌にフィーチャリングしたというイメージがあるんです。今回、MIWOOがフィーチャリングした歌が出た時、「ジョンインだと思った」という話を聞きました。驚きました。イメージというものは本当に強いと思いました。それを過剰に気にする必要はないですが、そのイメージを乗り越えたいとは思っています。

―先ほど、ジョンインさんに影響を与えた人を挙げましたが、ジョンインさんも歌で影響力を与える人です。影響を与えたいと望んでいる人はいますか?

ジョンイン:それは心だと思います(笑) 誰であっても、曲を聞いてその曲を感じてくれれば、それでとても幸せです。

―それでは、質問を変えます。このアルバムが人々にどんな影響を与えてほしいですか?

ジョンイン:どんな形であれ、感性がゼリーのように柔らかくなってほしいです。感性に触れるアルバムになることを望みます。

記者 : イ・ウノ、翻訳 : チェ・ユンジョン、ナ・ウンジョン,写真;Leessang Company