VIXX「これまでで本当に一番大きい横浜アリーナの会場…驚きと感謝の気持ちでいっぱいだった」

Kstyle |

4月、横浜・神戸の二会場で2度目の単独コンサート「VIXX LIVE FANTASIA in Japan [UTOPIA]」を開催したVIXX。彼ら独特のパフォーマンスを見せたステージは、まさに彼らの“UTOPIA”が表現されていた。
今回、横浜アリーナ公演を終えたばかりのメンバーに、インタビューを実施。VIXX史上、一番大きな会場となったステージを終えたリアルな感想、ファンへの思い、そしてもうすぐ3周年を迎える彼らの新たな覚悟を聞いた。

【プレゼント】VIXX直筆サイン入りポラを2名様に!応募はTwitterをフォロー&ツイート
【PHOTO】VIXX“ファンがいつも言ってくれる「そばにいるよ」という言葉を自分たちが伝えたかった”

―「VIXX LIVE FANTASIA in Japan [UTOPIA]」横浜アリーナ公演が終わったばかりですが、どうでしたか?

エン:多くの方たちが応援してくださって、その応援の声を聞いているととてもパワーが出てきました。とても幸せな記憶でいっぱいです。とても充実した時間でしたし、ファンの皆さんと対話をしているような感じで過ごせたので、僕たちもとてもリラックスして楽しむことができました。

―今回の公演タイトル「UTOPIA」ですが、自分たちの“UTOPIA”を表現できましたか?

ヒョギ:VIXXは、例えば音楽番組や何かのイベントでも、1つのステージに最初から最後までストーリーやコンセプトがあります。でも、今回は、そういったコンセプトが1つの短編的なものではなく、コンサート全編を通して繋がっていたので、僕たちの“ユートピア”という世界観を分かりやすく表現することができたと思います。ファンの皆さんに対して、とてもかっこよく感動的なステージを見せることができたと思います。

ラビ:今回の“UTOPIA”というのは、全体的なストーリーが僕たちの「Error」という曲を中心に構成されていました。ですから「Error」のコンセプトであるサイボーグにフォーカスが当てられたステージをお見せしました。

―今回、日本公演のために「Love Letter」を日本語で準備しましたが、日本語で歌ってみてどうですか? お気に入りの歌詞はありますか?

ケン:日本のファンの皆さんのためにこの曲を日本語で歌うことができてよかったなと思います。レコーディングをする時もとても楽しかったです。本当にいい曲だと思います。

エン:サビの「愛してる それじゃ足りないけど」という歌詞が気に入ってます。

レオ:僕は「君しかいないんだ」という歌詞がとても良かったです。

―横浜アリーナで「Love Letter」を歌う前にエンくんがファンに伝えた「僕たちがそばにいます」という言葉が印象的でした。

エン:「僕たちがそばにいます」という言葉は、ファンの皆さんがいつも僕たちにかけてくれる言葉だったんです。ファンの皆さんが「VIXXのそばにいるよ」「私たちはVIXXと共にいるからね」といつも言ってくださっていて、僕たちもファンの皆さんのためにそういう言葉を伝えたいなと思っていました。それで、今回「Love Letter」を歌う前に何を話そうか考えてみた時に、その言葉を伝えることにしました。

―メンバーそれぞれのソロステージもかっこよかったです。自分のソロステージは満足できましたか?

ホンビン:僕のソロステージは、LEDを使ったパフォーマンスだったんですけど、音楽と映像、そして振付けがあって、その3つをうまく組み合わせなければならなかったので、本当に大変でした。その3つを融合させるために何度も何度も話し合いました。ダンスを踊っている時に、後ろでどんな映像が出ているのかよく分からないので、終わった後でも自分自身がうまくできたかどうか、判断するのが難しい状況でした(笑)

ヒョギ:僕たちのことを応援してくださる多くの皆さんに対して唯一報いることのできる手段が歌なので、今回そのために一生懸命努力しました。こうして歌を歌うことが僕ができる唯一のプレゼントだと思っています。最近は様々な機会を通して、歌っている姿をお見せしようとしているんですが、ただ単に歌を歌うだけでなく、ダンスやパフォーマンスなど、面白い要素を付け加えたいなと思い、今回はミュージカル仕立てでやってみました。とても楽しかったです。

ケン:僕は日本のファンの皆さんの前で初めて今回のようなソロステージを披露したんですが、とても緊張しました。リハーサルの時から失敗したらどうしようと心配でいっぱいだったんですが、いざ本番になってみたら、ファンの皆さんが本当に一生懸命見てくださったせいか、もっともっとかっこいい姿を見せたいという思いで緊張もせずに上手く歌うことができました。

レオ:僕は横浜アリーナでは移動する動線でちょっと問題が生じてしまい、無我夢中でパフォーマンスをしていました。初めてのアリーナでの公演だっただけに、心残りがあり、昨日はゆっくり眠ることができませんでした。神戸では徹底的に準備をしていきたいと思います。

エン:僕自身が作曲をしたわけじゃないんですが、音楽を作る時に作曲家の方と一緒に話しながらその曲を作りました。振付けに関しても僕も参加して一緒に作っていきました。そうして自分が作り上げたステージを自分でやり遂げることができたということが本当に良かったなと思います。ステージで披露している最中は、本当に集中していたんですが、公演が終わった後、ファンの皆さんも非常に喜んでくださっていたという話を聞いて胸がいっぱいになりました。

ラビ:僕は自作曲の「Ghost」を初披露しました。僕が今まで作ってきた曲は、VIXXのためのものでしたが、今回は本当に純粋に“自分だけの姿を見せたい、自分本来の姿を見せる”というところに集中しました。VIXXの中のラビではない、ラップをしているラビの姿を見せたいと思ったんですが、そういう姿を見せることができて本当に良かったなと思います。今回編曲も僕がやったんですが、事務所のプロデューサーの方にすごい良かったと言っていただいたんです。編曲まで自分でやることができて自分としてはとても満足しています。

―「俺を隠していた」という歌詞が強烈で印象的でしたが、何かに抑圧を感じたり、何か噴出させたい欲求を抱えているのでしょうか?

ラビ:そういうわけではないです(笑) 僕はラップを担当していますが、VIXXの音楽というのはヒップホップではないので、音楽を作る時は、あくまでもVIXXの雰囲気に合うように作ります。でも今回は自分のこと、この自分の曲にあった歌詞を書くことができました。この曲を通してそういう“自分の音楽”を見せました。なので、抑圧に対して何かが噴き出したということではなく、この曲を通して今まで自分が見せたかったもの、新しい姿を見せるという自信を描きました。他にもまだまだ隠している姿もあります(笑)

―今回の横浜アリーナでの公演はVIXXの日本単独公演として初の大きな会場になりましたが、会場に入った時はどんな気持ちでしたか?

エン:リハーサルの時に初めて見たんですが、僕たちがこれまで日本で公演した中で、本当に一番大きい会場だったので、メンバーそれぞれが会場を見た時にいろいろな思いを持ったと思います。“この会場をファンの皆さんが埋めてくれるんだろうな”というワクワク感や、“かっこいいステージが見せられるかな”とか。

ホンビン:日本は僕たちにとって海外なので、日本のファンの皆さんに頻繁に会うこともできませんし、僕たちの気持ちを伝えるもなかなか難しいじゃないですか。それにも関わらず、たくさんの方が僕たちに声援を送ってくださるので、驚きと感謝の気持ちでいっぱいだったんです。その気持ちをうまく表現したい、皆さんの応援に応えたいという気持ちで臨みました。

レオ:韓国では体操競技場という大きな会場でやって、今回日本では横浜アリーナという大きな会場でやることができて、ステージに立つ度に言葉では表現することができない気持ちで胸がいっぱいになりました。

―会場も徐々に大きくなっていって、着実にステップアップしてますね。

ホンビン:以前は公演が終わってステージから降りると安堵感があったんですが、今はステージを楽しむ余裕もできました。そして、僕たちは着実に道を歩んで来ているんだなと思うことができました。また、僕たちが歩んできている道に多くの人達が応援してくれているんだなと感じています。なので、僕たちがこれまでしてきた努力は無駄ではなかった、努力してきた甲斐があったと感動しています。

―韓国でもドラマなど、それぞれの活躍が目立つ一年でしたが、メンバー同士でモニタリングやアドバイスなどはしますか?

エン:全てを見ることはできないんですが、メンバーが出てくるシーンだけ編集した映像を見たりします。番組が始まったばかりの時は、見て「面白かったよ」「ここはもっとこうしたらいいんじゃない?」など話をします。

ホンビン:ケン兄さんがモニタリングしてくれて、それを見た後に、次の回に僕も出してくれって言われました(笑)

ケン:その時やることがなかったから(笑)……出たかったんです(笑)

―演技への挑戦はどうですか?

エン:とても楽しいですが、まだ演技を始めて間もないので、勉強している段階です。

レオ:僕はミュージカルをまだ1回しかやったことがないんですが、その1回でミュージカルの魅力を感じることができました。今後ももっともっとたくさんのミュージカルに挑戦していきたいです。今はたくさん見て学んでいる最中です。もっと素晴らしい作品を皆さんにお届けしたいです。

―ミュージカルは難しかったですか? VIXXのステージもミュージカルのように強い世界観がありますが。

レオ:難しいというよりも別物だと思います。ミュージカルはミュージカル、VIXXはVIXXで別のものとして考えています。ただ、2つに共通しているものもあって、ストーリーがあってそのストーリーを伝えるということ。まるで一本の作品を見ているかのように起承転結があるというのは同じなんですが、VIXXはもっと短い時間でそれを見せていきますよね。ミュージカルの場合にはそのストーリーを続けていかなければいけないという難しさがあります。それぞれ魅力があると思います。

―2013年の初めての日本単独イベントからちょうど2年が経ちましたが、これまでどうでしたか?

エン:この2年間、VIXXは一歩一歩成長しながらたくさんの成功を勝ち得ることができました。僕たちは今ここまで来るのに一気に上り詰めたわけではないし、急に仕事が増えたわけでもありません。本当に様々なことを経験しました。いいことも悪いことも経験しながら、今は多くの方に愛してもらえるVIXXになることができました。僕たちが進むべき道はまだまだ遠いと思うので、いいことも悪いことも経験しながら、試行錯誤しながら、成長していきたいです。これからもVIXXは走り続けなければならないので、少しずつ少しずつ前に進んで行きたいと思います。

―今後、VIXXで挑戦したいコンセプトはありますか? メンバー同士で話したりはしますか?

ラビ:僕たちVIXXが一番よく受ける質問の1つなんですが、VIXXはそのコンセプトが武器なので、それは秘密です。

エン:そうです(笑)

―なるほど(笑) では、ラビくんの作曲の状況を教えてください。

ラビ:僕自身はたくさん作っているんですが、どれだけ社長に気に入ってもらえるかが……(笑)

―ラビくんが作った曲はみんなで聞いたりするんですか?

エン:ラビくんはいつも曲を作っているので、ラビくんの部屋に行けば曲を聞くことができます。

ラビ:ケン兄さんには、歌を入れるのを手伝ってもらうので、聞いてもらったりしますが、他のメンバーに聞いてもらうというようなことは普段特にしないです。

―では最後に、VIXXとして今後どのようなグループを目指したいですか?

エン:VIXXはデビューした時から変わることなく、初心を忘れないグループです。ですが、今後はもっともっとかっこよくなっていきます。僕たちに声援を送ってくださる方々がありがたいことに増えていますが、増えれば増えるほど、もっと責任感を持って頑張らなければいけないという気持ちになります。ファンの皆さんからたくさんの応援をもらっていますが、その皆さんの愛に対して、恩返しをしていくグループになっていきたいと思います。

【REPORT】サイボーグ・アイドルが見せた一大スペクタクル巨編 VIXXとファンの魂の交感が生み出すユートピア

VIXX公式サイト[realvixx.jp]:http://vixx.cjve.jp

記者 : Kstyle編集部、撮影 : 朝岡英輔