ペ・ヨンジュン(42)と女優のパク・スジン(29)との結婚発表や、歌手兼俳優のキム・ヒョンジュンと元交際相手女性との訴訟問題、俳優キム・スヒョン主演のドラマ「プロデューサー」(原題)の放送開始など、このところキーイーストの所属タレントがメディアをにぎわせている。

韓国を代表する芸能プロダクションの一つ、キーイーストは事実上、同社の筆頭株主であるペ・ヨンジュンの会社だ。同社は2004年にペ・ヨンジュンが自身のマネージャーのペ・ソンウン氏(現同社代表取締役)、ヤン・グンファン氏(現同社社長)と共に設立したBOFエンターテインメントが始まりだ。

ペ・ヨンジュンは、06年に90億ウォン(現在のレートで9億8300万円)を投じてソフトバンクコリアなどと共にコスダック(新興企業向け市場)上場企業のオートウィンテックの経営権を買収し注目を集めた。

買収と同時に社名をキーイーストに変えBOFを子会社に編入し、総合エンターテインメント企業として育ててきた。

ペ・ヨンジュンは翌年の韓国ドラマ「太王四神記」の主演を最後に、俳優としては活動をほぼ休止し、同社の経営に集中してきた。

日本では08年に日本法人キーイースト・ジャパンを設立したのに続き、CSチャンネルでエンターテインメント専門のDATVを開局し日本での事業を本格化させた。昨年7月には韓国エンターテインメント総合チャンネル・KNTVを子会社化した。

また、ドラマ「ドリームハイ」を共同制作し、ドラマ制作にも乗り出した。12年8月にはドラマ制作会社コンテンツKを設立し、「ウララ・カップル」「エマージェンシー・カップル」などを制作した。

昨年はキム・スヒョンの主演ドラマ「星から来たあなた」の中国での大ヒットを受け、中国に進出。同4月に江蘇衛星テレビとバラエティー番組の共同制作契約を交わした。同8月には中国ポータルサイト大手の捜狐(ソーフー)と戦略的提携および資本誘致契約を締結した。

財閥情報専門サイトの財閥ドットコムによると、今月4日の終値ベースでペ・ヨンジュンが保有する株の時価総額は1384億1000万ウォン(約152億円)に上る。韓国の芸能関係者としては、BIGBANGが所属するYG ENTERTAINMENTのヤン・ヒョンソク代表に次いで多い。