キアヌ・リーブス、シェービングから韓国語で新年の挨拶まで…特急ファンサービス(総合)

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「遅くなって申し訳ありません!新年明けましておめでとうございます」

8日午前、ソウル瑞草(ソチョ)区盤浦洞(パンポドン)のJWマリオットホテルで開催された映画「ジョン・ウィック(John Wick)」(監督:デヴィッド・リーチ、チャド・スタエルスキー)の訪韓記者会見にはキアヌ・リーブスが出席し、会場を盛り上げた。

キアヌ・リーブスは7日、仁川(インチョン)国際空港を通して入国した。黒のジャケットにカジュアルなジャンパーを合わせたラフな服装で入国したキアヌ・リーブスは、伸びた髭でも元祖イケメンスターならではのビジュアルを誇り、注目を浴びた。今回のキアヌ・リーブスの訪韓は、2008年の映画「フェイク シティ ある男のルール」のPR活動以来7年ぶりである。キアヌ・リーブスは2泊3日間の日程を終え、9日に仁川国際空港からカナダ・バンクーバーに出国した。

今年韓国を訪れた初の海外スターであるキアヌ・リーブスは8日午前、公式記者会見で韓国の取材陣とコミュニケーションし、同日午後MEGABOX COEX店で開催された訪韓レッドカーペットイベントで長い時間自身を待ってくれた韓国のファンと有意義な時間を過ごした。

1985年にテレビ映画「Letting Go(原題)」でデビューしたキアヌ・リーブスは映画「マイ・プライベート・アイダホ」(1991)、「ハートブルー」(1991)などで顔を知らせ、サンドラ・ブロックと熱演した「スピード」(1994)を通じて本格的に自身の存在感を見せつけた。その後、ウォシャウスキー監督の「マトリックス」シリーズを通じてスタイリッシュなアクションで世界にシンドロームを巻き起こした。「恋愛適齢期」(2003)、イ・ジョンジェ&チョン・ジヒョン主演の「イルマーレ」をリメイクした「イルマーレ」(2006)などではラブストーリーも演じた。

同日キアヌ・リーブスは韓国のファンのためにサプライズのシェービングを決め、当初予定されていた記者会見の時間より約30分ほど遅く現場に現れた。「ジョン・ウィック」の現場関係者は「キアヌ・リーブスが韓国のファンにより一層素敵な姿を披露するために急遽シェービングを決めた」と了承を得ようとしたが、午前11時25分になってもキアヌ・リーブスが現場に登場しないと関係者は「渋滞で5分くらい遅くなる予定」と再び了承を求めた。ここで取材陣からは不満の声も上がった。

午前11時30分になって会見は始まった。キアヌ・リーブスは質問を受けるに先立ち「遅刻をした。遅くなって本当に申し訳ない。それでも待ってくれて、ここに出席してくれてとても感謝している」と取材陣に謝った。

キアヌ・リーブスは「久しぶりに韓国に来て、本当に嬉しい。残念ながら長い時間滞在することはできない。新年明けましておめでとうございます」と伝え、「新年明けましておめでとうございます」の部分を韓国語でも話した。

キアヌ・リーブスは自身の遅刻で多少冷たくなった場内の雰囲気に気付いたのか、会見中は会場を盛り上げるために努力した。「韓国では、老けないという意味から“ヴァンパイア俳優”と呼ばれているが」という質問には声を出して笑い、「僕はヴァンパイアではないが、両親や祖先には感謝している」と才気溢れる答えで応えた。「50を超えた年齢でも依然アクションに挑戦している理由は」という質問には「若かった時代よりもっと早く、高く跳ぶのは簡単ではない」と率直に打ち明け、会場を和ませた。

他にもアジア映画市場については「制作者ではなく、俳優として答える」とし「俳優はある作品が完成すると、当然観客が楽しんでほしいと思う。特定の市場や特定地域だけを思うわけではない」とし「映画を見た誰もが楽しんでほしいし、共感してほしい。観客が映画館を去る時に楽しい感情やポジティブな気持ち、もう少し考えるべき何かを得てほしい」と伝えた。

東洋文化に対する関心も表した。キアヌ・リーブスは「実際に仏教を信じているわけではない。けど、仏教の信者と話していると輪廻の思想や命、自分が行動した結果について深く考えるようになる」とし「自らをもう少し大事に思い、僕がやっていることについても感謝できる気持ちが生まれる。もう少し幸せになれるように大きくサポートしてくれる」と前向きに語った。

最後にキアヌ・リーブスは「2015年になった。僕が本当に好きな、楽しく撮影した映画を観客の前で披露することで2015年を爽やかに始めることができた」とし「次は何をしようかと考えている段階だ。チャンスを模索し、どのような作品を選ぼうか探索している段階だ」と今後の計画について語った。

キアヌ・リーブスは「改めて今日遅刻し、お待たせして申し訳ない」と再び謝罪し、記者会見を終えた。

「ジョン・ウィック」はもう失うものなどない伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)の歯止めのきかない復讐を描いた大作アクション映画だ。キアヌ・リーブスが「マトリックス」以来、15年ぶりにアクションヒーローとして戻ってきて話題を集めた。キアヌ・リーブスの他にも俳優ウィレム・デフォー、「G.I.ジョー バック2リベンジ」の女戦士エイドリアンヌ・パリッキ、米ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でよく知られているアルフィー・アレンらが出演する。「マトリックス」シリーズ、「ハンガー・ゲーム」シリーズのスタント専門家デヴィッド・リーチ、チャド・スタエルスキーの長編映画監督デビュー作だ。韓国で1月21日に公開される。

記者 : キム・スジョン、写真 : チョ・ソンジン