「サメ ~愛の黙示録~」イ・スヒョク“ナムギル兄さんがそばで助けてくれたおかげで、いいシーンを作り出せた”

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「赤と黒」のキム・ナムギルと『私の頭の中の消しゴム』のソン・イェジンが主演し、話題を集めた「サメ~愛の黙示録~」(以下「サメ」)。韓国ドラマ史上最も心に刺さる、愛と復讐のサスペンス・ラブストーリーで、「善徳女王」「赤と黒」でブレイクしたキム・ナムギルが除隊後初、3年ぶりにドラマ主演。クールな仮面の下に図り知れない心の闇を抱えた主人公を熱演した。
本作で、ドラマの重要なカギを担うキャラクター“キム・スヒョン”役を演じたイ・スヒョクに、撮影エピソードや見どころ、演技について聞いた。

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―「サメ」に出演を決めた理由を教えてください。台本を最初に読んだときの感想は?

イ・スヒョク:「サメ」の脚本家であるキム・ジウさんとパク・チャンホン監督はとても有名で、素晴らしい作品をお作りになる方々だったので、僕としてはオファーをいただけただけで光栄だと思い、出演を決めました。最初に受け取った台本は第4話までで、実はまだキム・スヒョンという人物の出番はそれほど多くはありませんでした。でも、「後半で重要な役を果たすことになるだろう」という話をあらかじめ聞いた状態で撮影に入りました。

―イ・スヒョクさんが演じたキム・スヒョン役のキャラクターと魅力ポイントについて、簡単に紹介をお願いします。

イ・スヒョク:キム・スヒョンはソン・イェジン先輩が演じたチョ・ヘウを補佐する検察捜査官で、ストーリー上、後半で意外な一面が明らかになる人物です。そして、ナム・ボラさんが演じるイヒョンとのラブライン(恋愛) も描かれるので、シリアスなドラマの中では比較的明るい演技を見せるキャラクターです。

―キム・スヒョンは、ドラマの重要なカギを担うキャラクターでした。劇中でどんでん返しもありましたが、演じる上で特に気を使ったことは?

イ・スヒョク:ひとまず、そういった裏事情とは関係なく演技をするように努めました。序盤にリラックスした姿をお見せして、いい子だなという印象があった方が、後でどんでん返しの展開を面白くご覧いただけるだろうと考えて、序盤はできる限り力を抜いて演技をしようと心がけていました。

―キャラクター作りのために参考にした作品などはありましたか?

イ・スヒョク:今回のキャラクターは最大限、自分の立場からたくさん考えようとしました。僕がこの女性を好きだったらどうするだろうか、僕がこの状態でこの人に会ったらどうだっただろうか、といったことを考えながら演技をしていたので、特別に参考にした作品はなかったと思います。


「ナムギル兄さんがそばで助けてくれたおかげで…」

―スヒョンの上司だったヘウ役のソン・イェジンさんとの共演はいかがでしたか?

イ・スヒョク:ソン・イェジン先輩もキム・ナムギル先輩もそうでしたが、台詞や撮影すべきシーンが多いにも関わらず、とても集中力に長けていらっしゃる方々でした。そういう部分を見ながら、学んだことがたくさんありました。撮影中はシリアスな演技を見せつつも現場を楽しく盛り上げてくださったので、現場の雰囲気もよかったですし、主演俳優のお2人から学んだことはとても多かったです。

―キム・ナムギルさんは現在、同じ所属事務所の先輩でもありますが、「サメ」の撮影現場ではどんな話をしましたか?

イ・スヒョク:キム・ナムギル先輩の演技トーンというのは、僕が目指している方向でもあるんです。声のトーンも自由自在に操っていらっしゃって……。学ぶところがとても多かったです。それから個人的にも僕にとてもよくしてくださって、撮影中もいろいろとサポートしていただきました。

―スヒョンは、ナム・ボラさん扮するイヒョンのことを好きになる役柄でした。イヒョンに「俺を好きになってもいいぞ(나 너 좋아해도 돼)」というシーンが印象的でしたが、撮影時のエピソードなどがあれば教えてください。

イ・スヒョク:個人的には、自分の心の中を表現する言葉をあまり口にしないタイプなので、台本を見たときは少し心配でした。撮影現場ではちょっと照れくさい気持ちもありましたし(笑) お互いにちょっと……ナム・ボラさんも少し恥ずかしがっていたのですが、そういう部分が可愛らしく、うまく表現されていたと思います。撮影が長くかかることもなく、1~2テイクぐらいで撮り終えました。完成したシーンを見ると、自分で思っていたよりはキザな感じではなかったので、よかったなと思いました(笑)

―個人的に特に気に入っている、印象に残っているシーンや台詞を教えてください。

イ・スヒョク:何と言っても、スヒョンがショッキングな事実を知ってイスに会いに行き、話をするシーンです。後半にイスと対決の構図で台詞をやり取りするシーンがあるのですが、スヒョンにとって重要なシーンだと考えて、一生懸命に撮影に取り組みました。ナムギル兄さんがそばでいろいろと助けてくれたおかげで、一緒にいいシーンをたくさん作り出すことができました。

―撮影中、特に苦労したシーンやNGがたくさん出たシーンなどはありますか?

イ・スヒョク:後半になるにつれて、撮影のスケジュールに余裕がなくなってきて苦労しました。前半は本当に遊びながら撮影していたんです(笑) 現場で話もたくさんして……。でも、最後の方はあまりにも慌ただしくなってきたので、それが大変でもあり、心残りな部分でもありました。

― 一流モデルとして活躍なさっていますが、もともと俳優になるのが夢だったと聞きました。俳優を目指したきっかけは何だったのでしょうか?

イ・スヒョク:幼い頃から映画をよく見ていて、「俳優としてあそこに出てみたい」「映画に関わる仕事をしてみたい」という夢を抱いていました。特別なきっかけがあったわけではありませんが、小さな頃から映画をよく見ていたので自然とそんな夢が生まれたのだと思います。

―俳優として、ロールモデルにしている方はいらっしゃいますか?

イ・スヒョク:ロールモデルはとても多いです。韓国でモデル出身の俳優として活躍なさっている先輩方、演技が上手な方々が多いので、お1人を挙げるのは難しいのですが、たくさんの方々がいらっしゃいます。


「僕ならではの僕らしい“感じ”を持った、そんな俳優に…」

―目指している俳優像は?

イ・スヒョク:それぞれ俳優ごとにスタイルがあって、人々にもたらすイメージや、担うキャラクターが違っていますよね。僕も、僕ならではの演技をうまく演じられる、僕らしい“感じ”を持った、そんな俳優に……なりますね!(笑) フフッ。

―「サメ」はイ・スヒョクさんにとって、どんな意味を持つ作品になりましたか?

イ・スヒョク:「サメ」の前までは、役割やイメージが独特なキャラクターをたくさんやってきたのですが、今回の役柄で関係者の方々や他の俳優の方々に、もうちょっと気楽な演技もできるということをお見せすることができ、僕自身もそれを知ることができた作品でした。よりいっそう演技に対する楽しさを抱くようになった、いい作品だったと思います。

―今後、ラブコメディのようなジャンルにも挑戦したいという気持ちはありますか?

イ・スヒョク:はい。機会を与えてくださるのなら、頑張って演じたいです。今回、「サメ」で恋愛模様を演じてみて、「ラブコメディもうまくやれるかも」と思いました(笑)

―最後に、「サメ」を楽しみに待っている日本のファンにメッセージをお願いします。

イ・スヒョク:脚本家のキム・ジウさん、パク・チャンホン監督、それからキム・ナムギル兄さんのファンが日本にもたくさんいらっしゃると聞いています。その方々のまたもう1つのいい作品を見ることができると思います。そして、僕も出演しますので、あたたかい目で見守ってくださったら嬉しいです。ありがとうございます。

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記者 : Kstyle編集部