「星から来たあなた」パク・ヘジン“チョン・ジヒョン先輩のような女性、好きにならない人がいるだろうか”

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俳優パク・ヘジンにとって「星から来たあなた」はどんな意味を持つだろうか。たくさんの可能性を残した作品であるが、それだけに心残りが多かったと彼は話した。

パク・ヘジンは3日、ソウル江南(カンナム)区論硯洞(ノンヒョンドン)のある飲食店で行われたSBS水木ドラマ「星から来たあなた」(脚本:パク・ジウン、演出:チャン・テユ)の放送終了記念記者懇談会で「星から来たあなた」に関する様々なことを語った。

パク・ヘジンは先月27日に放送終了した「星から来たあなた」でイ・フィギョン役を熱演した。“フィコナン”“フィボルギーニ”など様々なニックネームを手に入れ、視聴者に印象を残した。さらに手に汗握る展開の中心として活躍し、視聴者をドラマに夢中にさせた。

―中国で「星から来たあなた」が話題だ。現地での反応はどれほどなのか。

インターネットのニュースで見ただけで、僕が感じているよりずっと人気が高いと聞いた。キム・スヒョンさん、チョン・ジヒョン先輩二人ともすごく人気が高くなったそうだ。僕も今回中国でのスケジュールが3回ほどあるので、どれぐらいなのか少し感じることができると思う。

―中国で「星から来たあなた」がヒットした理由は何だと思うか。

正直、中国市場では売れないと思った。中国は保守的な国なので、宇宙人が題材であることをどのように受け入れるのだろうかと思った。むしろ韓国より反応が良く、チメク(チキン+ビール(メクチュ)の略)やト・ミンジュン(キム・スヒョン)のヘアスタイルにチョン・ソンイ(チョン・ジヒョン)のファッションまで、文化的な一つ一つが中国ですごく人気だと聞いた。最近、僕が知っている以上のものが中国にあるのではと思う。

―ドラマ中盤から出演シーンが減った印象だが、どうだったのか。

心残りも、寂しさも確かにある。しかし、出演シーンが減ったのではない。最初から出演シーンが少なかった。話が進むほどフィギョンの役割が強調できたのは記者の皆さんのおかげだ。フィコナンも誕生できた。色々と感謝している。脚本家の頭の中に、最初どんな絵があったのか分からないが、元々の意図通りに微笑ましく終わったので、特別な不満はない。

―最後の撮影を終えた後の感想は?

最後の日は朝7時に、撮影に入った。僕のカットを撮って撮影が終わったが、何も感じなかった。何も思わず、家に帰っても寂しくもなく、今日一日が終わったなと思った。明日また撮影に行かなければならないような感じがした。

―ジェギョン役から突然フィギョン役へ変更になった。心残りはないのか。

お互いに害が少ない方に決めただけだ。ジェギョン役には今でも心残りがあるが、シン・ソンロク先輩が本当に上手に演じてくれた。

―「星から来たあなた」を通して得たものと、残念に思うことは何か。

トレンディーな印象を得たのとチャン・テユ監督やパク・ジウン脚本家、素晴らしい俳優たちと一緒に仕事が出来たのは僕にとって役立ったと思う。視聴者の中にも出演シーンが減ったと言う方もいるが、それは僕の責任だと思う。僕が上手くやっていれば出演シーンが増えたかもしれないし、ト・ミンジュンとうまく対立していれば何かをやり遂げられたと思う。自分に対する悔しさとキャラクターに対する物足りなさかもしれない。色々と心残りはある。次の作品でもっとがんばろうと思う。

―演じることが出来なかったジェギョンの役、どんな面に引かれたのか。

固定されたキャラクターから抜け出したかった。「噂のチル姫」以来、様々な作品に出演し、「いとしのソヨン」は40%という視聴率を記録したにも関わらず、今まで年下男と言われてきた。しかし、今はフィギョン、「星から来たあなた」と言ってくれる。ジェギョンという役を演じながら、そのキャラクターを変えるために純粋で弱くて、優しい姿を捨てたかった。無理やりイメージを捨てたいわけではなかったが、ジェギョンのキャラクターを上手に演じられると思った。だが、仕方なくキャラクターを変更することになった。
―従来のキャラクターを捨てたいというのは、どういう意味なのか。

優等生のイメージで窮屈なところもなくはなかった。今も自宅にスーツは1着しかないし、革靴はあっても履かない。楽な服装が好きだ。いつも放送される姿は飾ったスマートな雰囲気だ。その枠から抜け出したく、いつになったら出来るだろうかと思った。僕の中に閉じ込められているような感じだった。

―チョン・ソンイに15年間片思いする役だが、実際はどうか。

15年も片思いは出来ない。3年はした。実際の恋愛スタイルはフィギョンのようにストレートに告白はしないが、フィギョンのようにそばにいつもいる方だ。いつ分かってくれるか分からないし、人には苦しい恋愛と言われるが、表現も上手く出来ない。

―キム・スヒョンとチョン・ジヒョンはどんな俳優なのか。

キム・スヒョンは僕より年下だが、チョン・ジヒョン先輩が話したように、経験を積み重ねてきた人だと思った。急に出来た台本でも緻密に演じきるし、明るい。違う見方をすると散漫だと感じるほど現場でイタズラもたくさんするが、撮影に入ると集中して演じるのを見て、若いのにすごいと思った。

チョン・ジヒョン先輩は演技だというのがもったいないほど、チョン・ソンイに完璧に近い姿を見せている。普段からストレートで楽しく、よく表現する。楽しく撮影が出来た。

―チョン・ソンイに片思いをする役だが、実際の理想のタイプは?

チョン・ジヒョン先輩のような女性を、誰か好きにならない人がいるだろうか。チョン・ジヒョン先輩を見ると、目がリラックスしている。最近現代医学が発達したため、何かたくさん入れたり、抜いたりするじゃないか。することが悪いのではなく、そのようなことに慣れていたため、自然な姿を見たとき目がスカッとした感じだった。ソウルの真ん中にいたのに、山の中に入ったような感じでリラックスした。

理想のタイプは今も淑やかな女性が好きだ。基準が何かはよく分からないが、素朴で淑やかな女性が好き。出しゃばらない女性が好きで、うるさいのもあまり好きではない。

―「星から来たあなた」がどのようなターニングポイントになったのか。

韓国の年で今年32だ。これまで自分の年に合わない役を演じてきたかもしれない。「エデンの東」に出演したときも26歳なのに、11歳の息子がいる役を演じた。週末ドラマにも出たし、毎日ドラマ(月~金曜日に放送されるドラマ)にも出演した。そのため、オールドな感じがあった。そんな感じをトレンディーな雰囲気に変化させることができるターニングポイントになったと思う。若い人にもたくさん気付いてもらえるし、これからは明るいドラマや映画にも出演できるようになると思う。

―2014年パク・ヘジンにとってどんな年にしたいと思うのか。

自分の意志であれそうでなかれ、よいスタートを切った。「ドクター異邦人」が終わったらすぐに次の作品が待っている。休む暇はないが、疲れることなくその作品まで上手く終えられたらと思う。中国での活動は今年は難しいと思う。「ドクター異邦人」の次の作品まで終わったら今年が終わると思う。来年上半期に休みを取った後、作品が出来るだろう。

パク・ヘジンは現在新月火ドラマ「神様がくれた14日間」の後番組「ドクター異邦人」への出演を確定し、撮影の準備をしている。

記者 : ムン・ジヨン、写真 : ムン・スジ