B1A4「LONELY」音楽番組のカメラワークを徹底比較分析

10asia |

B1A4がついにやり遂げた。昨年「イゲ ムスン イリヤ~What's Happening」でデビュー後初めて地上波の音楽番組で1位を獲得したB1A4は、2ndフルアルバム「WHO AM I」をリリースして活動を再開した2週目でトップとなった。それも、ケーブルチャンネルMBC MUSIC「SHOW CHAMPION」をはじめ、KBS 2TV「ミュージックバンク」、MBC「ショー 音楽中心」、SBS「人気歌謡」といった地上波の音楽番組でも1位を総なめにしてグランドスラムを達成した。B1A4は自分たちだけの感性が盛り込まれた「LONELY」で1位を獲得して、アイドルからアーティストへと進化する足がかりを作っている。パフォーマンスでも同じだ。B1A4はスカーフを活用した振り付けで感性的でスマートな振り付けを披露している。難易度の高い動作はないが、歌の雰囲気をよく表した感覚的な動作で主に構成されている。B1A4の真価が証明された1月第4週目「LONELY」の音楽番組のカメラワークを比較する。


1. 総評
「SHOW CHAMPION」>「人気歌謡」>「ショー 音楽中心」>「ミュージックバンク」

「SHOW CHAMPION」の完璧な勝利だ。ほとんどの音楽番組が頻繁なアングル転換を使うよりも、ゆっくりとカメラを移動させて動作を捉えたが、その中でも「SHOW CHAMPION」は正確なカメラワークで振り付けの全てのポイントを生かした。ポイントとなる振り付けだけで評価した場合、「ショー 音楽中心」が「人気歌謡」よりも見事なカメラワークを披露したが、「ショー 音楽中心」特有の斜めのアングルを使い過ぎてステージへの集中を妨げた。斜めのアングルは躍動的だったり華やかなパフォーマンスにより合うため、感性的な曲であるB1A4のパフォーマンスにはあまり合わなかった。「人気歌謡」はいくつかのポイントで残念だったが、全体的にスムーズに流れていくカメラワークを披露した。「ミュージックバンク」は問題が多かった。フルショットを固定して見せるべきの部分は上手く捉えたが、アップをするたびにカメラが上下に揺れてめまいがした。


2. バロの唇
「SHOW CHAMPION」=「ミュージックバンク」=「ショー 音楽中心」=「人気歌謡」

「LONELY」の1節目のリフレイン(繰り返されるフレーズ)が始まる直前に登場するバロのパートは、曲の感性をより豊かにしてくれるポイントだ。特に、バロが「君の目、君の鼻、君の唇」とラップをしながら自分の目、鼻、唇を順番に指す動作が、このパートのハイライトである。バロはB1A4のメンバーの中でも顔の感情演技が一番際立つメンバーだ。バロのパートではない部分でもバロの表情を見ると、心の底から歌を感じていることが分かる。そのため、目、鼻、唇を指差すこのパートは、バロの表情を一番よく確認できるポイントの一つだ。全ての番組が指で唇を撫でるバロのパートをアップで上手く捉えた。これからも見逃してはいけない重要な部分である。


3. ビートに身を預けて
「ショー 音楽中心」>「SHOW CHAMPION」>「人気歌謡」>「ミュージックバンク」

2節目のバロのパートも見逃せないポイントだ。5人のメンバーがV字の隊形で立ち、特別なステップは見せずに華やかな手の動作だけで歌を表現する。メンバーたちは一つの場所で全く動かないが、膝で高低を調整しながらポイントを加える。「ショー 音楽中心」はこのパートが始まる時、フルショットで動作を捉えた。そして、サンドゥルとジニョン、ゴンチャンとシヌゥを交互に捉えた後、下から上にフルショットを使い、バロが前に出てラップをする部分が堂々と見える効果を与えた。「SHOW CHAMPION」はフルショットとバロのアップでこのパートを生かした。「人気歌謡」ははっきりとしたフルショットを使わず、振り付けを理解するには残念なカメラワークだったが、「逃げても逃げても」と歌う部分でメンバーたちの手の方向によってカメラが一緒に動く効果を披露した。「ミュージックバンク」はひたすらバロだけをアップで映したうえに、他のメンバーを映す時もゴンチャンとシヌゥの方だけを映して残念だった。


4. ゴンチャンの「Sick My Heart」
「SHOW CHAMPION」>「ミュージックバンク」>「ショー 音楽中心」>「人気歌謡」

ゴンチャンの澄んだ美声が目立つ「煙のように舞い散る記憶/You're right girl/僕はすごく痛いよ/Sick my heart」の部分も、カメラワークが重要なポイントである。ゴンチャンの手の動きと曲のビートによってメンバーたちが順番に頭を下げる振り付けなので、正面のフルショットでメンバーたちが順番に動く姿を捉えなければならない。「SHOW CHAMPION」と「ミュージックバンク」はこの部分を好ましい正面のフルショットで捉えた。「ショー 音楽中心」はメンバーの1人が動くたびにアングルを徐々に広げる方法を選んだが、迫力が感じられるビートに比べてアングルはただスムーズに広がり、むしろ地味に見えた。「人気歌謡」はカメラを左から右に動かしてメンバーたちの動きを順に追った。しかし、フルショットではなかったため、ゴンチャンの手の動きによってメンバーたちが動くということを見せられずに残念だった。

記者 : パク・スジョン、写真 : KBS 2TV・MBC・MBC MUSIC・SBS、翻訳 : ナ・ウンジョン