Vol.1 ― 放送終了「キレイな男」綺麗だったが、苦戦した理由

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写真=KBS 2TV「キレイな男」スクリーンショット
韓流スターチャン・グンソクが選んだドラマであり、原作は人気漫画化チョン・ゲヨンの同名漫画、1000万人の観客を集めた映画「7番房の奇跡」を手掛けたユ・ヨンア作家の脚本、ケーブルドラマ「美男<イケメン>ラーメン店」「隣の美男<イケメン>」を通してラブコメディドラマ演出家として名前を知らせた映画監督チョン・ジョンファの地上波デビュー作。

このようにすべてが用意され、放送さえすれば成功すると思われていたKBS 2TV水木ドラマ「キレイな男」(脚本:ユ・ヨンア、演出:イ・ジェサン、チョン・ジョンファ、シン・ヨンフィ)が今月9日、第16話を最後に韓国で放送を終了した。初回の視聴率(ニールセン・コリア、全国一日基準6.3%)が自己最高視聴率となってしまったほど視聴率は低迷して、多くの視聴者を確保することに失敗した“マニアドラマ”として残念な結末を迎えた。

良い原作とそれに相応しい脚色と演出、絶妙なキャスティングと評価されて、期待の中で出発したこのドラマが視聴者から愛されなかった理由としては、視聴者の共感を十分に引き出せなかったこと、ロマンスと中心となる物語の失踪、組み合わせの不運などが取り上げられている。

主人公の成長物語は韓国の視聴者が好む素材だが、「キレイな男」の主人公トッコ・マテ(チャン・グンソク)が成長する過程で登場した数々の女性との出会いと別れの繰り返し、ゆっくりと気づいていく本当の愛は、燃えるようなラブストーリーに慣れてしまった視聴者の興味を引くことは出来なかった。

「キレイな男」のテーマであるトッコ・マテの成長過程も、ドラマ後半のドラマチックな展開のポイントとなった出生の秘密に埋もれてしまってしっかりと現れず、視聴率と作品性すべてに疑問を残すドラマの道を選ぶこととなった。ここにライバル作品のSBS「王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者たち」と「星から来たあなた」、MBC「ミス・コリア」の攻勢は、「キレイな男」から関心を受ける数少ないチャンスまで奪っていってしまった。

チャン・グンソク、IU(アイユー)、イ・ジャンウなど主演俳優ならびに小さな役割まで、すべての俳優がキャラクターになりきった演技を見せたという点では高い評価を受けている。だからこそ、余計にもったいないドラマとして視聴者の記憶に残るだろう。

「キレイな男」の後番組としては、SS501のリーダーキム・ヒョンジュン主演のアクションドラマ「感激時代:闘神の誕生」が今月15日から放送される。

記者 : イ・ウイン