M.I.B「台本通りやると上手くできない…僕らのフリーなスタイルを楽しんでほしい」

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11月19日、SHIBUYA O-EASTにて初の日本単独ツアー「KEEP GOING」の追加公演を開催した韓国4人組ヒップホップグループM.I.B。9月11日より大阪、名古屋、東京の3都市をまわるツアーを行い、11月19日の追加公演まで全ての会場を熱く盛り上げ、大成功を収めた。
追加公演の前日、来日したM.I.Bにインタビューを実施。M.I.Bというグループについて、これまでの活動とこれからの活動について聞いた。

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―M.I.Bというグループについて、改めて自己紹介をお願いします。

Kang Nam:M.I.Bは韓国でヒップホップをやっている4人グループです。3人ラッパーで、1人がボーカルというスタイルで、僕がボーカルをやっています。僕は韓国と日本のハーフで、韓国語と日本語と英語が話せます。リーダーの5zicは軍隊から帰って来て今筋肉ムキムキです(笑) 1番年下のSIMSくんは身長が185cmでグループの中でも1番大きくて目立っています。Young Creamはその名の通り“クリーム”みたいな男の子です!(笑)

―「M.I.B」というグループ名にはどんな意味があるんですか?

5zic:元々はデビュー前に僕たちが考えたのは「Men in Black」だったんですけど、関係者の方から“目で見ても信じ難い音楽を聴かせる”という意味の「Most Incredible Busters」と言われて、変わったんです。

Kang Nam:「Most Incredible Busters」と言われた時に、僕たちも「はい」って言ってしまって、実はすごい後悔していたんですけど(笑) この間のシングルで「じゃあ、いいよ。“Men in Black”で1回出そう」って言って、「Men in Black」に今戻った状態です。M.I.B自体は変わりはないんですが、意味が加わった感じですね。

―メンバーそれぞれの名前も変わっていますが、どういう意味が込められているのでしょうか?

5zic:僕はキム・ハンギルという本名なんですが、ハンギルという名前が“ONE WAY”“一筋”という意味なんです。それで“5zic”という言葉が韓国語で“ONLY”“唯一”という言葉で、ハングルで普通に書いたらつまらないので、“5zic”にしたんです。

Kang Nam:まっすくで“一筋”な男です!

―かっこいいですね。

5zic:イエー!

Kang Nam:僕の名前は社長がつけたんです。僕の名前が“健康な男”で“康男”なんですけど、それを韓国語で言うと“건강한 남자(コンガンナムジャ)”で、そこから「Kang Namだ!」と言われたんですが、僕は「嫌だ」って言ったんですけど、そのまま決まっちゃったんです。

―今は気に入ってるんですか?

Kang Nam:全然(笑)

SIMS:僕の名前は元々昔からのあだ名で特に意味はないんです。“
“SIMS”は、両端に“S”があって“S”って真ん中に棒を入れれば“$”になるので、そういった意味も込めています。

Young Cream:僕は、ヒップホップの中で“クリーム”という単語がスラングでよく使われる言葉で、お金という意味があるんです。お金が好きなので(笑) ヒップホップというのは、誕生したルーツとしても“お金”への関わり、印象が強いものなので、そういった意味も好きで、つけました。

―お金だらけですね(笑)

Kang Nam:お金大好きです!(笑)

―唯一の日本人メンバーであるKang Namさんですが、韓国で活動していて苦労したことはありますか?

Kang Nam:やっぱり言葉ですね。人間の性格とかは変わらなくて仲良くなったらどこも一緒だし、アメリカも一緒だし。でもやっぱり言葉ってすごく違って、日本語が話せる人は韓国語の発音が難しいんですよ。それが活動していてとても大変でした。

―ヒップホップにはいつ頃から関心を持ったのでしょうか?

5zic:小学6年生の時に父がCDをくれたんです。韓国でヒップホップですごく有名な「Drunken Tiger」のCDだったんですが、それを聞いてすごく驚いて、興味を持ちました。それでその先輩「Drunken Tiger」さんがいた今の事務所に入りました。

Kang Nam:僕は元々小さい頃からマライア・キャリーとかスティーヴィー・ワンダーの曲を聞いていて、その後ロックにはまったんですが、ヒップホップやR&Bにもはまって。小さい頃から楽器も色々やって、音楽に触れ続けていたので、ヒップホップとR&Bもよく聞いていました。日本ではZeebraさんとかDragon Ashさんとか聞いてましたね。

5zic:Do the Bestを知っていますか? 日本のインディーズヒップホップだったんですけど、Do the Bestが好きでした。

SIMS:僕は中学校1年生の時に親しい友達がヒップホップを教えてくれたんです。なんとなく好きだなあ……というのが始まりなんですが、中学校3年生の時にEPIK HIGHを聞いた時に自分もヒップホップをやってみたいなと思いました。

Young Cream:中学1年生の時にLeessangというアーティストを聞いた時に、歌詞とかも含めて他の歌とは違うなと思って、それでヒップホップを好きになりました。

―メンバー全員が作詞作曲に参加していますが、アルバム作業はどのように進めているのですか?

5zic:メロディを先に作って、各ラップ部分をそれぞれが作ります。そうすると、ファンタスティックな曲ができます。最初にテーマを決めて、それぞれそのテーマに合わせて作るんです。あとは自由な感じに。

―M.I.Bの曲の中でおすすめの曲を1曲教えてください。

Kang Nam:12月2日に出した新曲かなぁ、やっぱり。最初から最後まで全部M.I.Bが作ったので、聞いてもらって“やっぱりM.I.Bいいな、うまいな”みたいなことを言ってくれたらなと思います。聞きやすい曲に仕上がっていると思います。

―新曲はどんな曲ですか?

Kang Nam:少し哀しい曲なんですけど、いつもこう楽しくワイワイ騒いでいる僕たちが新しく挑戦したという曲です。バラードまではいかないんですが、ちょっと哀しい感じを意識してやっています。

―今後音楽でやってみたいこと、挑戦してみたいことはありますか?

全員:やっぱりヒップホップです(笑)

5zic:僕たちはヒップホップグループですから(笑) 貫いて行きたいです。

―日本の活動も増えていると思いますが、日本のアーティストとコラボレーションなどはどうですか?

5zic:してみたいですね。Do the Bestとしてみたいという気持ちが強くありましたが、もう亡くなってしまったので……最高のアーティストでした。今は誰というのはよく分からないんですが、コラボレーションしてみたい気持ちはありますね。

―ライブ前は緊張しますか?

5zic:ワクワクします。ファンの方とまた会えることが嬉しくてドキドキしますね。ファンの方に会えると思うと自然に笑みがこぼれる感じです。ライブ前は、緊張ではなくて、ワクワクする気持ちの方が大きいです。

―いつもライブ前に準備することはありますか?

全員:ないです。1つもないです(笑)

5zic:いつもなんですが、公演のために何か準備するということはあまりなくて、自分たちの感覚や気持ちでやっていくので、特に準備することはありません。台本も見ないんです。自分たちのやりたいようにやるだけです。

Kang Nam:台本を見るとすごく失敗するんです(笑) 4人で番組をやったり、色々な経験をした中で台本通りにやるとすごくつまらなくなるんですね、僕ら。これでもかっていうぐらい滑るんですよ。やれって言われたことをやるとできないんです。なので自由なスタイルで(笑)

―MnetでKang Namさん、5zicさんは番組のMCをされていますが、ファンやメンバーの皆さんからの反応はどうですか?

Young Cream:羨ましいなと思って見ています。

全員:そうなの?(笑)

―おお、Young Creamさんもやってみたいですか?

Young Cream:正直、話すのがうまい方ではないので、見ていて2人の個性が活かされているなと思ってみています。(日本語で) 頑張ります(笑)

―MCを務めている2人はどうですか?

Kang Nam:どうなんでしょうね(笑) 5zicは最初ハングルで書かれた日本語で台本を読んでやって頑張っていたんですけど、2週目3週目ぐらいから全部韓国語になりました。諦めて(笑) そうしたら、韓国語になってからすごく自然になって。それで僕たちやっぱり台本通りやっちゃダメなんだなと。フリースタイルで行かないとって。なので、見ている人にもそのフリーなスタイルを楽しみにしてほしいですね(笑)

―では、最後に今後M.I.Bとして挑戦してみたいこと、目標など教えてください。

Kang Nam:僕たちの新しいデジタルシングルは、すごい聞きやすくて色々なことに挑戦している曲なので是非聞いていただけたらと思います。今年日本でたくさん活動できたんですが、僕自身育った国で活動できてとても楽しくて。メンバーも日本での活動出来ることを喜んでいますし、楽しんでいるので、もっともっと日本に来てライブができるように、ツアーもできるように、社長に「やりたい」と言い続けたいと思います(笑) なので、応援よろしくお願いします!


【M.I.B最新情報】
デジタルシングル「Let's Talk About You」 12月2日(月) 韓国リリース

 
【Mnet放送情報】
●『M.I.Bの孤軍奮闘記&Mnetライブ』2013年12月24日(火)午後6:00~7:00ほか
「WIDE NEWS」でCRAYON POPのヒット曲「パパパ」をM.I.B式にリメイクし話題となった、M.I.B出演のコーナーを一挙放送! また、過去の「M COUNTDOWN」の出演映像を集めた「Mnetライブ」も合わせて放送!

●『JJANG!』毎週(土) 深夜0:30~1:00ほか
Kang NamがMCをつとめ、韓国芸能ニュースをブラックユーモアたっぷりに紹介!
※1月はリニューアル準備の為お休み。2月よりシーズン2がスタート予定

●『K-POP ZONE』毎週(金) 午後10:00~11:00
Mnet Japan開局当初から続く情報バラエティ番組。Kang Nam、5zicがK-POPはもちろん、韓国の音楽シーンの魅力を多彩なコーナーでお届け。
1/10(金)より 毎週(金) 23:00~23:30他でリニューアルスタート

詳細:韓国エンターテインメントチャンネル【Mnet】
スカパー!全国のケーブルテレビほかで視聴可能

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記者 : Kstyle編集部、撮影 : 朝岡英輔