演技するアイドル、いわゆる“演技ドル”の活躍がますます目立ってきた。これまでドラマの助演やユニークな役柄を演じてきたとすれば、今や堂々と主演を担当してストーリーをリードしている。現在放送中のほとんどのドラマに歌手出身の役者が出演しているといって良いほど、多くの演技ドルが誕生した。特にその中でも少女時代のユナとBEASTのユン・ドゥジュン、そしてIU(アイユー)は良い評価を受け、成長している姿を見せて注目を集めている。

KBS 2TV月火ドラマ「総理と私」で女優にカムバックしたユナは、オーダーメイドの洋服を身にまとったように自身にぴったりのキャラクターをリアルに演じ、好評を得ている。ユナが初めてドラマの主演を演じたのは2008年、KBS 1TV毎日ドラマ(月～金曜日に放送されるドラマ)「君は僕の運命」だ。ユナはチャン・セビョク役で役者デビューに成功し、ミニシリーズへと活動の領域を広げていった。それからMBC「シンデレラマン」、KBS 2TV「ラブレイン」に出演し、演技面で高い評価を受けた。

着実に積み重ねてきたユナの演技力は、「総理と私」で輝きを放っている。ユナは「総理と私」でなりふり構わず壊れる姿を見せ、彼女の持っている女神のイメージを崩すコミカルな演技を堂々と演じて彼女の持つ可愛く愛らしい魅力を思う存分に発揮した。少し天然なところもあるナム・ダジョンのキャラクターだが、ユナの一層成長した演技力と素直で可愛い魅力で良い反応を呼び起こしている。特に、韓国で10日に放送された第2話では泥酔演技までリアルに演じ、ユナの持つまた違った魅力を引き出して視線を引き付けた。

ケーブルチャンネルtvNドラマ「ゴハン行こうよ♥」に出演しているユン・ドゥジュンもやはり安定した演技で一層成長した姿を見せている。ユン・ドゥジュンはMBCシットコム(シチュエーションコメディ：一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「見れば見るほど愛嬌満点」「まるごとマイ・ラブ」、KBS 2TV「IRIS－アイリス2－」で演技力を鍛えてきた。シットコムで見せた少し大げさでぎこちなかった演技は安定し、「ゴハン行こうよ♥」を通じて俳優としての地位を固めるつもりだ。

ユン・ドゥジュンは「ゴハン行こうよ♥」で、1人暮らし歴9年目の親和力も優れ、食べ物については知らないことがない“メニュー男”ク・デヨンを演じており、“モッパン（食べる番組）”から気さくでリアルな生活演技まで色んな姿を見せている。特に、ミステリアスなキャラクターを演じながらも図々しい魅力まで発散しており、女心をくすぐっている。

“国民の妹”IUは、今年2つの作品に連続して出演し、演技ドルとしての地位を固めた。何より演技歴が長くないにもかかわらず、キャラクターをリアルに表現して高い評価を受けている。KBS 2TV「ドリームハイ」で演技を始めたIUは、今年8月に放送終了したKBS 2TV週末ドラマ「最高です！スンシンちゃん」で主役を演じて本格的に役者の道を歩き始め、KBS 2TV水木ドラマ「キレイな男」でさらに成長した姿を見せている。

「最高だイ・スンシン」でIUは家族に傷付けられた憂鬱なキャラクターを演じ、安定した演技力を披露したが、「キレイな男」ではイ・スンシンとは正反対の天然のキャラクターで愛されている。劇中でトッコ・マテ(チャン・グンソク)に片思いしているIUは、天然ではあるが純粋で明るい魅力を発散し、国民の妹のタイトルに相応しい魅力を見せている。それだけでなく、厚かましい生活演技からコミカルな演技、そして感情シーンまで器用に演じこなし、第1世代の演技ドルに続く次世代スターとして注目されている。