SHINee、末っ子だった彼らが“SM最新トレンド”をリードする…進化し続けるSMP

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写真=SMエンターテインメント
SMエンターテインメント(以下SM)所属の歌手たちが、一度は経験しなければならないと言われる過程がある。それは、SMPだ。「SM Music Performance」の略語であるSMPは、SMだけのオリジナルスタイルのステージを意味し、社会批判的な歌詞に重くて壮大なサウンド、強烈な群舞が含まれたものだ。実はSMPはSMを代表する一つのジャンル(?)だが、それを嫌うファンも多かった。それでSHINeeがSMPをするという噂が回ったとき、「どうか止めてくれ」と哀願するファンもいた。

SMPは特定のステージの形を指しているが、人々はSMPのことを“動きをぴったりと合わせた群舞がある音楽”だと理解している。どのように定義してもSMが自分たちだけの特別なスタイルを進化させてきたことは事実である。そして、このようなステージの力を一番よく見せてくれたのがSHINeeの「Sherlock」だったと思う。それ以来SMPは本来の定義を超えて「SM特有の群舞の形」と称しても違和感のないものになった。それだけSHINeeが見せてくれたステージは、SMが示す最新版のSMPとしての代表性を持つものだった。

歌においてもSHINeeが最近のSMスタイルを一番最初に始めたものと見られる。SHINeeの「Sherlock」は、「Clue」という楽曲と「Note」という楽曲を合わせた形で、このような試みの成功はそれからさらに発展し、少女時代の「I GOT A BOY」が誕生した。もちろん、この楽曲への反応は少女時代のネームバリューに比べると残念なものだったが、低迷期とされる2012年を乗り越えて、2013年はSMの全盛期になったと言っても良いほど幸先の良いスタートを切ったことは明らかだ。(実際にSMは2013年、少女時代を筆頭にf(x)やEXOなどがヒットし、再びSMの天下を作り出している)

SHINeeの新曲「Everybody」を聞くと、SHINeeが最新の実験を行ったことが分かる。ステージではストーリーを重視しながら群舞とソロダンスが混ざっており、アクロバティックな要素まで追加されたステージ上におけるダンスの総合版を見せてくれる。注目すべき核心は、この中でストーリーを重視するということだ。歌がメッセージを伝えるように、振り付けもまたそのままストーリーを配信している。

歌もリフレイン(繰り返し)に変奏を加え、全体的に立体的な効果を生み出す楽曲に仕上げた。この変奏のために楽曲のクオリティが下がったと感じる人もいるだろうが、いずれにしてもその変奏のおかげで楽曲がありふれたものになることはなかった。

SMの末っ子だったSHINeeがいつの間にかSMで一番最新の音楽とステージを披露するグループになったことを見ると隔世の感すらある。このように多様な実験が彼らにできるのには、おそらくこの爽やかな5人のメンバーの実力があったからこそだ。従ってSHINeeはこれからも一番流行に敏感で、今後出てくるSM歌手の音楽とステージを予測できるバロメーターの役割を果たすことになるだろう。

記者 : パク・ジジョン