“カムバック前夜”T-ARA、オリジナルメンバー6人で再跳躍なるか

OSEN |

ガールズグループT-ARAが10日、ミニアルバム「AGAIN」でカムバックし、再び話題の中心に立つ。2009年にデビューし、2010年からメンバーの交代を繰り返して構造的な変化を図ったT-ARAは、最終的に6人のオリジナルメンバーでデビュー当時の初心に帰り、再跳躍を夢見る。

いじめ説などが浮上し悪化した世論は、釈明や謝罪、和解が行われたにもかかわらず、依然として回復は遅い。もちろん、そのおかげでT-ARAのインターネットでの影響力は他のライバルグループをはるかに上回っている。長い間気苦労が絶えなかったメンバーたちは、今回のカムバックにおいて悲壮な覚悟で復活を狙う。

何をしても話題に…音楽的な成果がカギ

カムバックを控えた歌手たちが悩むのは、どうやって話題を作るかということである。だが、何をしても話題になるT-ARAは、この部分においては心配する必要がない。予告イメージの公開、ダブルタイトル曲の発表など、誰もが行うプロモーションにも1000件を超えるコメントがつくなど、関心が圧倒的に高いためだ。

これからT-ARAが静かに注目すべき部分は、ニューアルバムに収録される楽曲の音楽的な成長と、それに伴う結果の完成度である。人々の視線が集中する状況で、評価の基準はより厳しくならざるを得ないだけに、単純に流行に便乗したり、これまでの水準を踏襲することでは勝負に出ることができない。

T-ARAのニューアルバムのタイトル曲は「NUMBER NINE」と「感じ分かるから」。特に、カムバック初週の音楽番組でステージを初披露する予定である「NUMBER NINE」は、デビュー以来初めての、最も多くのメンバーの意見が反映された楽曲だ。軽快で楽しいメロディーに切ない歌詞が調和し、以前とは確かに違う妙な雰囲気を演出すると関係者は話す。

シンサドンホレンイ(S.Tiger)とチェ・ギュソンが手がけた「NUMBER NINE」と共にダブルタイトル曲に選ばれた楽曲は「感じ分かるから」である。グループSG WANNABEの楽曲を連想させるミディアムテンポの楽曲でパク・ドクサン&パク・ヒョンジュンが共同で作詞・作曲し、T-ARAのウンジョンがアコースティック編曲に参加した。普段から楽曲制作に意欲を見せてきたウンジョンの初の編曲作業の結果が注目される。

悪化か回復か…世論の反応の分岐点

楽曲の完成度やアルバムがヒットするかどうかよりも関心を集めているのは、T-ARAへの世論の反応がいかに変化するのかである。T-ARAと関連したインターネット上のコメントでも見られるように、好き嫌いが極端に別れている今の状況で、T-ARAへの好感が回復するのか、もしくはより悪化するのか、見守る必要がある。

ただ、世論が最悪に達した昨年に比べ、一部の誤解が最善の努力で少しながらも解け、韓国での活動よりも海外でのツアーコンサートなどの音楽的な活動に全力を尽くしたことで、人々の視線も多少柔らかくなったような印象はある。

ソヨンとオ・ジョンヒョクの熱愛が報道されたときも、ヒョミンが日本の映画「ジンクス!!!」で主演を務めるという報道が出たときもそうだった。このように人々の反応が多少変化を見せているだけに、T-ARAが本業の歌手として完成度の高いステージを見せるなら、これが世論の反応の分かれ目になる可能性も高い。

T-ARAのニューアルバムは計5曲が収録され、シンサドンホレンイ、チェ・ギュソン、イダンヨプチャギ(2段横蹴り)、パク・ドクサン、パク・ヒョンジュンが制作に携わった。10日正午、ニューアルバムをリリースし、同日ダブルタイトル曲のMVを2本同時に公開する。また、同日Mnet「M COUNTDOWN」を皮切りに、様々な音楽番組でカムバックステージを披露する予定だ。

記者 : パク・ヒョンミン