【新人アイドルの魅力分析 Vol.2】次なるホットなアイドルになる準備完了! ― ガールズグループ編

10asia |

2013年も数多くのアイドルグループが歌謡界にデビューを果たした。その中から生き残るというのは極めて難しいだろう。しかし、今最もホットなアイドルEXOやVIXXがデビュー2年目に注目を浴びたように、新人アイドルたちにもまだ希望はある。

デビューの時から完璧なアイドルはいない。アイドルが人々に存在感をアピールするためには、自分たちならではの確実なカラーを持たなければならない。オオカミに変身し男性美を披露した後、制服を着て少女たちのロマンになったEXO、ヴァンパイアやジキルとハイドに変身したコンセプチュアルなアイドルVIXX、ヘルメットにジャージという差別化したコンセプトを披露したCRAYON POP、妖精ドル(妖精+アイドル)Apinkなど、成功したアイドルは彼らならではの特徴をそれぞれ持っている。新人アイドルグループもまだ物足りないかもしれないが、彼らならではの魅力は確かにある。そこで、10asiaが2013年1月から8月までにデビューしたガールズグループのうち、4組を選んで彼女たちの「現在の能力値」と「魅力ポイント」を調べてみた。

◆LADIES' CODE(デビュー:2013年3月7日)

写真=Polarisエンターテインメント
すでに証明された歌唱力をもとに、様々なコンセプトをこなすLADIES' CODE!

リセ、ソジョン、アシュリー、ウンビ、ジュニの5人組でデビューを果たしたLADIES' CODEは、「女性が憧れるようなドラマチックなステージを披露するパフォーマンスグループ」を掲げている。デビュー前からMBC「偉大な誕生」出身のリセとMnet「the VOICE of KOREA」出身のソジョンが属したガールズグループとして知られており、認知度が他のグループよりも高い状態で活動をスタートした。また、オーディション番組を通じて、すでに証明された彼女たちの歌唱力は、よくあるガールズグループの実力議論を払拭させた。

デビュー曲「悪い女」は2PMの「I hate you」「Tired of waiting」などを作曲したSuper Changddaiの曲で、Mnet「M COUNTDOWN」で8位を記録した。大手芸能事務所のアイドルさえデビューしてすぐに人気を博すのが難しい今の歌謡界で、8位という成績はなかなかの好成績である。それに、ソジョンは「the VOICE of KOREA」の時から注目を浴びるほど、ずば抜けた歌唱力と個性溢れる声をもっており、再び視線を引き付けた。オーディション出身の2人を除いた3人のメンバーたちも、2人に負けないほどの実力を持っており、2013年にデビューしたアイドルの中で最も安定した実力を兼ね備えているといえるだろう。

現在、LADIES' CODEは2ndミニアルバムをリリースし、「PRETTY!PRETTY!」で活動を行っている。「悪い女」がスイングのリズムとジャズのメロディーを持つ楽曲だったとすれば、「PRETTY!PRETTY!」はギターのファンキーなリズムに軽快なブラスセクションが調和している楽しい雰囲気のダンス曲だ。「頭から足先まで可愛い」と歌う彼女たちの歌を聞いていると、いつの間にかLADIES' CODEが本当に可愛く見えてしまう。

「加算点のポイント」
―SBS秋夕(チュソク:日本のお盆に当たる韓国の祭日)特集番組「スターフェイスオフ」で、リセが披露した赤ちゃんのモノマネ
―「the VOICE of KOREA」の時よりも、さらに可愛くなったソジョン、「PRETTY!PRETTY!」

◆2EYES(デビュー:2013年6月21日)

写真=YNBエンターテインメント
tvN「SNL KOREA」とSBS「笑いを探す人」にレギュラー出演するガールズグループを見たことがありますか?

2EYESはチャン・ヒョク、ファン・ジョンウムなど多くの俳優が所属しているsidusHQのガールズグループである。キム・ヘリン、キム・ヨンジュン、イ・ダソム、イ・ヒャンスク、チョン・ダウンの5人で構成された2EYESは、ガールズヒップホップがコンセプトである。メンバーの4人がJTBCのオーディション番組「Made in U」出身で、それに出演していない唯一のメンバーである末っ子キム・ヨンジュンは、KBS 2TV「私の人生最後のオーディション」に出演した。メンバー全員がオーディション番組出身という異例の経歴を持ったガールズグループである。

2EYESはデビュー後も異例の経歴を積み上げていく。ガールズグループでは初めてtvN「SNL KOREA」にレギュラーメンバーとして合流し、認知度を高めた。そのうえ、メンバーのチョン・ダウンはSBSのお笑い番組「笑いを探す人」にレギュラー出演をしている。メンバーのイ・ヒャンスクもデビュー直前にSBSドラマ「出生の秘密」でイ・ジンの子役を演じた。ファン層も独特だ。ガールズグループだがヒップホップをベースにしているからか、男性よりも女性ファンが多い。「女の敵は女だ」とよく言うが、2EYESは潜在的な敵まで虜にしてしまう魅力を放っている。

デビューと同時に飾らない姿を見せた2EYESならではの大きな魅力である。SBS MTV「DIARY:2EYES」を通じてリアリティ番組の撮影を開始した彼女たちは、ガールズグループの最後の関門である“すっぴん”を最初から公開し、気さくな魅力をアピールした。9月25日にはリアリティ番組とともに、アイドルスターの登竜門とされるMBC Everyone「週刊アイドル」にも出演し、自分たちの可能性を示した。特にメンバーのチョン・ダウンは俳優チョ・インソンと映画「タイタニック」の名台詞をリアルな表情演技と共に披露し、新たなギャグドルとして浮上した。人気バラエティ番組のレギュラー出演、すっぴん公開などスターになるまでの過程を逆に遡っている2EYESは、これからは歌を広めることに専念すればいいだろう。2EYESは10月2日に「Shooting Star」でカムバックする予定だ。

「加算点のポイント」
―「週刊アイドル」を必ず見てください。2回見てください!「ジャック。ジャック。サンキューベリーマッチ」文章では伝えられないチョン・ダウンの4次元(個性が強く、ユニークな考え方を持つ人)の魅力が感じられます。
―ガールズグループにとって致命的でありながら魅力的でもある本名“イ・ヒャンスク”

◆BESTie(デビュー:2013年7月12日)

写真=sidusHQ
秋夕の特集番組で1位&幅広い人脈で期待を高めるBESTie!

U・JI(ユジ)、ヘヨン、ヘリョン、ダヘの4人で構成されたガールズグループで、BESTieは「親友」という意味をもつベストフレンドの略語である。「親友のように親しいグループになる」という抱負を掲げたグループ名だ。しかし、彼女たちから気さくさを感じるにはまだ早いが、親しみは確実に感じられる。U・JI、ヘヨン、ヘリョンの3人が2012年にEXIDというガールズグループで一度デビューしたことがあるためだ。また、ヘリョンはKBS 2TVの成長ドラマ「四捨五入」、子供向けドラマ「マジックキッド・マスリ」などで子役俳優として活動したことがあり、最近はtvNドラマ「ナイン~9回の時間旅行~」でZE:Aのヒョンシクの彼女役で出演した。

BESTieのデビュー曲「ドキドキ」は華やかなリズムとメロディーが印象的な楽曲だが、リフレイン(繰り返し)にインパクトが感じられず残念に思える。しかし、メインボーカルのU・JIはデビュー前にアイドルの中でも最高の歌唱力を誇るとされるSISTARのヒョリンやSecretのジウンと共に、JYPエンターテインメントで3人組のボーカルグループを準備していた過去が明かされ、実力を認められている。「ドキドキ」のミュージックビデオはユ・セユンや2AMのチョグォンなどが出演し、話題を集めた。

BESTieはアイドルが認知度を高めるにもってこいの秋夕特集番組を通じてチャンスを狙った。そして、9月20日にSBSの秋夕特集番組「スターフェイスオフ」に出演したBESTieは、ステージでFin.K.Lの「私の彼氏に」を熱唱した。Fin.K.Lが活動当時に着用したものと同じ舞台衣装を着て、オク・ジュヒョンが歌った難しいパートまで歌い上げたBESTieは、オ・グァンロクやクリスティーナなどのモノマネまで披露し、1位を手にした。デビュー後、初の秋夕を有意義に過ごしたと言えるだろう。

「加算点のポイント」
―飲酒運転後、自粛中だったユ・セユンのミュージックビデオに出演
―SBS「スターフェイスオフ」で1位を獲得

◆WASSUP(デビュー:2013年8月8日)

写真=MAFIA RECORDS
本格的なヒップホップをもとに、多彩な姿を披露しているWASSUP!

ジンジュ、ナダ、ナリ、ダイン、スジン、ウジュ、ジエの7人で構成されたWASSUPは、本格的なヒップホップを目指している。世界的なレコード会社であるソニーミュージックと所属事務所MAFIA RECORDSの合作ガールズグループで、メンバーのナダはデビュー前からアンダーグラウンドのヒップホップシーンで有名なラッパーだった。ナダはデビューアルバムで自身が手掛けたラップのソロ曲「Bang Bang」を収録し、実力を証明した。

WASSUPは歌や実力ではなく、お尻振りダンスが扇情性の論議を醸したことで認知度を高めたケースである。その後、ステージ衣装が地上波では多少扇情的という議論により審議不可判定を受け、さらに話題を集めた。しかし、WASSUPが披露したお尻振りダンスは、最近アメリカで注目されている“Twerking”と呼ばれているダンスで、実際のステージでは扇情的な雰囲気が全く漂っておらず、デビュー曲「WASSUP」をむしろ広く知らせる機会となった。「WASSUP」は本格的なヒップホップにダンスホールのジャンルを取り入れた曲で、中毒性がある軽快なリズムが印象的だ。しかし、メインラッパーのナダの実力に比べ、メインボーカルの力量がまだ発揮されていないのが残念に思える。

最近、次に活動する曲のレコーディングを終えたWASSUPは、MBCの秋夕特集番組「アイドルスター陸上・アーチェリー・フットサル選手権大会」(以下「アイドル陸上大会」)でも活躍した。「アイドル陸上大会」はSHINeeのミンホ、SISTARのボラ、ZE:Aのドンジュンなどが名を馳せた番組である。「アイドル陸上大会」に初めて出場したWASSUPは、メンバーのスジンが100m走で昨年の大会優勝者であるTAHITIのジスを追い抜いて銀メダルを獲得した。スジンは金メダルを獲得したDal★Shabetのカウンと一歩の差だったため、今後、新たな陸上ドル(陸上が上手なアイドル)の可能性を示した。本格的なヒップホップという確実な音楽カラーを持ち、「アイドル陸上大会」で実力を見せてくれたWASSUPの今後の活躍が期待される。

「加算点のポイント」
―誰が見ても実力派ラッパーに見えるナダのビジュアル
―誰が見ても記憶に残るナリの紫色の髪

記者 : 編集 : パク・スジョン