スエ&イ・ジョンソク&チョン・イル、演技トレーナーが語る彼らの隠された一面

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スエ、イ・ジョンソク、イ・ジン、チョン・イル、ソン・ダムビ、ユン・スンア、アン・ヨンジュン、チョ・ユニ、ファン・ジョンウム、Tiny-G、AFTERSCHOOLには“師匠”がいる。彼らの演技トレーナー、ユン・ヒヨンのことだ。

ドラマではまるで“演技マシーン”のように見事に演技をしてみせる俳優の後ろには、彼らと共に汗水流しながら台本を分析し、怒鳴る“カリスマ”ユン・ヒヨンがいた。ユン・ヒヨンはその弟子の中でも、もっとも長い歳月を共にした俳優たちが流した汗、“俳優”という華やかな姿の後ろに隠された面について語った。

“目立っていた”スエ、最高の女優に

1999年KBS 2TV「学校2」でデビューした女優スエ。今や韓国最高の女優の1人に挙げられるスエもまたユン・ヒヨンの弟子だ。スエがデビューする1年前から共に始め、いつの間にか15年の歳月が流れた。

「スエは、私がこの仕事を本格的に始めてから一緒にした最初の女優でした。スエから本当にたくさん学びました。私は演劇だけで、ドラマは初めてだったからです。スエがデビューしドラマに出演することになってから、私も彼女に色々な話を聞きながら多くを学びました。

事務所には当時女の子の練習生が4人いましたが、その中の1人がスエでした。特にその4人の女の子たちは根性があったと思います。誰かが独白をして涙を流すと、その次の子が更に泣いて、その次の子は嗚咽して……。競争がすごかったです。その中でも一番目立っていたのがスエでした」

今年クォン・サンウと共演したSBS「野王」で悪役として体を張って熱演したスエ。「野王」に出演する時もユン・ヒヨンと一緒にたくさん話をしたという。

「スエのように一生懸命に台本を読む女優を見たことがありません。それだけ長く女優をしていて、今やトップ女優の位置でお互いに討論して話し合う仲になりましたが、本当に一つの台本を持って10回も訪ねてくるときもありました。実際に、そこまでして訪ねてくることは簡単ではありません。

自分の台詞のトーン、自分がしている演技を『いかに違う形で出来るか』『泣くことの他に別の表現は無いのか』と悩み続けます。新人より頑張る女優です。『これだから上手いんだ』と感心します。本当に最高の女優です」

“切歯腐心”イ・ジョンソク、今年最高の年下の男に

ブームに近い人気を集めているSBS「君の声が聞こえる」のイ・ジョンソクもユン・ヒヨンの愛弟子だ。彼が演じるパク・スハは「今年最高の年下の男」に挙げても遜色がないほど、相手役のチャン・ヘソン(イ・ボヨン)はもちろん、女性視聴者の心を揺さぶっている。

「4年以上長く一緒に仕事をしました。私が何かを教えるというより、あの子の長所も短所も知っているので、長所のほうを引き出せるようにします。新人の時のジョンソクはおしゃれもとても好きで、先輩女性たちに対して愛嬌もあり、とにかく好感の持てる人でした。言葉遣いも気さくでしたし。

何よりジョンソクは3年間何の作品もできなかった時に多くを悩んでいました。『いつかはできるだろう』とその時を待っていたら『シークレット・ガーデン』のオーディションに合格し、今のようにイ・ジョンソクの名前を知らせることになりました。

漠然とでしたが、熱く俳優を夢見ていたジョンソクが『シークレット・ガーデン』の時、母親が経営する店に行くと、ポスターが店に貼ってあったそうです。それを見ながら『後でお金をたくさん稼いで母に親孝行しよう』と思ったそうです。ジョンソクは愛嬌もありますが、本当に優しく、心の温かい人です」

チョン・イル、ただの運の良い俳優ではない

新人だったチョン・イルは、MBC「思いっきりハイキック!」(2006)を通じて一躍スターとなった。当時チョン・イルは家庭教師だったソ・ミンジョンとの年上女性、年下男性カップルで人気を得た。その後様々な作品を通じて愛されてきた彼、MBC「太陽を抱く月」のヤンミョンで再び自身の存在感をアピールした。

「チョン・イルが高校3年生の時、入試を準備していた頃から一緒でした。私はチョン・イルほど“運”のいい人を見たことがありません。大学入試の時にいきなり演劇映画科を受験するということで会いましたが、明け方まで練習してソウル芸術大学に一発で合格しました。その学校に通いながら漢陽(ハンヤン)大学への編入も一度目で合格しました。もちろん、作品運もありました。

チョン・イルは経済的に苦労したことがありません。そのような人たちの共通点は、ひねくれた部分がないということです。明るく子どものように笑える人がチョン・イルです。だからといってチョン・イルは“運”だけが良い人、暇だから演技をする人ではありません。本当に努力します。もうすぐ30になるという責任感から、俳優として真剣に色々と悩んでいます。次の歩みにもさらにご期待ください」

記者 : チョ・キョンイ、写真 : イ・ジョンミン