「SUPER STAR K5」帰ってきた5度目のオーディション、何が変わったのか?

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韓国にオーディション番組ブームを巻き起こしたMnet「SUPER STAR K」シリーズが、今年も再び帰ってきた。シーズンごとに話題を生み出し、優勝者はもちろん、参加者の多くが音楽業界で成功を収めた「SUPER STAR K」の“魔力”はまだ有効だろうか。16日午後、制作発表会に出席した「SUPER STAR K」の制作スタッフと審査委員のイ・スンチョル(イ・スンチョル)、ユン・ジョンシン、DJ DOCのイ・ハヌルの発言を通じて「SUPER STAR K」の可能性を予想してみた。「SUPER STAR K5」は、8月9日午後11時に韓国で放送をスタートする。

「SUPER STAR K5」何が変わったのか

もっとも目立つのは審査委員の構成だ。今までの「男2人、女1人」の枠を破り、果敢にも「男3人」の構図を完成した。キム・ギウンMnet局長はこれを“三国志構図”と表現した。それだけ様々なタイプの審査委員を配置し、一風変わった人材を発掘するという意志だ。「SUPER STAR K5」のイ・ソニョンプロデューサーは、「女性の審査委員にこだわるよりも、一風変わった基準を持っている審査委員を選ぶことの方がより重要だと思った」と説明した。

生放送の携帯メール投票が“人気投票”に変質したという指摘についても対策が用意された。点数の合算割合で審査委員の割合が40%に引き上げられた。これについて審査委員のユン・ジョンシンは、「審査委員の主観と国民投票の衝突だと思う。我々の主観が気に入らなければ投票すればいい」と挑発(?)した。この他にも生放送のステージで脱落した参加者のうち、一つのチームを復活させる「国民の選択」制度が新設された点も目を引く。


“煮込みすぎた”オーディション?“底を知らない”オーディション!

「SUPER STAR K」シリーズが成功してから、いわゆる“オーディション”番組が雨後のたけのこのように作られた。そして、オーディション番組の寿命に疑問を提示する人も増えている。イ・ソニョンプロデューサーもまた、「オーディション番組が多く、視聴者の疲労感が深刻だ」とし、「克服すべき最大の課題」と打ち明けた。

これを相殺できるのは、何と言ってもタレント性溢れる参加者であるというのがイ・スンチョルの意見だ。「『まだ人材が残っているのか』と言われるが、本当にたくさんいる」と話を始めたイ・スンチョルは、「シーズン1の時に中学生だった参加者が、今や大学生である。彼らがその時の夢を抱いて練習し続け、真剣にミュージシャンとして参加している」とし、「これからはTOP10を100人くらい選んだ方が良いのではないかと思う」と見込んだ。

“本物の男”たち、実は“人材の宝庫”

昨年の陸軍予選に続き、「SUPER STAR K5」が意欲的に準備した予選地域は空軍予選だ。審査委員イ・スンチョルは、この予選がもっとも記憶に残る審査だったと思い返した。イ・スンチョルは「本当に衝撃的だった」とし、「すぐにでもTOP10に行けるメンバーを2人発見した」と伝えた。一人はイ・スンチョルの歌のデモバージョンを歌った人物で、もう一人は「ロイ・キムのような外見に歌唱力まで備えた人物」とイ・スンチョルは伝えた。

この他にも“中古新人”の活躍にも期待したい。イ・スンチョルは、「プロの歌手だが注目されなかった方々が大勢参加した。ただの喉自慢ではなく、本当にスーパースターを選ぶ場になると確信している」と語った。イ・ソニョンプロデューサーもまた、「どのオーディション番組でも見ることの出来なかったタイプの人材が登場する。オーディションのメインターゲットである“10~20代の外見の良い人”ではなく、まったくスタイルの違う人々に出会えるだろう」と伝えた。


“悪魔の編集”は今年も続く

今まで見守る人々の手に汗を握らせた“悪魔の編集”は、今や「SUPER STAR K」シリーズの伝統となったようだ。イ・ソニョンプロデューサーは、「『SUPER STAR K5』でも悪魔の編集は続く」と宣言した。ただし、問題になりそうな悪魔の編集の変わりに、緊張感を与える編集方向を目指すというのがイ・ソニョンプロデューサーの説明だ。「面白いシーンは60秒後に公開し、見せるようで見せずに、最後に公開するという“編集の面白さ”は維持する」としながらも、「事件や脈略を歪曲する編集をするつもりはない。いかなる場合にも絶対的な事件のストーリーを歪曲しない」と強調した。

それだけでなく、話題になりそうな参加者もまた次々と登場する。昨シーズン出演したカン・ヨンソク元議員は、お陰で“告訴男”という汚名から抜け出すことができ、その後次々と放送に出演しイメージチェンジに成功したケースだ。しかし、これを巡りイ・ソニョンプロデューサーは、「『話題性だけを狙った参加者がいるのか』と聞かれたら、『真剣でない参加者はたった一人も放送されない予定』と断言できる」と懸念を払拭した。

記者 : イ・ジョンミン、イ・ミナ、写真 : イ・ジョンミン