「九家の書」miss Aスジ“国民の初恋”の勇敢な変身

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写真=MBC
“国民の弟”と“国民の初恋”が出会った。

MBC月火ドラマ「九家の書」(制作:SAMHWA NETWORKS)に出演中のイ・スンギとスジのことだ。半人半獣のチェ・カンチ(イ・スンギ)と武術教官タム・ヨウル(miss A スジ)が、完全な人間になることができる秘法書である「九家の書」を実践し、愛も完成させていくロマンチックアクション活劇であるこのドラマは、“スーパー派遣社員”キム・ヘス(「オフィスの女王」)や絶世の美女キム・テヒ(「チャン・オクチョン」)をおさえて月火ドラマ1位の座を守っている。

放送開始前にイ・スンギとスジという歌手兼俳優の二人をツートップとして立てた点が、人気の要因であると共に不安材料であったが、彼らはキャラクターにぴったりな安定した演技力でドラマの人気を牽引している。特にスジは、初めての時代劇にもかかわらず、時代劇特有の発声やせりふ回しに違和感がなく、演技はもちろんアクションまで立派にこなしている。

写真=MBC
スジの引き受けた役は、無形道館の官長(チョ・ソンハ)の娘で、家事手伝いしよりも武技に優れ、若くして無形道館の教官になった人物だ。おっとりして気さくな性格は、実際のスジとよく似ている。実際にスジは、テコンドーの道場官長だった父親に連れられて、幼い頃からテコンドーを学んでいたため、今回のドラマを準備して武術を学ぶ速度や姿勢が特別だったというエピソードがある。実際にドラマでは、本物の剣を持ち、重い矢筒を担いで屋根を行き来するうえ、弓を射る前に鋭い目つきを輝かすなど、アクションのオーラを放っている。「建築学概論」では、長い髪と清楚な美しさを共に放った国民の初恋が、朝鮮時代の女戦士に完璧に変身したのだ。

2010年7月にガールズグループmiss Aの一員としてデビューしたスジは、わずか数ヶ月後の2011年に初のドラマ「ドリームハイ」の主人公を引き受けて女優として電撃デビューする。2PMのテギョンとウヨン、T-ARAのウンジョン、IU(アイユー)などのアイドル歌手たちと一緒に出演したスジは、残念ながら演技力で良い評価を受けることができなかった。1年余りの間JYPの練習生として過ごしたスジは、他のアイドル歌手のように演技のレッスンをあまり受けることができず、ドラマの準備期間も短かった。また、生放送レベルで行われる撮影のため、とても疲れたせいもあった。

しかし翌年に封切られた映画「建築学概論」では、ハン・ガインの大学生時代に扮して申し分ない演技力を披露し、国民の初恋のアイコンとして浮上する。わずか1年で大きく成長した演技力を披露し、同年に百想(ペクサン)芸術大賞の新人演技賞も受賞した。

スジがこのように早く女優として落ち着いた理由には、自主的な生活方式ためであると見られる。1994年生まれですでに二十歳になった彼女だが、ダンスが好きで小学校の頃からダンスを学び、故郷である光州(クァンジュ)でヒップホップダンスチームの一員として活動するほど自分の道が確かだった。中学校3年生の時にMnetの「SUPER STAR K」の光州オーディションでJYPの関係者に抜擢される前までは、ダンスが好きでよく踊っていた平凡な少女だった。歌手になれなかったら専門ダンサーとして活動したと思うと語るスジは、自分に与えられたすべての事柄にベストを尽くしたし、その分結果もついてきた。そのため、わずか数年の間に輝かしく成長し、歌手や女優としての分野でも脚光を浴びる大スターになったのだ。

写真=ソウル総合芸術学校
目が回るほど忙しい最近も毎日日記を書いて、「建築学概論」では撮影を終わらせて約60人のスタッフたち一人一人に手書きで感謝の手紙を渡したというスジは、同じ年齢の女性たちよりも心が深い。数時間しか寝ることができない殺人的なスケジュールでも、いつも大変なそぶりを見せずにニコニコしている。早くに開花したが、それほど中身も熟し、深いためだ。「九家の書」のシン・ウチォル監督は、「アクションシーンとCGが多くて大変なことが多いが、キャラクターによく集中できていて、演技力も安定しているから、女優だけを信じて行くという考えで撮影に臨んでいる」と話し、スジに対する限りない信頼を見せた。

国民の初恋から国民の女戦士に変身したスジの活躍が、長く続いてほしい。同時に「九家の書」も国民の弟イ・スンギと国民の初恋スジの完璧な“化学作用”で国民的ドラマになることを期待してみる。

写真=MBC

記者 : キム・ミンソン