チョ・ボア「演技力に対する批判?私が見ても至らなかった」

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写真=マイデイリー DB
「『馬医』が終わったということ、まだ実感が沸きません。名残惜しい点も多かったですし、とても価値のある経験ができた作品でした」

6ヶ月にわたる辛い時代劇の撮影を終えた女優チョ・ボア。少しは浮き立ってもいいぐらいだが、チョ・ボアは控え目だった。デビュー後、常に時代劇での演技を夢見てきたために、イ・ビョンフン監督の作品の全てを欠かさず見たという彼女。そんなチョ・ボアにとってMBCドラマ「馬医」は、教訓と叱咤を同時に経験した作品だった。チョ・ボアは、名残り惜しさと共に、これからの女優活動に対する期待を率直に打ち明けた。

「ドラマが始まってから私が初登場した15話まで、『私はいつになったら出演するようになるのかな?』と始終期待していました。そうして初登場と共に演技力に対する批判があった時、とても悩み苦しみました。ですが私が見ても、至らないところが見えました。率直に至らない点を認めてみると、心が少しは楽になるんですよ。少しずつ直していかなければと思ってからは、反省する思いで学んでいきました」

今では、もっと良い演技と自分に似合う作品を通じて、至らない姿を挽回したいというチョ・ボア。しかし初めて演技力に対する辛口な意見を聞いた時は、新人女優として萎縮するしかなかった。

「当時は私の萎縮した姿が画面を通じて見えたようです。目がパンパンにむくんで撮影する日も多かったです。その後は、撮影ごとに牛黄清心丸(心を落ち着かせる効能がある漢方薬の一種)を用意して飲みました。幸いにも、スクフィ姫を演じた(キム)ソウン姉さんと一緒に登場するシーンが多くなりながら、少しずつ楽になることができたんです」

手に負えないほどの多大な非難。萎縮したチョ・ボアがまた立ち上がって成長することができる力を得る過程には、6ヶ月間を共にした先輩たちのアドバイスがあった。

「一番多く聞いた言葉は『これもまた過ぎ去るだろう』でした。一緒に撮影する先生たちが、時間がある度に私にアドバイスをしてくれました。それは演技に関することだけではありませんでした。辛い日々を過ごす私に、人生においてためになる話をたくさんしてくれたんですよ。ある一つのアドバイスが一番記憶に残っているということは言えませんが、過ぎてみたら『馬医』という作品自体が、私には大きなアドバイスだったように思います」

チョ・ボアがずっと一緒に仕事することを願ってきたという時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督も、彼女のために一肌脱いだ。チョ・ボアには忘れることができない、感謝する人々のうちの一人だった。

「監督も優しく一つ一つの事柄についての全てを教えてくれました。分量が多いから、チームを分けて撮影を行いましたが、イ・ビョンフン監督は私が登場するシーンはいつも監督のチームに入れてアドバイスしてくれました。イ・ビョンフン監督は満足できるシーンが出来上がるまで、絶えず撮影を繰り返すスタイルです。私のような新人には、そんな監督のスタイルが大きな助けになりました」

2012年にケーブルチャンネルtvNドラマ「美男<イケメン>バンド~キミに届けるピュアビート」でデビューして、すでに二度目のドラマを終えたチョ・ボア。彼女がこれから歩んでいく女優人生に、「馬医」はどんな作品として残るようになるだろうか。

「『馬医』という作品自体が、私にとって大きなアドバイスになりました。少なくともこの作品を通じて、チョ・ボアという人間がもっと成熟したということは確かです」

すでにチョ・ボアは、人々により良い姿を見せることができる挽回のチャンスを探している。最後に、彼女に次回出演作として演じてみたい作品について聞いてみた。

「私の性格に本当によく合った作品に出演したいです。いつもよりも与えられた役柄をうまく演じたいという欲がとてもあります。ラブコメディーも良さそうに思ったり。何より、今までお見せすることができなかった私の姿を披露したいです」

記者 : イ・スンギル