MBLAQ イ・ジュン、T-ARA…“芸能界の騒動”取材現場は「ドラマに対する質問のみ!」

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KBS 2TV「IRIS 2」制作発表会でイ・ジュンが当惑した理由は?

7日、KBS 2TVドラマ「IRIS 2」制作発表会の現場が一瞬騒がしくなった。NSS警護チームの要員ユン・シヒョク役を演じるMBLAQイ・ジュンに、最近降板を決めた番組MBC「私たち結婚しました」に対する質問が出てきたためだ。

ラウンドインタビューの最後に取材陣からこのような質問が出ると、「IRIS 2」の広報会社の社員は「ドラマについての質問だけしていただきたい」と釘を差した。このような状況に「どうしよう」と当惑する気配をみせたイ・ジュンは、「責任を持ってさらに頑張って演じる姿をお見せします。最善を尽くします」と遠回しに答えた。

しかし、“ラウンド”で彼を囲んだ取材陣は諦めなかった。「話さなくても、“固く口を閉ざした”という記事が出るだけ」と話す脅迫タイプから、「イ・ジュンさんは話しそうなのに、釘を刺すな」「どうせ出た話、全て話してしまったほうが良いのでは」という懐柔タイプまで、イ・ジュンから答えを聞くための様々な挑戦が続いた。

イ・ジュンは仮想結婚バラエティー番組「私たち結婚しました」で、仮想夫婦として出演していた女優のオ・ヨンソと2日の放送を最後に一緒に降板した。二人の所属事務所は「多忙なスケジュールが理由」と説明したが、最近問題になったオ・ヨンソの熱愛報道により、カップルとしてのリアリティが失われた点が大きく影響していることは事実だ。

降板に先立ち、イ・ジュンが公式ファンコミュニティに心境を書き込み、「私たち結婚しました」議論はさらに白熱した。イ・ジュンは先月23日、ファンコミュニティに「僕はロボットなのか? 誰のために続ける? 我慢できるだけ我慢したし、僕にも意見というものがあるのに。あの人は心から謝ったことがあるのか? 目に見えているのに騙すのも申し訳ないし、僕も人間なんだから目に見えるような嘘の演技はできない」という内容を書き込み、これは時期的に「私たち結婚しました」騒動に対する吐露として受け入れられるものだった。

「記者に広報と広告だけをやらせたいというのか」

「IRIS 2」制作発表会は、騒動以後にイ・ジュンが記者たちと対面した最初のイベントだった。質問が出ないはずもなく、その質問を遮ろうとしても制限できない状況だった。既に所属事務所の公式表明により騒ぎが一段落しているにもかかわらず、その事件と無関係なイベントでまた足を引っ張る取材の熱気も問題ではあるが、闇雲に質問を禁止するのも得策ではない“ジレンマ”に陥ったような状況だったのだ。

いつの間にか「作品についての質問だけ」は、制作発表会などの公式イベントで恒例のコメントになった。昨年、T-ARAメンバーのいじめ疑惑が浮上した時、ヒョミンは「千番目の男」の制作発表会で「ドラマについての質問だけにしてください」と涙ぐみ、同じ理由から「蒼のピアニスト」の制作発表会ではウンジョンへの質問が制限された。

質問が国民の知る権利を満たしたり公益性と関連があるかに対する判断は、各事案それぞれだろうが、問題は取材陣の質問を禁じる行為が、自分の口にあう取材だけを許すという意味と違わないことなのだ。あるメディアの放送担当記者は「記者に広報や広告だけをやらせたいという意味だろう」と解釈した。

逆に、作品外の質問がむしろ“疑惑”を収拾した例もある。映画「577プロジェクト」試写会で、コン・ヒョジンは一緒に出演した俳優ハ・ジョンウとの交際についての質問を受け、「来るものが来ましたね」と素直に公開交際していたリュ・スンボムとの破局やハ・ジョンウとの交際説は事実でないことを打ち明けた。記者に受けて立ったこの件で、彼女は「やはりプロだ」という評価を得た。

ここからもわかるように、根本的な問題は“疑惑”または“騒動”を追うことからスタートする。これはどのような案件であれ、ネットを通じて急速に拡散され、SNSに文字1つだけ書き込んでも記事化される時代には無関係なことではない。大衆とメディアが騒動を追求し煽る奇妙な環境において、大衆の前に晒されている芸能人としては“説明を要する”騒動というものが、大小はともかくほとんど毎日発生しているためだ。その根底から登場した「ドラマについての質問だけにしてください」という恒例のコメントは、問題を抱える文化現象を代弁しているようだ。

記者 : イ・ヒョンジン、写真 : イ・ジョンミン