イ・ドンウク「強心臓」から降板…引き際をわきまえる知恵

OSEN |

俳優イ・ドンウクが17日の収録を最後にSBS「強心臓(カンシムジャン)」を離れる。昨年4月、シン・ドンヨプとともにツートップMCとして抜擢され、バラエティへの挑戦を始めてから9ヶ月ぶりのことである。引き際をわきまえる知恵を見せるイ・ドンウクである。

イ・ドンウクは最近、SBS芸能局の再編により、打ち切りの手順を踏んでいる「強心臓」から降板することを決めた。「強心臓」はメイン演出者パク・サンヒョクプロデューサーが海外研修に向かう時期と合わせて、シーズン2の構想をめぐり議論してきたが、最近全面打ち切りに方向が決まった。新しい後続番組を編成し、雰囲気の切り替えを狙う予定である。これに対して、シン・ドンヨプは後続番組に移り、イ・ドンウクは離れることで暫定的に結論が出ている状況である。

一連の状況で、イ・ドンウクは負担なく、自然な形でMCを降りることになった。昨年「2012 SBS芸能大賞」で新人賞まで受賞し才能や功績を認められたが、本業である演技への意欲が強くなっていたためである。生涯初のバラエティ番組であり、しかもMCであったにもかかわらず、速い適応力を見せ、数ヶ月で番組全体を左右するほど目覚しい成長を見せた彼である。バラエティMCとして期待以上の能力を発揮したイ・ドンウクに、関係者はもちろん、視聴者の評価も肯定的だった。トップMCシン・ドンヨプとスムーズに調和したこともイ・ドンウクの大きな長所として評価された。その結果、1年も経たず芸能大賞の新人賞トロフィーを手にする快挙を成し遂げた。

しかし、天性の役者だ。「強心臓」の司会を務め、より幅広い年齢層のファンから支持を受け、役者のみならず歌手、お笑い芸人、アイドルまで幅広い分野の人々に会い、個人的にも色んなことを学び得たものが多いが、演技をしないと体がうずうずするどうしようもない役者だ。演技とバラエティを並行しながら作品と番組にそれぞれ最大限のエネルギーを注ぐことができるのか、悩みも多かったようである。

結局、イ・ドンウクは「強心臓」の降板を決め、“引き際をわきまえる”最善の公式に従う格好となった。意外なバラエティ挑戦は認知度を高め、潜在力とタレント性を証明する機会となった。また、人間関係の幅を広げ、人を知り、世界を知る上でも大きな資産となった。役者としては手にしにくいバラエティ新人賞のトロフィーまで手にしたので、長らく幸せな経験として、記憶に残るはずである。

イ・ドンウクは、17日の収録を最後に「強心臓」を離れ、ドラマや映画等の次回作を検討し、作品の準備に専念する予定だ。

記者 : ユン・ガイ