【スターコラム】INFINITE ソンギュ、もう1人の自分 ― Vol.3
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完璧に息の合った群舞で人々の視線をとらえたINFINITE。6人のメンバーと調和しながらチームの人気を牽引したリーダーのソンギュ。彼が、INFINITEではなく“ソロ歌手キム・ソンギュ”として1人でステージに立つ準備を終えた。アイドルではなく、アーティストに挑戦するソンギュの出撃60秒前。期待せよ。公開間近!/編集者
NAVER スターコラム:INFINITE“心をつかむこと”…60秒で十分
実はまだ実感が湧かない。生涯初めてのソロアルバム。INFINITEではなく、キム・ソンギュという名前でデビューを控えている。今回のアルバムの準備期間は、かなり前に遡る。
正確なスケジュールを決めていたわけでも、計画をしていたわけでもなく、INFINITEで「追撃者(The Chaser)」の活動をする前に、今のソロタイトル曲となった「60秒」に出会った。「ソロ曲をやってみようか」と考えたプロデューサーの言葉に、ガイドで録音をしたのがスタートであった。
以前から事務所の代表は、時々僕にソロアルバムを準備するように話していた。決まっていなくても、いつも心の片隅で地道に準備をしていたと思う。
1人でステージに立つということに慣れていないなとそのとき改めて思った。いつもメンバーたちと一緒だったが、「不朽の名曲」に出演するときもそうだったし、コンサートで1人で歌を歌うことは僕にとって新しい挑戦である。メンバーたちと一緒にやることに慣れていたせいか、「この辺でウヒョンの声がしなきゃ……」と思ったりする。ハハ。
ソロアルバムをレコーディングしながら本当に忙しい日々を送った。僕だけではなく他のメンバーもそうだろうと思うが、時間を割いて作業を続けた。タイトル曲の「60秒」は付き合いの長いプロデューサーのハン・ジェホさんと作業をした。プロデュースチームSweetuneが作った曲で、INFINITEの「Be Mine」と「追撃者(The Chaser)」で一緒に作業したことがあったため、気楽にできた。
これまでのジェホさんの曲とは完全に異なる雰囲気というか、ジェホさんも「今回は異なる雰囲気にした」と話したし、僕もそう思った。モダンロックスタイルだが、非常に新しかった。改めてジェホさんはすごい人だと思い、僕が歌えることに感謝した。
その後「追撃者(The Chaser)」で活動をしながら「60秒」を1人でもう一度レコーディングした。そのときもこの曲は自分の曲になるとは思っていなかった。
いつ知ったかって?
メンバーと会社の人全員が会食をした日であった。代表はもちろん、マネージャーさんも同席し、みんな美味しいものを食べながら楽しい時間を過ごした。そして、みんな家に帰ろうとしているとき、代表が僕に「一緒に乗ろう!」と話した。
内心「方向も違うのに……」と思ったが、車に乗った。静かに音楽をつけて代表が言った一言。
「アルバム出そう!」
ああ……本当にソロアルバムを出すことになるんだ……とドキドキし、胸が一杯になった。もう1人のソンギュのスタートであった。
「Another Me」…ドキドキした
その後すぐに「60秒」の編曲が行われ、もっぱら“自分の曲”として再誕生することになった。本格的なアルバム作業に取り掛かり、「I need you」「41日」2曲のレコーディングも終えた。
「41日」はNELLのベーシストであり、INFINITEとして僕の最初のソロ曲「Because」を手がけたイ・ジョンフンさんともう一度作業を行った。ジョンフンさんは僕に第2節の歌詞を任せ、そのときから嵐のような悩みが始まった。
僕には難しすぎるテーマであった。長い間悩み、ジョンフンさんと話し合った末に誕生した「41日」の第2節の歌詞。経験していないことを想像し、1人で考えるのが新しく楽しくもあった。レコーディングするときも何だが自分が書いた歌詞だからか、第2節をより丁寧に歌うようになった(笑)
日曜日に公演が終わり、月曜日に韓国に行ってレコーディングをし、再び日本に行くスケジュールであった。そのとき作業した曲が「Shine」であった。体力的に少し大変だったが、自分のアルバムが完成していく過程だと思ったら、嬉しさのほうがより大きかった。
シークレットトラックの場合は、韓国に行く時間を作れず、日本でレコーディングした。特に、シークレットトラックは、僕の意見が反映された結果であった。代表と話していた中、完全に違うバージョンにするなら、アコースティック伴奏がいいんじゃないかと思い、そうすることに最終的に決まったのである。
そうやってアコースティックバージョンの「涙だけ」が誕生した。
アルバムのレコーディングが終わっていく頃、ヘアや衣装コンセプト等の会議も行われた。実は、このときスタッフたちがたくさん悩み苦労した。
衣装合わせのときは、代表とスタイリスト室長が同行した。衣装もヘアも同じく、新しい、そして様々な姿をアピールすることにフォーカスした。スーツ、皮のジャケット等を着てみながら、最大限多様に!!
地道に準備をして、時間が経ち、とうとう予告映像の第一弾を公開! 実はその前までも忙しくはあったが、特に実感はできなかった。ミュージックビデオの予告映像を人々の前で披露する日に「やっと始まった」と思った。膨らんだ期待を抱いて公開された映像を見たが、あれ?
INFINITEのリーダーソンギュから、ソロ歌手キム・ソンギュになる準備を終えた。これからは跳び上がるときだ!
「INFINITE」…十分なストーリー
2012年はINFINITEにとって特別な年である。メンバー全員に“新しい挑戦”があったためだ。ソロアルバムを発売した僕を始め、INFINITE Hとして活動することになったドンウ、ホヤ。特に、ホヤは初めて演技に挑戦し、ウヒョンとLもやっとドラマで挨拶した。それぞれの活動で忙しいだけに、宿舎でメンバーたちとの話も増えた。みんな家に帰ってくると、自分の一日について一生懸命に話した。
つい先日まで、1人で何かをすることが怖くもあったが、メンバーたちのおかげで元気をもらえる。僕が兄ではあるが、弟たちに多く頼っている。本当に学ぶことの多い弟たちで嬉しくて誇らしい。
ドンウが僕の次に年なせいか、僕が一番頼ることになる。何より、ドンウがリアクションが一番いい。ハハ。だから、話す甲斐がある!
ソロアルバムを準備していることを実感できなかった理由の一つは、いつもメンバーたちと一緒にいたためである。ミュージックビデオを撮るときも、メンバーたちが一緒に応援に来てくれたし、それぞれのスケジュールで疲れているだろうに、終わるまで一緒にいてくれた。
兄として責任感もあるが、かえってメンバーたちから力を得る場合のほうが多い。メンバーたちにとって僕もそんな存在であってほしい。弟たちもあまりよく表現するほうではないが、ある日ドンウが突然「兄貴!」と敬語を使いながら、ありがとうと言ってくれたことがある。びっくりする一方、胸がぐっと熱くなった。
ドンウ君、僕もあなたに本当に感謝しているよ。
僕にとってINFINITEは家族であり、僕の人生でもっとも輝く瞬間である。今回のアリーナツアーでコンサートステージにたくさん立ち、弟たちが成長したことを感じた。ツアーの期間中に調子が良くない日があったが、何とか気を取り直してステージに立とうと立ち上がった瞬間、代表が「弟たちがいるから、あまり負担に思わなくていい」とおっしゃった。そのときは、弟たちが本当に頼りになった。
実はデビュー初期は焦りも大きかった。メンバーたちに頼るよりは、“僕が頑張らなきゃ”という負担感……僕が弟たちを支えなければならないと思ったためである。しかし、今はそうしなくてもメンバー全員が本当によくやってくれていて、一層気が楽になった。そのとき、僕は本当にたくさんのことに気づいた。
INFINITEとしての目標は、生意気だと言われるかもしれないが、後で伝説に残るグループになることである。ホヤが出演した「応答せよ1997」を見たときも思ったことだが、その時代を反映する楽曲がある。今この時期を振り返ったとき、INFINITEの音楽を思い出せる、そのようなグループになれば本当に幸せだなあと思う。
僕の目標は、死ぬときまで歌を歌うことである。ソロとして本格的な活動をしなければならないため緊張しているし、メンバーの中で初めてなのでプレッシャーも大きい。しかし、弟たちが応援してくれて、頼もしい気持ちでスタートができる気がする。
無限だという意味のINFINITEという名前のように、本当に無限の魅力を披露したい。音楽的にもINFINITEではなく、新しい姿を披露するので、可愛く見てください。
足りないところが多いと思うが、「ソンギュがこんな音楽もするんだ……なかなか上手いね」という評価を受けたい。何よりメンバーたちに恥ずかしくないように、そして“死ぬときまで歌う”という僕の目標のためにも最善を尽くす。
INFINITE ソンギュ「Another Me」で出撃します!
文:INFINITE ソンギュ
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