「紳士の品格」「Dr.JIN」など“キスデー”にふさわしい“キスシーン”

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「アイ・ラブ・ユー!」“品格のある”本当の愛、そのスタートはキスだった

毎月14日になる度に、独り身は寂しくなる。いくつもの“○○デー”が様々なポータルサイトで人気検索キーワードとして上がってくる日だからだ。誰もが自分たちの“○○デー”を語る中、一人で目を逸らしていると、世の中で独りぼっちになったような寂しさが押し寄せてくる。

「熱い愛を味わえ」という神様のささやかないたずらなのだろうか。ソウルの気温が摂氏30度を上回った蒸し暑い今日(14日)が、その名も熱い“キスデー”だ。未だに“精神の勝利”という境地に至っていない独り身たちに、この記事を捧げる。2D画面で噛み締めながら味わい楽しめる、様々な“キス”の饗宴を。

ここまでくると、大人向けのおとぎ話の完結版「紳士の品格」

写真=ファ&ダムピクチャーズ
つい先日まで、片思いしている女性と一夜をともに過ごした女性を対面させるという、堂々とした失礼極まりない姿で多くの視聴者を“メンタル崩壊”に追い込んだSBS「紳士の品格」のキム・ドジン(チャン・ドンゴン)。そんな彼が本格的に格好良く見えるときが来た。先週末に放送された第5話と第6話のことだ。

ついにドジンは、後輩にコップを投げつけた建物の管理者に向かって「僕たちもゲス野郎とはビジネスできない」と断固たる決意を叫んだり、ノートパソコンに写るソ・イス(キム・ハヌル)のビキニ姿をぼうっとして見つめる可愛らしさを見せ始めた。

それがピークに達したのは「僕のところに来るとき履いたらいい」というコメントと一緒に高価な靴をプレゼントしてプロポーズするシーンと、イム・テサン(キム・スロ)のバックハグを思い出しているイスに「もっと生々しい他の悩みごとを作ってやる」と言って不意打ちで唇を奪うシーンだった。その瞬間、桜の木の枝まで揺らし、女心をノックダウンさせるだけの素晴らしいカウンターパンチを持っているこのドラマは、“大人向けのおとぎ話”の頂点と言えるだろう。

同じ“中年”の恋でも、もう少し現実的な「Delicacy」

写真=パンシネマ
映画「アメリ」のヒロイン、オドレイ・トトゥが主人公を演じた映画「Delicacy」の韓国でのタイトルは「スタートはキス!」だ。予想通り、同映画では男女主人公の恋は、偶然の“1度のキス”から始まったとしている。

韓国での明るいイメージを持ったタイトルのせいで、映画も軽いだろうと思われがちだが、「Delicacy」はナタリー(オドレイ・トトゥ)が完璧な男と魔法のような恋に落ち幸せになってめでたしめでたし、の物語ではない。

実は、その完璧な男が不慮の事故でこの世を去り、何年も仕事にだけ打ち込んで過ごしていた彼女が、完璧な男とは程遠いマーカス(フランソワ・ダミアン)に出会い、心の傷を癒していく過程に集中しているのだ。そのため「Delicacy」は、おとぎ話のように美しい恋を描く映画ではなく、愛の悲劇が過ぎ去った廃墟が少しずつ再建される“現実”を描いた映画だ。

人工呼吸の口づけに、男同士のキスもロマンスの始まり

写真=MBC、CJ E&M
キスというのは、恋という感情があってこそするものであるべきだが、ここで紹介するニ回のキスは例外的なキスに近い。しかし、二回のキスが両方とも“愛”という感情を呼び起こす面では共通しているので、この程度であれば印象深いキスシーンに挙げても遜色ないと思われる。

MBC「Dr.JIN」の第3話。現代から朝鮮末期へタイムスリップした医師のジン・ヒョク(ソン・スンホン)は、水に溺れかけた芸者のチュンホン(イ・ソヨン)を人工呼吸で助ける。現在は溺死の危機にさらされた人への人工呼吸は当たり前の処置だが、当時はその光景を見た人からすれば、それはとても驚くべき光景だったのだ。人工呼吸によって命を救われたチュンホンは、並ならぬ医術を持ち、自分の命まで救ってくれたジン・ヒョクに思いを寄せることになる。

tvN「I LOVE イ・テリ」では、もう少し異例の口づけが登場した。第4話で、14歳の少年から25歳の体を持つ青年に急成長してしまったクム・ウンドン(SUPER JUNIOR キボム)が、イ・テリ(パク・イェジン)の辛い過去の話を語り続けるチェ・スンジェ(ヤン・ジヌ)の口を塞ぐために、キス(または“口のぶつかり”)を強行したのだ。

スンジェの立場からは狼狽するような記憶になるだろうが、これを見守ったテリにはウンドンがこれまでになく心強い男性に写ったはずだ。テリとウンドンの恋が一歩近づいたことを知らせるシーンでもある。

記者 : イ・ミナ