「屋根部屋のプリンス」ハン・ジミン“ユチョンさんも、監督も、私も泣きました”

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※この記事にはドラマ「屋根部屋のプリンス」の結末に関する内容が含まれています。
写真=イ・ジョンミン

パク・ハの結婚、最初は反対だった

新郎が消えた。いつか、自分がいたところに戻らなければならないということは分かっていたが、それが結婚式の最中になってしまうとは。「屋根部屋のプリンス」での結婚式は、人生で一番幸せな日でありながら、悲しい日にもなった。

このシーンを撮り始めてから主演2人の目はぶっくりと腫れた。タイムスリップを終えて朝鮮時代に戻らなければならないイ・ガク役のJYJ ユチョンも、彼を見送って一人残されるパク・ハ役のハン・ジミンも、このシーンを撮る前から何度も泣いてしまったという。

タイプスリップを素材にしたSBSドラマ「屋根部屋のプリンス」の最終回が放送された後、30日に江南(カンナム)のあるレストランで会ったハン・ジミンは、作品でのハツラツとしたパク・ハそのままであった。人の家のベルを押しては逃げる古いいたずらを、世の中で一番面白いことのようにケラケラ笑いながらしたパク・ハのように、一つ一つのシーンを楽しく説明した。だが、イ・ガクを手離した結婚式のシーンだけは「とても悲しくて台詞が出てこなかった」と話した。

「イ・ガクが消えた後、『行ったの?』という台詞を言うべきなのに『いいいい行ったの』と、震えるほど言葉が出てこなかったんです。本当に涙がどっと出ました。普通は一度泣いたら涙があまり出ないのですが、なかなか止まらなかったです。そのシーンを撮りながら監督も、ユチョンさんも皆泣きました。他の俳優は、本格的に自身の演技をする前に感情を抑える方ですが、ユチョンさんは私の演技全てに反応してくれました。イ・ガクがいなくなって本人は撮影していないのに、モニターの側で泣き続けていたそうです」

ハン・ジミンは「その時だけは、どのように演技したのか思い出せないほど没頭しました」と語った。前作の「パダムパダム~彼と彼女の心拍音」でもチョン・ウソンと何度もキスをしたが、「屋根部屋のプリンス」の結婚式でのユチョンとのキスシーンは「2人だけしか見えないほど格別だった」と言う。


ヨン・テヨンの手を握った時、イ・ガクが感じられた

しかし初めは、イ・ガクがいなくなってしまうことを分かっていながらも結婚式を強行しようとするパク・ハが理解できなかった。ハン・ジミンは「台本を受け取った時、監督に『私はこのようにできません!』と問い詰めた」と笑った。一人残される問題とは別に、相手のためにも良くないことだという気がしたためだ。だが、すぐにパク・ハの気持ちを理解することとなった。

「基本的に恋する時は相手の感情を考える方だけど、その結婚は相手に対しての配慮がない感じがしました。しかし、監督に『パク・ハだったらそのような選択をしたんじゃないだろうか?』と問い直されました。パク・ハが『一日でも彼との思い出を持って生きていきたい』と言うことで、後になってそれが良かったのではないかと思いました」

パク・ハが朝鮮に戻ったイ・ガクの代わりに、彼が生き返った現世のヨン・テヨンに会うラストシーンで、彼がイ・ガクの記憶を持っているのか、そうでないのかはハン・ジミンにはさほど重要ではないように思えた。ヨン・テヨンが袞竜袍を着たイ・ガクに変わったためではなくても、ハン・ジミンはイ・ガクとヨン・テヨン、プヨンとパク・ハが繋がっていると感じたためだ。

「台本には『手を差し伸べて取り合う、袞竜袍を着ているイ・ガクが立っている』とだけ書いてありました。ヨン・テヨンは確かに違う人ですね。でも手を握った時、ヨン・テヨンだけではないという気がしました。ドラマには流れませんでしたが、実は元の台本にはテヨンがイ・ガクのように後ろ手を組んで歩くシーンもありました。ラストシーンを科学的に説明することはできませんが、イ・ガクとプヨン、プヨンとパク・ハが一つに繋がったのではないかと思います」

記者 : イ・ジョンミン、イ・ヒョンジン