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「シークレット・ガーデン」 ― シックな魅力の正体、ヒョンビン

OSEN |


「シークレット・ガーデン」の喜悲劇、ヒョンビンの眼差しに似ている

ヒョンビンという俳優は、ユニークな魅力を持っている。「私の名前はキム・サムスン」までは、ただの美少年にしか見えなかった。しかし、「彼らが生きる世界」ではその眼差しに憂愁の影が見え始め、「シークレット・ガーデン」ではお茶目な美少年から深い眼差しの男性を行き来する。その眼差しは、どこか女性的に見えることもあるが、ときには果敢に見えるほど強烈だ。ただじっと見つめるだけで、女性たちをドキッとさせる俳優ヒョンビンは“魔性の眼差し”を持っている。

「シークレット・ガーデン」では、スキンシップより目を合わせるシーンの方が多い。シットアップをしながらハ・ジウォンの目をすぐ鼻の先で見つめるシーンは、一気に話題になった。横になったハ・ジウォンの顔のすぐ前で彼女を見つめるヒョンビンの眼差しは、どんなスキンシップよりも見る人の気持ちを溶かすような、何かがある。もちろんその眼差しをしっかり受け止めながらも、そわそわしながらはにかむようなハ・ジウォンの演技なしでは成立しないが。

ときにはお茶目な姿を、ときには深い悲しみを持つ姿を映し出すヒョンビンの眼差しは、喜悲劇を行き来する「シークレット・ガーデン」の柱となっている。「シークレット・ガーデン」の構造は、悲劇の上に喜劇が合わさっているが、この喜悲劇をうまく表現するものが、ヒョンビンのその眼差しであるためだ。エレベーター事故でキル・ライムは父を亡くし、キム・ジュウォン(ヒョンビン)は記憶を失う。そして、そのように死んだ父の主宰で、キル・ライムとキム・ジュウォンの魂は一つに絡み合う。

こういった心の入れ替わりという素材は、ラブコメでよく使われてきた。それだけに、男女が切り替わる状況が与える笑いに注力していた。しかし、「シークレット・ガーデン」はコメディであるぶん、悲劇にも注目している。心がチェンジされ、性別と社会的な位置が変わる抱腹絶倒の笑いを先にのぞかせ、そのようにして繋がった心の一方が悲劇的な状況に至ったときに発生する、もう一方の悲劇を取り扱った。脳死判定を受けたキル・ライムを助けるために、心を入れ替え自分が代わりに死んででも、彼女を自分の体の中で生かそうとするキム・ジュウォンの決断は、喜劇から悲劇へのドラマチックな変化を作り上げた。

一方が生きるために、もう一方は死ななければいけない状況。「シークレット・ガーデン」は、これを王子様のために泡になって消えて行く人魚姫の悲劇に比喩している。しかし、そのような過程を経て目を覚まし、エレベーター事故後の記憶を失ったまま人生をやり直すキム・ジュウォンに、キル・ライムは「あなたが何をどうしようと、全てを許せる」と伝える。死を経験した魂に、世の中が引き裂く貧富の問題や男女の問題なんて重要ではない。「シークレット・ガーデン」は、完全に赤の他人の二人が、完全に一つの魂になる過程こそが愛だと語るドラマだ。

この複雑な過程の中で、喜劇の主人公が悲劇の主人公にもなり、さらには男性から女性へと役を変えなければならないヒョンビンは、最適な演技を披露する。そして、そこにヒョンビンの魅力がある。喜劇と悲劇を網羅するその眼差しは、キム・ジュウォンというキャラクターに出会い、視聴者を泣かせ、笑わせる。ハッピーか、サッドか、「シークレット・ガーデン」のエンディングに関心が注がれたのは、我々がキム・ジュウォンを演じるヒョンビンという俳優の底知れぬ深い眼差しの虜になっていたためである。「シークレット・ガーデン」は、シックなヒョンビンの眼差しとそっくりなドラマでもある。

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記者 : チョン・ドクヒョン