カン・ホドン、復帰成功の鍵とは…ライバル関係はうまく活かすべき

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写真=SBS

陳腐化を避けて余裕を持ってほしい、ライバル関係はうまく活かすべき

カン・ホドンが帰ってきた。約1年間いわゆる“自粛期間”として活動を休止していた彼が、11月10日に「スターキング」でテレビ復帰を果たし、29日には「黄金漁場-ヒザ打ち導師」(以下「ヒザ打ち導師」)も再開する。

彼の「ヒザ打ち導師」復帰に期待の声が上がっている。既にレギュラーにはユ・セユンとZE:A グァンヒが内定している。しかし、カン・ホドンが休んでいたこの約1年間、バラエティ界には多くの変化があった。彼が以前の姿を取り戻し、さらに成長するために必要なものは何だろうか。


約1年間の休みが、彼自身にも視聴者にもプラスになることを証明する必要がある

過去には番組が打ち切りになると出演していた芸能人は長く休みを取る傾向があった。早い復帰が様々な面で有利ではないと判断したためだろうか。歌手、役者、MCなどどの分野もそうだった。

しかし最近はそうではない。例えば役者の場合、出番の少ない助演は複数の番組に同時に出演しても批判されない。視聴者に飽きられることを恐れていた主役級の役者たちもすぐに次回作を決めている。

それではカン・ホドンのこの1年間は彼にプラスへと働くのだろうか。それとも視聴者は彼を忘れてしまったのだろうか。「スターキング」復帰後初回の視聴率だけを見ると、彼の休みは視聴者の期待をさらに膨らませていたことが分かった。初回の視聴率がなんと裏番組である「無限に挑戦」より高かったのである。

だが2回目の視聴率は以前の数字に戻った。1回で急落した視聴率を視聴者の気まぐれのせいにしてはならない。彼が休んでいた間、彼への期待があまりにも大きくなったからである。このような期待を裏切らないためには、支えとなる様々なコンテンツが必要である。これは彼にとってさらなるプレッシャーとなるはずだ。


陳腐化は避け、余裕を持ってほしい

“カクテルパーティー効果”というのがある。これはたくさんの人がそれぞれ話す中でも特定の人と会話ができる能力のことを指す。聞きたい声だけを聞き取れる。また原因をどう受け止めるかによって、音をさらに大きく、あるいはさらに気持ちよく聞くことができるという。

人間は同じ人の声にも異なる反応を示したりする。カン・ホドンの声は彼のキャラクターを決める重要な要素のひとつである。それは番組を力強くリードする原動力の一つであることは間違いないが、一部の人には苦手な原因にもなる。時には強引過ぎるように聞こえるという。

しかし、今は彼の強いキャラクターと個性豊かな声を活かすタイミングである。彼が休んでいる間に「ヒーリングキャンプ」など1人のゲストトーク番組が早く定着してしまった。「ヒザ打ち導師」が自慢していた“ユニークなフォーマット”は既に「ヒザ打ち導師」だけのものではなくなった。さらにゲストも政界と芸能界を網羅しても飢饉を見せている。下手すると“1年ぶりの復帰”という材料をうまく活かせないかも知れない。

もちろん方法はある。ゲストを徹底分析して、面白いトークのネタを作る必要がある。適当な相槌ではなく、豊富なリアクションとともにゲストのトークを広げることである。一見簡単そうに見えるが、多くのバラエティ番組ができていない部分である。

また、視聴率にこだわってはいけない。復帰直後は番組の視聴率にばらつきがあると思われる。視聴者の高まっていた期待がすぐ落ちる可能性があるからである。その原因を冷静に分析し対応していくことが、迅速かつ安定的な定着の近道となるだろう。

良いライバル関係がバラエティの発展につながる

カン・ホドンを語る上で、必ず挙がる名前がユ・ジェソクだ。彼は“ユ・ジェソク&カン・ホドン”の2トップ体制の一人、カン・ホドンが休業中にも存在感を増していた。復帰したばかりのカン・ホドンが彼を意識するのは当然だろう。

陸上や水泳など記録を競うスポーツは隣の選手の活躍に影響を受けるという。実際にマラソンなどで独走すると、記録が大幅に下がることがある。その意味でもカン・ホドンとユ・ジェソクの競争は二人にとってむしろ“幸せなこと”だと言えよう。たとえ二人にとって毎日が緊張の連続であったとしてもである。

カン・ホドンの復帰を待っていた視聴者はたぶん、彼のいない芸能界を少し“寂しく”感じていたのだろう。世の中には才能があっても成功できない人が多い。特別な才能を持っている二人の競争はそれを見守る視聴者にも元気をもたらす。

二人の競争でどれを取っても同じような番組ばかりのバラエティ界に新たな風を巻き起こしてほしい。強いプライドは不可能なことを可能なものにしたりすることができる。二人のプライドをかけた対決がバラエティ界の発展につながることを期待している。

記者 : ハン・ギョンヒ