「10人の泥棒たち」イ・ジョンジェ”想像以上”の泥棒ポパイ

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写真=ショーボックス
前作「ハウスメイド」でカリスマ性溢れる姿を披露した俳優イ・ジョンジェが、チェ・ドンフン監督の新作「10人の泥棒たち」では風変わりなキャラクターを演じた。

「10人の泥棒たち」は、マカオのカジノに隠された希代のダイヤモンド“太陽の涙”を盗むために一つのチームになった、韓国と中国の窃盗のプロ10人を描く犯罪アクション映画で、劇中イ・ジョンジェは、韓国チームのボス、ポパイ役を演じた。

イ・ジョンジェという名前を人々に印象付けたドラマ「砂時計(モレシゲ)」(1995年)など、様々な作品を通じて優しくてロマンチックな姿と、強烈な男らしさが共存する魅力溢れる姿を見せてきた彼は、今回の映画では限りない欲望と卑劣さを持った男に扮した。

韓国チームのボスで、ワイヤー専門家のポパイは、マカオ・パク(キム・ユンソク)とペプシ(キム・ヘス)の間に起きた4年前の事件に対し、決定的な秘密を握っている人物であり、いつもマカオ・パクを裏切るチャンスを伺っている卑劣さと欲望の持ち主である。短い髪に口髭を付け、見た目から新たな変身を図ったイ・ジョンジェは、今まで見せてきた優しくてロマンチックな姿から抜け出し、自分の目的のためなら手段と方法を選ばない卑劣な泥棒ポパイへと変身した。

特に、常に一分の隙もない姿で観客の心を魅了させてきたイ・ジョンジェは、今回の作品で自分の本音を隠そうとするが、やはり隠せない粗末な姿から、もっと強く見せたいという虚勢に溢れるポパイを見事に演じきった。

イ・ジョンジェは「ポパイは格好良かったり、重みのあるキャラクターではないが、自分をそのように見せたいという内面の欲求が面白かった。ポパイは、10人の泥棒のうち、自分の欲求に一番素直な人物である」と言い、ポパイというキャラクターに対する愛情を表した。

虚勢いっぱいのポパイは、100%イ・ジョンジェの演技から生まれたキャラクターであり、より注目を集める。チェ・ドンフン監督は「ポパイというキャラクターの設定が難しかった。典型的な悪党ではなく、泥棒の本姓を見せながらも、人間的な姿を持つ独特の人物として描きたかった。初撮影の日、イ・ジョンジェがポパイの台詞を言いながら動く瞬間、あ、これがポパイだな、という感じがした。イ・ジョンジェは、僕が想像した以上のポパイを作り上げた」と語った。

映画「10人の泥棒たち」は、7月25日に韓国で公開される。

記者 : ペ・ソンヨン