Vol.2 ― コン・ユ“共有”できない魅力にファンも変化

OhmyStar |


コン・ユに似ている「YOO&I」スターを思うアイデアもユニーク

“スターはファンを輝かせて、ファンはスターを作る”ファンクラブを取材するたびに思うことだ。また、スターとファンはお互いに似ていく。俳優の個性を生かして、俳優の価値観をファンたちも尊重しているからだろうか。スターとファンの関係は、単純に興味を示して応えるレベル以上の深い絆があるようだった。

俳優コン・ユの“公式”ファンである「YOO&I」の中で、4人の女性に会ってみた。各自が感じるコン・ユの魅力について語り合い、改めて自分たちも知らなかったことを共有する時間だった。面白かったのは、この4人のほとんどが、一人で「コン・ユ中毒」になってからカミングアウトしたことだ。

女性1号(30代の女性、サービス業、2003年からコン・ユにハマる)
女性2号(20代の女性、幼稚園教諭、2002年からコン・ユにハマる)
女性3号(40代の女性、主婦、2007年からコン・ユにハマる)
女性4号(20代の女性、幼稚園教諭、2004年からコン・ユにハマる)

「友達とテレビを見ながら、誰がイケメンかをしゃべっていました。最初は一人で関心を持ってコン・ユさんを見守っていましたが、その後、映画やドラマにたくさん出たじゃないですか。それで友達を連れて行ったら、コン・ユさんを好きになったようです。最初彼女たちは望んでいなかったけど……(笑) 今では友達も大きなイベントがあるごとに私と一緒に参加しています」(2号)

「元々一人で活動していて、ここ(YOO&I)で会ったんです。私はあまりにも活発に活動しすぎました(笑) サイン会やロケ地訪問イベント…オフィシャルイベントなら、ほとんど行きます。最近は結構良く当選しています」(3号)

この話の後、もしかしてイベントによく当たるコツがあるのか質問した。3号は「何のコツ?そんなものありません。努力ですね!」と言い切った。たとえば、先着順のオンラインイベントのために予め1時間ほどマウスのクリック練習をするとか、物品イベントのため、人より物をもっと多く買い取るということだ。

この話を静かに聞いていた1号は、「家に映画『あなたの初恋探します』のチケットが多分60枚くらいありますよ」と付け加えた。そうだ。これぐらいの情熱があってこそ、ファンと言えるのだ!


コン・ユの魅力にハマってから、私たちは変わってきた……どのように?

一般的にファンダム(特定ファンの集い)というと、自分の暮らしを営めないほど、度が過ぎる愛情を表すものと錯覚しやすい。しかし、これまで「OhmyStar」がいろんなファンダム(特定のファンの集い)に会ってみた結果、それは一部の偏見に過ぎないことが分かった。逆にスターはファンの暮らしにおいて重要なエネルギーなのだ。

コン・ユのファンである彼女たちも例外ではなかった。勿論、恋愛盛りのいい年である4号は「彼氏に送るべき内容の手紙をコン・ユさんに送ったりする」とそっと告白した。最初、彼女の恋人は、彼女が若いからスターを好きになるものだと思ったようだが、その後コン・ユの「コン」だけを聞いても、ピリピリするようになっていたという。

「以前、彼氏と付き合った時、コン・ユさんのサイン会と約束がダブってしまい、すごく悩みました。彼氏はいつでも会えるけど、コン・ユさんに会える日は1年に数日くらいしかないじゃないですか。高校3年生の時もコン・ユさんのスケジュールを追いかけたりしました。家族も驚いていたけれど、私は以前は一度もスターにハマったことがありませんでした。神話(SHINHWA)もgodもそれほど好きじゃなかったけど……(笑)」(4号)

幼い時、熱病にかかったかのようにファン心が強かった時期があった4号は「今はコン・ユさんが芸能人だからではなく、エールを送りたい人になった」と話し、「コン・ユさんの人生と今後結婚して作る家族のことも、エールを送りたい」と真心を伝えた。

専業主婦である3号は、これまでコン・ユが出演した作品をまんべんなく見ることでファン活動をしている。友達に会う時も、自分の子供のことよりは、コン・ユの話をする方がもっと面白いと言うほど、コン・ユへのファン心が大きかった。そうしながらも、自分の子供には「ファン活動はお勧めしない」と、やや矛盾した意見を話すという。

「私がファンクラブの会長をやっていたことは両親も知りませんでした。『コーヒープリンス1号店』の時からは、理由もなく私が忙しくなったので、気が付いたようだけど、できるだけ両親に気づかれないよう活動しました。コン・ユさんが軍隊にいた時は、毎日手紙を1通ずつ送りました。訓練所にいる期間の間、一日に1通ずつ送っていたけど、コン・ユさんが後で訓練所から私の家に返事を送ってくれました。その時は感動しました」(1号)


コン・ユのファンクラブは違う……アイデアが弾む企画!

外から見ると、ファン文化はスターにむやみにハマるだけのものだと思いがちだ。ところが、コン・ユというスターの存在は、彼女たちの人生の全部というよりは、暮らしの活力として位置づけられている。好きな理由や、それによる暮らしの変化は各自異なるが、少なくとも暮らしを活気付けてくれるエネルギーであったのだ。

「平凡な大学生、大学院生として過ごしながら、ファン活動をしました。いつもスターを追いかけるファンダムではないでしょう。映画試写会や、舞台挨拶を参加する程度です。会社員として働きながらも、自然と生きる活力になったようです」(1号)

平凡なファン活動のようだが、同時にこの人たちには特別なことがあった。あまり会えないだけに、ユニークなアイデアでスターを輝かせているのだ。市販されている飲料水の名前をパロディーした「コンカス」「コンカリスエット」「コン・ユの誘惑」などは可愛いレベルだ。ファンミーティングの時は、ファンたちが直接プログラムを作り、その台本まで書くという。

「イベントも色々やりますけど、最近、ドラマ『ビッグ』のロケ地に行ってきました。ご飯トラックを呼びました。祈願祭の日だったけど、参鶏湯(サムゲタン)120人分を差し上げました。『コーヒープリンス1号店』の時もそうしたけど、参鶏湯がいまや私たちの主なメニューになりました。

もうすぐコン・ユさんの誕生日が迫ってきますが、また別のイベントを企画しています。コン・ユさんはいつも誕生日と撮影スケジュールが重なってしまい、きちんとお祝いできずにいます。今回も撮影がありそうなので、企画だけやっています。ドラマスケジュールを知らないから、企画だけですね。迷惑をかけちゃダメなので」(1号)

彼女らの気持ちは、丸ごとコン・ユも「コンユ(共有)」していた。他のスターとは違い俳優コン・ユはファンクラブのサイトにたびたび投稿したり、ファンが送ったプレゼントを自身の作品で身につけて出演したりする。

彼が持っている台本には、ファンが送った「YOO&I」のステッカーが貼られている。また、ファンが送った靴や服は、たびたび制作発表会やドラマで着用するそうだ。彼の暖かい人情深さと配慮は、ファンたちが長らく彼のことを見守って、エールを送るようにさせる力でもあるはずだ。また、コン・ユのファンもそのような彼の姿に似ていくようだった。

記者 : イ・ソンピル