「ウンギョ」キム・ゴウン、最も異例の映画デビュー

OSEN |

女優のキム・ゴウンは、最近の新人演技者の中で最も異例の演技デビューを行ったと言っても過言ではない。

300倍の競争率を勝ち抜き、チョン・ジウ監督に抜擢されスクリーンデビューするキム・ゴウンは、18日午後2時ソウル建大(コンデ)ロッテシネマで開かれた映画「ウンギョ」のマスコミ試写会でベールを脱いだ。これまで隠されていたウンギョの実態が、全て明らかになったのだ。

公開された「ウンギョ」でのキム・ゴウンは、“異例”という表現がふさわしい、大胆な演技を披露した。

劇中で若いイ・ジョクヨ(パク・ヘイル)と彼の弟子ソ・ジウ(キム・ムヨル)とのベッドシーンは、赤裸々でリアルな描写となっている。特にキム・ムヨルとのベッドシーンは、相当のエネルギーが必要だったことが感じられるほどだ。公開前から関心を集めたベッドシーンの度合いは、全裸の露出をそのまま流すほど高いものだった。

新人女優にはたやすいことではなかったはずだ。この“露出”についてキム・ゴウンは「最初に作品を始めた時は露出への負担が一番大きかった」と率直に話し、「しかし女優として、いつか一度は挑戦しなければと思った。尊敬する俳優さんたちもみんな素晴らしく撮影している。それで、自分もやろうと決心できた」と作品に望む心構えを述べた。また「予告での露出シーンが、観客を映画に誘うと思った」と伝えたりもした。

露出シーンがストーリーの流れから事件の引き金となることをよく知っていたので、不安を乗り越えた作品への信頼でキャラクターに取り組んだとの説明だった。

幸い「ウンギョ」のウンギョは、単純に露出する以上のキャラクターの力を持ち合わせている。原作のウンギョよりもう少し愛しくなっている気がした。ウンギョのイ・ジョクヨへの感情は明確で、覗きこむようなカメラの視線の中で、彼女は時には爽やかに、時には官能的にイメージを変える。

母からもらった大事なANNA SUI(アナスイ)のプリンセス鏡が割れて悔しがる姿、お爺さんになったイ・ジョクヨと細々としたデートを楽しむシーン、詩人の世界に憧れる純粋な少女の心などが細かく自然に描写されている。制服を着たキム・ゴウンの姿は、まるで本当のお隣の高校生のように映るときもあれば、イ・ジョクヨの老いを抱く姿からは原作でのイ・ジョクヨの表現通り、時には恋人みたいで、時には妹みたいで、そして母にも似た暖かい感じなのだ。

明らかなのは、「ウンギョ」はイ・ジョクヨやソ・ジウではなく、ウンギョのための映画だということだ。

作家パク・ボムシンの同名小説を原作にした映画「ウンギョ」は、少女の爽やかさに魅了される偉大な詩人イ・ジョクヨ(パク・ヘイル)、師匠の天才的な才能に嫉妬するやる気に満ちた弟子ソ・ジウ(キム・ムヨル)、偉大な詩人に憧れる17歳の少女ウンギョ(キム・ゴウン)など、手に入らないものを欲する3人の嫉妬と魅惑という異例のドラマを描いている。4月26日から韓国で公開される。

記者 : チェ・ナヨン