RAIN「レッド・スワン」でキム・ハヌルと初共演“今になって一緒に演技ができてよかった”

OSEN |

写真=Disney+
「レッド・スワン」で活躍したRAIN(ピ)が、キム・ハヌルとの共演をはじめ、「不倫を美化した」というドラマへの指摘に対する考えを打ち明けた。

RAINは最近、ソウル市鍾路(チョンノ)区八判洞(パルパンドン)のあるカフェでインタビューを行い、Disney+オリジナルシリーズ「レッド・スワン」(脚本:チェ・ユンジョン、演出:パク・ホンギュン)や近況について語った。

「レッド・スワン」は、韓国上位1%のファイングループをめぐる相続戦争により、命が脅かされるナウ財団の理事長オ・ワンス(キム・ハヌル)と、彼女のボディガードであるソ・ドユン(RAIN)が、ファイングループの秘密に向き合うことになる物語を描く。

RAINは今作でボディガードのドユン役を務めた。これに関して彼は「いつもドラマに出演すると『次の内容はどうなるんですか?』という電話がかかってくるんです。その電話がなければ、ドラマが面白くないということを意味します。僕が仕事でKTXに乗って地方に行く用事があったのですが、ある方にずっと見られていました。こちらから何かしてあげることがあればそれをやって、その後本を読んだり、携帯を見たりもできるのに、全然そういうのがなくて、こちらから『何か、お話でも?』と聞いたら降りてしまいました。その後あるお母さんと娘さんが『ドラマを楽しく見ています』と言ってくれました。『Disney+に登録されているんですか?』と逆に聞いたら、『ドユンは死ぬんですか?』と聞かれたので、『最後まで見てください』と言いました。そこで僕のキャラクターに対する評価として、『ドユンはとても面白くて新しい感じがします』と言ってくださって、もう得るものは全部得たと思いました」と明かした。

「僕の人になりますか?」など、決まり文句のようなドユンのセリフについても、彼は「キム・ハヌル先輩とものすごくたくさん会話をしました。くどくないか、恥ずかしい感じはないか何度も聞きました。こうするか、ああするか、明るくするか、抑えるか、何度もやってみました。僕だけでなく、キム・ハヌル先輩も『私と寝る?』と言った時、どんな感じがするかずっと会話しました」と語った。

また、「その部分については、冷静に言って好き嫌いがあると思っていました。『いきなりなぜ?』という印象もありました。でも、それがドラマなんですね。視聴者の関心を集めるための仕掛けですが、僕は俳優として脚本家さんが書いた台詞を忠実に言う義務があります。代替案を考えず、本当に熱心に黙々と、どうすれば台詞をうまく生かすことができるかということだけ考えるのが僕の最善だったように思います」と打ち明けた。

華麗なアクションと演技に対する好評とは別に、劇中のドユンとワンスとの関係に対して「不倫を美化している」という指摘もあった。これに対しRAINは「指摘は必要だと思います。僕もその部分が気になって、脚本家さん、監督、キム・ハヌル先輩とたくさん相談しました」と打ち明けた。そして「しかし、それは不倫というより、お互いを惹きつける部分です。僕が命がけで(ワンスを)守るじゃないですか。ワンスもドユンに興味はなかったのですが、『この女性にとってはみんな敵なんだな』と思うんです。友人の死を明らかにするためにファイン家に入り、守ってあげたくて始めたことが、哀れに思って同情しながら、愛するようになるんです。僕のセリフの中に『愛してはいけない人なんでしょう?』というものがあります。それが決め手でした。オ・ワンスも『ここまで命をかけて守ってくれるんだ』と感じるようになるんです」と評価した。

また、「それから5~6話でなぜキスをするのかと聞かれそうですが、自分を守ろうとして刃物に刺された人が気の毒で、互いへの同情に惹かれた1度の過ちではないかと思います。僕たちは不倫だとは思いませんでした。余談ですが、朝鮮戦争の時に、北朝鮮から来た方が韓国に来て、愛し合って家庭を築くケースがありますが、北朝鮮に妻と子供がいるのに、寂しさと魅力に惹かれて、そうなる場合があるんです。そのように惹かれ合ったケースだと思いました。不倫ではありません」と語った。

キム・ハヌルとの共演については、「キム・ハヌル先輩との共演は初めてです。授賞式でも、広告撮影でも会ったことがありませんでした」と語った彼は、「僕が高校生の時、1998年にデビューしましたが、その時のキム・ハヌル先輩は、今で言うアイドルのような存在でした。今ももちろん美しいですが、あの時はすごく新鮮で、僕の周りのすべての男性に好かれているアイドルでした。その後、作品でお会いしてもおかしくなかったのですが、僕もデビューして20年以上経って、ついにお会いできました。むしろ今会って演技をする方がずっと楽で、一緒に美味しい店について話したり、体調について話したりします。そうしながら作品の話も気楽にすることができました」とケミストリー(相手との相性)を明かした。

“恋愛ドラマのクイーン”と言われ、好評を博しているキム・ハヌルとのロマンスについても、彼は改めて「このドラマにロマンスがあるんですか?」と疑問を示した。また、「よく見ると、すべて即興的なものです。2人のキャラクターが手をつなぐかどうか悩む場面があったら不倫です。情を通じてのものですから、それがあったら不倫です。でも、突然惹かれ合って、アイコンタクトをします。それは憐れみのような仕掛けだったんです。だからロマンスというよりは、即興的なメロドラマがあるし、ロマンチックな感じはないドラマだと思います」と笑った。

家族はRAINの演技をどのように評価したのだろうか。これについて彼は「娘に見せるには、とても暴力的だと思いました。ですので見せませんでした」と笑った。また「妻(キム・テヒ)も僕の作品のモニタリングをしてくれます。しかし、僕たち同士の暗黙の了解ですが、互いの仕事のことには触れないんです。楽しく見たら『面白かった』と言うくらいです。仕事についてのアドバイスは、間違えば小言になってしまうこともあり得ます。ですので慎重になります。僕も妻も、『すごく面白かったよ』くらいにしています」と話した。

夫婦間の応援については「たくさんします」と強調した。彼は「そのような部分についてはよく合います」とし、キム・テヒとの信頼を強調した。ただ「ロマンスの部分については共有しません。そのようなことを相談し始めたら、やりたいことができない場合もあります」と話した。

記者 : ヨン・フィソン