ヤン・イクチュン、映画「告白 コンフェッション」初日舞台挨拶で生田斗真を絶賛“こんな人は初めて”

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「カイジ」の福本伸行と、「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじという日本漫画界が誇る黄金タッグによる原作コミック「告白 コンフェッション」が、生田斗真、ヤン・イクチュンの日韓実力派俳優W主演で実写映画化され5月31日(金)より全国公開となった。

公開初日の5月31日にW主演の生田斗真、ヤン・イクチュン、そして本作のヒロインを務めた奈緒、山下監督が公開を記念して初日舞台挨拶に登壇。そして、原作コミックの作画を担当したかわぐちかいじも登壇し、主演2人に花束のプレゼントを渡すサプライズもあった。かわぐち氏も完成した作品を観た感想などを語り、大いに盛り上がる内容となった。

告白を聞いてしまった男・浅井啓介役の生田斗真は、大ヒットで迎えたこの日「辛くて眠くて実は暑かった撮影も、この日のために、皆さんに届けるために頑張ってきたようなもの。それが報われて嬉しい」と感慨を込めて心境を明かすと、すかさずイクチュンは「シッカリシロ!」と笑顔で檄を飛ばしながら「大変な撮影でしたが、生田さんは僕が放った矢を受け止め、さらに僕に向けても矢を投げてくれた」と感謝。またイクチュンは横にいる奈緒について「こんなに美しい奈緒さんにあんなことをするなんて……」と頭を深々と下げると、奈緒は「しっかりしろ!」とノリノリで檄を飛ばしていた。

告白してしまった男、リュウ・ジヨンを演じたイクチュンの狂暴熱演も話題だ。生田が「みんな、間近で受けて見なよ!? 吹っ飛ばされるくらい凄いんだよ!?」と観客に被害を訴える一方で、ヒロイン・西田さゆり役の奈緒はジヨンから絞殺されるシーンに触れて「イクチュンさんは本当に優しい。現場では『この石が危ない』『この木が危ない』と私が首を絞められる場所を整えてくれました」とイクチュンの紳士的態度に感激すると、イクチュンは満面の笑みで「イイ人デスネ~!」と自画自賛だった。

そんなイクチュンは生田について「僕が発するエネルギーをここまでしっかりと受け止めてくれる人は初めて。本当にカッコいい人」としつつも「僕の演技を本気で怖がっていて、流石に怯え過ぎではないか? と思った」と証言。これに生田は「あれはマジでビビってます。イクチュンさんのエネルギーが素晴らしく、僕が準備をせずとも勝手に感情を引き上げてもらった感覚があった」と刺激を受けていた。

ジヨンについて山下監督は、「クリーピー」な感じで演じてほしいとイクチュンにお願いしたという。だがそれが上手く伝わらず、結果的に「クレイジー」に落ち着いたらしい。山下監督は「クリーピーとクレイジー。……よくよく考えたら意味が全然違う」と笑いつつも「僕の英語力のなさでクレイジーなジヨンになったけれど結果的に良かった」と怪我の功名だと納得していた。

また2回目に鑑賞する際の注目ポイントとして山下監督は「ある地点から時計が動いてない演出がある」と明かし、生田は「特殊メイクで作ったイクチュンさんのリアルな傷。時間経過に合わせて、だんだん傷が広がっていったりして細部までこだわっている。そこを見ていただければイクチュンさんが朝早く起きて準備していたことが報われる」と細部のこだわりに言及。

一方、奈緒はジャンプスケア演出について「2回目はクスっと笑えるところがある気がする。浅井さんとジヨンの間に生まれる間とか、寝たふりに大爆笑」と思い出し笑いすると、山下監督も「すぐ後ろにいすぎて、見ていてドリフみたいに後ろ! 後ろ! となる。その怖さと笑いの微妙なバランスは狙っていて、複数回観てくれる人が笑ってくれたらいいと思った」と恐怖だけではなくユーモアもブレンドしたと述べた。

そんな中、映画公開を祝してかわぐちがW主演の生田とイクチュンに花束を贈呈。舞台挨拶前の本編上映を客席で堪能していたそうで「これは追い詰められた狂気の話ではなく、人間性をギリギリに保った人間たちのお話。だから見ていて辛い。それを生田さんとヤンさんが人間性ギリギリに表現してくれて凄い映画になった」と太鼓判。これに生田は「とても光栄です」、山下監督は「嬉しくて鳥肌が立ちました」、イクチュンは「そんな風に演じたと思います」とジョークを飛ばしつつ喜んでいた。

かわぐちは生田について「生田さんは良い男でハンサムで色男で美男子。そんな生田さんが最後は追い詰められて地獄のような状況でのたうち回りながら叫ぶ。女性ファンが多い方なので、今後に影響を与えたらまずいのではないか? と心配です」と熱演を絶賛。

またかわぐちはイクチュンの代表作「息もできない」のファンであることを告白しながら「この映画にピッタリだと思いました」とベストキャスティングだと胸を張っていた。最後にイクチュンは「この映画を多くの方に観ていただくことを願っています。映画は楽しんでもらうのが一番。周りのお友達にも口コミで伝えてほしいです。親友ダロ~!」とPR。生田も「『告白 コンフェッション』が皆さんにとっての人生の一本になってもらえたら嬉しい。立ち上げから完成まで5年の歳月をかけて作った一撃を、多くの方々に喰らってほしいです」とさらなる大ヒットを祈願していた。

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記者 : Kstyle編集部