“デビュー20周年”Dynamic Duo、不仲説が一度もない理由とは?10thフルアルバムの制作秘話明かす

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写真=Amoeba Culture
デビュー20周年を迎えるDynamic Duoが、10thフルアルバム「2 Kids On The Block」でカムバックした。これに先立って「Smoke」のブームと「AEAO」の逆走で再び全盛期を迎えた“韓国ヒップホップの第一人者”Dynamic Duoが、ニューアルバムを通じてリスナーたちに伝えたいメッセージは何だろうか。

最近、マイデイリーはソウル江南(カンナム)区論硯洞(ノンヒョンドン)にあるAmoeba Cultureの社屋でDynamic Duoに会い、10thフルアルバムとデビュー20周年、今後の計画などについてインタビューを行った。

この日、GAEKOはアルバム制作の背景について「20周年を記念して、アルバムを企画したのではありませんでした」と述べた。彼は「最初はあるドラマの制作会社の方、プロデューサーの方と話し合う中で、『僕たちが幼少期からこれまで生きてきたストーリーがとても面白いけれど、ドラマで作ってみたらどうだろうか』と冗談めかして言ったことがありました。話の中で、僕たちもそのようなコンセプトでアルバムを作ってみてもいいのではないか、と思ってアルバムを制作することになりました」と説明した。

CHOIZAは「ドラマ制作のための会議が、ニューアルバムの制作に大きな影響を与えました」とし、「僕たちが初めて会って音楽マニアとして何をしてきたのか、音楽をやることになったきっかけは何なのかについてたくさん話し合ったので、アルバムのネタはすでに用意されている状況だったんです」とつけ加えた。

するとGAEKOは「このような過程は難しくなかったのですが、その当時、僕が感じたことをラップで表現するのは大変でした。その時の感情を思い出さなければならなかったので、それを表現するのに時間がかかりました」と言及した。

また「記憶が古くなれば古くなるほど、(作るのが)簡単ではありませんでした。最近、そして現在について書くのは難しくないのですが、19歳の頃の感情を思い出さなければならない時は……その感情を思い出すのが大変でした」と述べた。

CHOIZAは「僕たちの人生では楽しいこともありましたが、そうではないこともありました。それを再び呼び起こしたら、むかつくときもありました」と語って笑った。

約20年間活動し、韓国のヒップホップマニアをはじめ、世間からも人気を得ているDynamic Duo。彼らは20年間、不仲説が一度もなかったグループとして注目を集めたこともあった。

GAEKOはこれについて「どうして解散しないのか、どうしてまだ一緒に(活動を)やっているのか、という質問を3~4年前から受けています。不思議に見えるのでしょうか」と笑った後、「僕たちは小学校6年生の時に初めて会いました。僕たちもよく分かりません。最初は僕たちが似ていると感じたのですが、時間が経てば経つほど、お互いに違うから仲良く過ごせるんだ、とも感じます。一緒に過ごした時間が長いので、お互いを配慮するノウハウや適当な距離を維持するノウハウを学んだのだと思います」と述べた。

するとCHOIZAも「ほどよい距離を維持するのが、チームワークだと思います」とし、「その軌道を維持していますし、慣れてきました。僕たちも最近では、(僕たちを)不思議に思う人々が不思議に感じられます」と伝えた。

チームに危機はなかったのだろうか。CHOIZAはこれについて「僕たちはチームの前に友人関係から始まったので、むしろチームが解散するとしても、相変わらず友人関係だったと思います。他のグループは音楽のために集まったと思いますが、僕たちは『元々友人関係だったのに、音楽的にも成功してよかった』という感じですので、運がよかったと思います」と答えた。

そして「音楽的な危機と言えば、Dynamic Duoの誕生時期だったんじゃないでしょうか。最初のアルバムを作る時、スクールバスや地下鉄の中、授業時間に歌詞を書いていました」と当時を思い出した。

これにGAEKOは「当時は、僕たちの未来がどうなるか予測できないので、学校に通いながら(アルバムを)準備していました。当時、たくさん悩みましたし、たぶんその時が僕たちにとって一番大きな危機だったんじゃないかと思います」とつけ加えた。

インタビューの最後に、彼らにこれからの計画について質問すると、彼らはいつものように公演への欲と愛情を示した。そして2人ともトップスターの秘訣として“感謝”を選んだ。

CHOIZAは「幸運の芽を出すためには、種をたくさん撒かなければなりません。僕たちは休まずに走ってきたので、種をたくさん撒いたと言えます」と述べた。GAEKOは「今は結果にこだわったり失望はしないようにしようと話しています。ただ着実に(アルバムを)発売しようという気持ちで音楽を作っています」と告白した。

これからの活動についてGAEKOは「韓国での活動は欠かせません。機会があれば、一生懸命に頑張って僕たちの歌を、ステージを広く知らせたいです」と伝えた。

CHOIZAは海外公演に意欲を示した。彼は「コロナ禍前はアメリカで公演をすると、韓国人の方々がたくさん集まったんです。最近、年初にアメリカで公演をしましたが、予想よりも外国の方が多かったですし、さまざまな年齢の人々が集まりました。僕たちを知らない人々も一緒に楽しんでくれたんです。韓国語と文化が、アメリカで通じるということを感じました。可能性を確認しました」と述べた。

そして「結局は公演です。自信があって、楽しいからです。『どうすればより多くの方々を集め、公演ができるだろうか』ということについて悩み続けています。今は1位への欲は全くなく、音楽活動自体が楽しくて新曲をリリースしているんです」とつけ加えた。

記者 : イ・イェジュ