K-POPが世界に躍進中!いま注目のアーティストは?Kstyle編集部が語るK-POPの魅力

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写真=Pledisエンターテインメント、JYPエンターテインメント

K-POPが世界中を魅了し、躍進を遂げている2024年。Kstyle編集部では座談会を開催。BTS(防弾少年団)メンバーが全員入隊した中、K-POP界がどのような変化と盛り上がりを見せるのか、編集部が2023年を振り返り、さらに現在注目しているアーティストについても語りました。

2023年のK-POP界を振り返り

写真=SMエンターテインメント
編集長:すでに2024年も4月になりましたが、2023年もK-POP界ではいろいろなことがありました。印象的だったニュースは?

編集部A:FIFTY FIFTYの突然の世界的なヒットに驚きました。いわゆる大手事務所ではなく、無名とも言える事務所からあれだけのヒット曲が生み出されたことは、異例の快挙だったと思います。ボーカル2人の歌声がすごく良くて印象的でしたが、残念なことに契約問題が勃発、結局メンバーがバラバラになってしまいました。事務所を出た3人を含め今後に注目したいですね。

編集長:昨年一年で驚きの展開でしたね。それから昨年はものすごくアルバムが売れて、ミリオンも多かった気がします。

編集部A:そうですね。昨年デビューしたZEROBASEONEとRIIZEがダブルミリオンとミリオン、それからSEVENTEENやStray Kidsの売上もすごかったです。初動売上(発売1週間の売上)が400、500万枚台ですね。

写真=WAKEONE
編集長:フィジカルでCDが売れるって時代を逆行してますよね。日本は当初CDが売れていたので、デジタルに遅れをとっていたんですけど、逆に今度はK-POPのCDが売れるようになっているという。

編集部B:K-POPのアルバムって、以前からいろいろな形態があるじゃないですか。面白い形のものも多かったですが、最近はキーホルダー型のものとか。NewJeansも出してますが、トレカ型のキットとかもあって、そういった多様化も一つ理由としてあるかもしれませんね。CDという形じゃなくてもフィジカルが売れる仕組みみたいなものがここ数年で確立しているのかなと思います。

編集長:そういうのは日本ではまだ馴染みないですよね。

編集部B:K-POP市場がCDを売るために工夫をしているようですよね。

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編集部C:昨年から第5世代のボーイズグループの勢いがすごかったと思います。

編集長:「第5世代」という言葉が出てきたのも2023年ですよね。Stray Kids、TOMORROW X TOGETHERなどが第4世代といわれてますよね。

編集部C:RIIZE、BOYNEXTDOOR、ZEROBASEONEなどからは第5世代です。

編集長:第5世代のボーイズグループの躍進がすごかったですね。第4世代で、aespa、LE SSERAFIM、IVEなどのガールズグループがアツいって言われていた印象が強かったですが、「BOYS PLANET」あたりから第5世代のボーイズグループが注目されてきましたよね。

編集部C:今年も第5世代が続々デビューすると思いますが、第5世代の新人グループと第2世代のアーティストが音楽番組などで絡んでいるところを見られるのがレアだとファンの方たちも注目していたようなので、世代や事務所を超えた交流も楽しみです。

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編集長:NewJeansの活躍もKstyleとしてかなり注目しましたよね。

編集部B:NewJeansが新人グループにもかかわらず、米フェス「ロラパルーザ」や「SUMMER SONIC」でものすごい動員数を集めていました。

編集長:10代の新人ガールズグループが大型フェスで、しかも生バンドでパフォーマンスをやるっていうのは、異質なものを見せつけられた気がします。


7年のジンクス、除隊後の活動に変化も?

編集長:昨年はメンバーの活動中断も多かったと思いますが、これまでの傾向と変わって、休んだメンバーたちがその後グループにしっかりと戻ってくるようになったと思います。これは、これまでの業界と比べて、良い変化ですよね。

編集部B:体調不良での活動中断は多かったですが、復帰して元気に活動するアイドルの姿もたくさん見ることができて嬉しかったです。それから契約形態というか、「7年のジンクス」というのもなくなってきていますよね。

編集長:いわゆるK-POPの契約期間といわれる「7年」が過ぎても契約や活動を継続するグループが増えました。さらに兵役後もグループ活動を活発に行えるようになったという変化が大きくありましたね。2PMのカムバックや、EXOの曲が再ブームを巻き起こしたり、グループ活動の様々な形が生まれています。兵役を終えて戻ってきたグループのカムバックは、数年前からありましたが、コロナが落ち着いたこともあり、2023年にはより活発だった印象がありますね。

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編集部B:以前は兵役がファンにとって境目、切り替えのタイミングというか、そういう暗黙の認識もありました。しかし、最近はBTSをはじめ、多くのグループが「何年に帰ってきます、活動します」と事前に言うようになり、安心して待っていられるという思いもあります。


大手事務所の騒動からBTSの入隊まで

編集部D:2023年一番驚いたのは、EXOの契約問題でした。

編集長:SM、HYBE、カカオエンターテインメントを巻き込んだニュースも衝撃でしたが、これも2023年でしたね。

編集部B:ASTROのムンビンさんの訃報もK-POPファンにとっては大きな衝撃で、本当に悲しい出来事でした。

編集長:BLACKPINKの契約問題とBIGBANGのG-DRAGONの麻薬疑惑も2023年でしたし、本当にいろいろありましたね。

編集部A:BTSは、ジンが2022年に入隊して、昨年には全メンバーが兵役に入るというニュースもありました。

編集長:BTSは特にジョングクのソロ曲「SEVEN」がアメリカで大きなヒットを飛ばして、ポップス市場においてアジアのアーティストがソロであそこまで大衆的に認められるというのはすごい成果だと思います。


ドーム公演も続々!2024年もK-POPの勢いは止まらず

写真=JYPエンターテインメント
編集長:2023年は日本でドーム公演も続々行われ、K-POPの勢いがますます感じられましたよね。

編集部D:ガールズグループも今年に入ってドーム公演の発表が続いています。NewJeansは6月に初の日本単独公演として、東京ドームでファンミーティングを2日間開催しますが、YOASOBIとリナ・サワヤマのゲスト出演も決定して、大きな話題になりそうです。aespaは日本アリーナツアーの追加公演として8月に東京ドーム公演が決まりましたし、IVEもついに、9月に初の東京ドーム公演を開催しますね。

編集部C:もちろんずっと人気は高いんですが、Stray Kidsの勢いを感じています。そして、SEVENTEEN、NCTにも引き続き注目したいですね。

編集部A:ZEROBASEONEも期待しています。日本デビューシングルがハーフミリオンを達成して、日本での人気もすごいですね。

編集部B:それからTOMORROW X TOGETHR、ENHYPENも注目です。どのグループもアジア以外でも人気が高くて、どこまで行っちゃうのか(笑)。

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2024年注目の新人グループは?

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編集長:では、2024年注目の新人グループは?

編集部D:Stray Kidsの“いとこ”と言われているALL(H)OURSです。自分たちの世界観を持っているグループは強いかなと思います。

編集部C:DXMONが気になっています。

編集部B:ウニヘアの?(笑)

編集部C:はい(笑)。ウニヘアのメンバーが東方神起のチャンミンに似ていると言われていて、グループ活動が気になっています。あの髪型にH.O.T.とか第1世代の雰囲気がすると言っている人がいたんですけど、ウニヘアの子が黒髪の時の写真を見たらすごく可愛らしかったです(笑)。日本語もけっこう話せていて、日本人メンバーもいるようなので、どのようなプロデュースをするのか注目したいです。

編集長:ここまでコンセプトを出してくるグループは久しぶりですよね。昔はコンセプトありきで、どのグループも尖りすぎている時がありました。

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編集部D:新人グループに対するハードルが高くなっていますが、やはりSEVENTEENの弟分のTWSに注目しています。

編集長:やっぱりRIIZEの勢いはすごいですね。SMの怪物新人と言われているぐらいですし、今後どこまで行くのかなと。あとはボイプラ勢のEVNNEですね。Kstyleでも取材しましたが、反響が大きかったです。

編集部C:オーディション番組「R U Next?」から誕生したHYBE傘下のILLITが気になっています。

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編集部A:DSPメディア所属のYOUNG POSSEも気になりますね。楽曲とミュージックビデオも個性的で、リーダーにカリスマ性があって目が行きます。

編集部B:KISS OF LIFEも話題です。JYP出身のNATTYとTHE BLACK LABEL出身のラッパーJULIEに注目しています。それから歌手シム・シンの娘のBELLEはLE SSERAFIMの楽曲制作にも参加しているんですが、歌唱力がすごくてアリアナ・グランデみたいな感じで(笑)。末っ子のハヌルも歌唱力が素晴らしいですし、全体的にクオリティが高いグループだと思います。90年代のアメリカンポップスを彷彿とさせる楽曲で、安室ちゃんを彷彿とさせるようなパフォーマンスも見れます!


Kstyle編集部が今年注目しているグループは?

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編集長:新人以外で注目しているグループや活動はありますか?

編集部D:昨年注目されるようになってきたと思ったのが、バンドのLUCYです。韓国のフェスでトリを飾っていてすごいなと思いました。まだ日本に来たことはないのですが、1回ライブに行くとみんなハマってしまうような、一緒に歌える曲が多いです。「Unbelievable」という曲で特に人気が上がってきたと思います。メンバーも最近いろんな人と交流があるみたいで、NCTのメンバーが彼らの曲を紹介したりしていました。そのような交流を通じてもっと曲が広がっていくといいなと思います。

編集部C:LDHのFANTASTICSとEPEXが合同で曲を出していたのが面白いなと思いました。リリースイベントも一緒にやっていたようです。

編集長:日韓アイドルが合同でそういった活動をするのは、初めてかもしれませんね。

写真=EPEX Facebook
編集部C:それから、BIGBANGのG-DRAGONを引き続き推していこうと思います(笑)。最近YOSHIKIにすごく会っているので、コラボがあるんじゃないかと期待していますが、どうでしょうか(笑)。そして、元NMB48のメンバーが所属しているバンドのQWERが気になります。韓国でガールズバンドって多くないと思うので、これからどんな感じで活動していくのかなと思います。

編集長:たしかに、G-DRAGONにはそろそろカムバックしてほしいです(笑)。BIGBANGのメンバー同士のコラボや活動も気になりますよね。

編集部C:BIGBANGにはいろいろなユニットがありましたけど、G-DRAGONとD-LITEのユニットはなかったですよね。

編集部A:ヒョリンとボラのユニットSISTAR19のカムバックも嬉しかったですね。K-POPの中で一番好きなグループがSISTARだったんですが、いまも変わらずSISTARが一番です(笑)。解散して事務所も違うので、4人で活動することはかなり難しいと思いますが、数年前にヒョリンとダソムがユニットで曲を出したりもしたので、またそういうコラボもあると最高ですね。あとはNCTの中でも特にWayVに注目しています。楽曲が好きなんですけど、もっといろいろなところで見たいです。

編集部B:NMIXXにももっと注目していきたいです。NMIXXは、ベースがすごいんですよ。生歌を歌いながらダンスの練習をしている映像があるんですが、声量もすごいし、メンバー全員の歌唱力が桁違いなことを知りました。その動画を見て実力がすごいなと思いましたし、バラエティセンスもあるので、多方面で活躍していけると思います。

写真=JYPエンターテインメント
編集長:数年前からK-POPはEDM色が強くなってきていますよね。ここ数年ダンスミュージック感が強かったんですが、そんな中でBTS ジョングクの「SEVEN」や、NewJeans、RIIZEの90年代を感じさせるポップスもヒットしています。K-POPは昔から、いろいろなジャンルに挑戦し続けていますし、コライト文化による楽曲のクオリティの高さもあり、楽曲の魅力も計り知れないですね。

編集部B:最近、バーチャルアイドルも人気が出てきていると思います。6人組のガールズグループISEGYE IDOLの公演を映像で見たんですけど、勢いがすごかったです。PLAVEもバズっているので、注目していきたいです。

編集部D:この間、偶然SNSで見かけたのですが、韓国にも地下アイドルがいるそうですね。グループ名も日本語で、衣装も日本の地下アイドルのようで、面白いなと思いました。

編集長:2023年はJ-POPが韓国で人気を集め、韓国の街中でJ-POPが流れている光景もありました。韓国公演を開催する日本のアーティストも増えてきましたし、韓国のフェスにも日本からバンドが出演していたりしますよね。楽曲提供やコライトに日本人アーティストもいたりしますし、コレオグラファーが日本の新鋭ダンサーだったりすることもあります。そういったカルチャーの交流にも注目してこれからも発信していきたいですね。

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記者 : Kstyle編集部