BTSの長兄は世界的なビジュアル・キング!Coldplayをも魅了した美声光るジン

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写真=BIGHIT MUSIC

2023年に初開催された日韓共同プロジェクト「K-STAR Most Valuable Artist(K-STAR MVA)」。ファンによる投票が100%反映されるもので、BTS(防弾少年団)のジンがBEST ARTIST部門で受賞。今回、1位に輝いたジンの魅力を改めて分析する。

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世界的な人気を誇るBTS(防弾少年団)のボーカルにして長兄のジン、そのアーティスト名は、本名のキム・ソクジンに由来する。歌手になったきっかけは、俳優を志望して通っていた建国大学生時代に受けたスカウト。その後、2013年6月にBTSが「NO MORE DREAM」でデビューすると、ここから彼のアーティスト人生が始まった。

彼がファンから愛される大きな理由はその歌声にある。初期のBTSはヒップホップ度が高く、ジンも「We Are Bulletproof Pt.2」や「Boy In Luv」ではワイルドな歌声を披露したが、「Just One Day」ではスウィート・ボイスとバラの花をファンにプレゼントし、ロマンチックにステージング! 彼の柔らかな歌声は、特に高音部で一層輝き、バラードをメインに据えたソロ曲では美しさが倍加する。多くのソロ曲で作詞作曲にも関与していることから、歌に自分の感情をたっぷり込めて表現することが出来、ジンは感性的な歌声で聴く者を魅了してきた。



最初のソロ曲はBTSの2ndアルバム『WINGS』(2016年)に収録された「Awake」だった。ジンは自分と正面から向き合って内面を吐露するように歌い、繊細な美しさが力強さとなって表れていた。さらに、同年12月の24歳を迎えた誕生日には、無料音楽プラットフォーム、サウンド・クラウドで、この曲のクリスマス・バージョンも発表している。

2曲目は、スペシャル・アルバム『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』(2018年)収録の「Epiphany」だ。自己肯定のメッセージを切なげに歌い、ライブではピアノの弾き語りもプラス。作詞作曲への関与はないが、後に公開され、ベクトルを全く異にするデモ・バージョンにはジンも制作に参加していた。

そして2020年の4thアルバム『MAP OF THE SOUL : 7』収録の「Moon」で、彼はファンを地球に、自分を月に例えて、ファンへの愛を綴る。この曲は、世界110ヶ国のiTunesトップソングチャートで1位を記録し、米国「Rolling Stone」が選ぶ「歴代最高ボーイグループの曲トップ75」で5位に選出と、世界的に高い評価を集めた。

以上の3曲は全てBTSのアルバムに収録されたもの。ジンは入隊を前にした2022年10月、遂にソロ名義による初シングル「The Astronaut」をリリースする。これは世界的なロックバンド、Coldplayとのコラボ・チューンで、ジンから彼らに対し「『少しの間お別れだよ、愛してるよ』と皆に伝えるための歌が必要なんだ」とコンタクトをとり、歌詞にはARMYへの感謝と愛情を込めた。



バンドのフロントマン、クリス・マーティンがニュースキャスター役で出演しているPVも注目ポイントで、ビッグな共同作業は、世界的なメガ・ヒット・チューンとなってミリオン・セールスを記録し、発売日の10月28日にはColdplayのブエノスアイレス公演にジンが参加。「The Astronaut」のスペシャル・アレンジでのパフォーマンスに世界中が興奮した。さらに、ジンの入隊後に行われたColdplay来日公演(@東京ドーム)ではジンに捧げるように「The Astronaut」を披露している。また、Coldplayはツアー中、ジンの公式キャラクター、ウットのぬいぐるみも帯同……これほど愛されているのも彼の歌唱力と人柄ゆえだ。このように公式にリリースされたソロ曲のうち半分の曲でファンへの愛がテーマ。これもまたジンがファンを心から愛していることの証左である。

また彼の歌声はドラマOSTとも相性がよく、ドラマをよりドラマチックにさせる。そんな特徴がよく表れているのが、ドラマ「智異山」の「Yours」で、ブレスまでもが切ない歌は、世界82ヶ国のiTunesトップソングチャートで1位を記録し、ジンの代表曲の一つに数えられる。

写真=BIGHIT MUSIC
公式リリースだけではない。前述したサウンド・クラウドはジンにとって、ファンに曲をプレゼントする絶好のプラットフォームだった。

2015年の両親の日には、韓国のトップR&Bシンガー、Ra.Dの「お母さん」を、同年の誕生日前日にはジンが練習生時代から好きだったロックバンドMATEの「僕は君を愛している」を、2018年にはフォークユニット“紙凧”が歌い、後にユン・ドヒョンもカバーした「秋の郵便局の前で」をリメイク。そして、2019年以降はオリジナル曲も放っていく。まずはペットへの愛を綴った「今夜」を披露し、28歳の誕生日前日には、最多再生回数を誇る「Abyss」を発表。2020年9月、BTSの「Dynamite」が米ビルボードHOT100のシングル・チャートで1位を獲得して世界の頂点を極めると、ジンは「僕がこんな栄誉を受けていいのだろうか」と燃え尽き、そんな不安を解き放つように生まれたのが「Abyss」だった。

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そして、翌年の誕生日には前年とはうって変わって、ハイパー&コミカルなトロット・チューン「SUPER TUNA」をリリース。マグロが泳ぐ様を表現したダンスや、大物を一本釣りする振付は見た目に楽しく、踊れば、なお楽しい。ユーチューブにアップされた振付動画はバズりまくり、ダンスを真似る「スーパーツナ・チャレンジ」が世界的な大ブームに。あまりの反響にジンが「とても恥ずかしいから、僕が計画してもない『スーパーツナ・チャレンジ』をやらないで。歌は沢山あるのに、どうして『スーパーツナ』なの? このまま事が大きくなると、会社から2番(リリースされたのは1番だけのショート・バージョン)も作ろうって言われるかもしれないから、止めて~」とツイートする事態に発展。世界的なスターになっても見せてくれるコミカルな姿がファンにはたまらなかった。

ジンのもう一つのポイントは、自他共に認めるイケメンぶりだ。ジンは「ワールドワイド・ハンサム」と自己紹介し、挨拶にはトレードマークの投げキッスも添える。数々の科学的な調査やアンケートが“ジン=世界トップレベルのイケメン”であることを実証し、Forbes Koreaは彼を「K-POPのビジュアル・キング」に認定。イベントや授賞式に出れば、いつもBTS初見の人から「あの人は誰?」とトピックになり、神の域まで達するその美しき笑顔は眩しすぎて直視できないほどだ。

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長兄としてメンバーに温かく接し、マスター級の面白オヤジ・ギャグで周囲を和ませるなど、愛嬌もたっぷり。イケメンだからこそ、ギャグのオヤジっぷりも楽しい。しかも、そのスマート・ボディからは想像がつかぬほどに、よく食べ、モグモグ動画の配信でファンを喜ばせる。また、トレードマークの投げキッスも欠かさず、入隊前の最後のコンサート(@釜山)では「どれだけ投げキッスをしたかったか? コンサートでまた会えてうれしいです」と微笑天使! コンサート直前には「2022 ザ・ファクト・ミュージック・アワード」で「ファン&スターチョイス賞個人部門」受賞という栄誉を手にし、「30歳に近づいて、真のアイドル美が出てきました」とコメントしている。もちろん、歌よし、ダンスよし、と、全てにおいてパーフェクト。天が二物も三物も与えたソロ・アーティスト、それがジンだ。

2022年12月、ジンはチームの先陣を切って入隊し、Xには今もファンは「#WaitingForTheAstronaut」「#UntilWeMeetAgainJin」のハッシュタグをつけてツイートし、「I miss you」とメッセージを送っている。入隊前の釜山公演で彼は「また僕達がツアーの約束をしたら、来てくれますよね?」と問いかけ、ARMYは大歓声で応えていた。除隊予定は2024年6月。今から復活の日が待ち遠しい。

写真=BIGHIT MUSIC
(執筆:きむ・たく)

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「K-STAR Most Valuable Artist(K-STAR MVA)」
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<投票期間>
2023年9月26日(火)17:00~2023年10月11日(水)23:59

<各部門受賞者>
・BEST ARTIST(Men):BTS ジン
・BEST ARTIST(Women):NiziU
・NEXT STAR(Men):n․SSign
・NEXT STAR(Women):XG

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記者 : Kstyle編集部