訴訟を取り下げて所属事務所に復帰したキナだけが、FIFTY FIFTYとしてビルボードの栄光を味わう見通しだ。控訴を続けているセナ、シオ、アランの3人は、蚊帳の外に置かれることになった。

所属事務所ATTRAKTは、「キナが来月、アメリカで開かれる『2023ビルボード・ミュージック・アワード（2023Billboard Music Awards）』に出席する予定だ」と伝えた。イスラエル・ガザ地区で起きている戦争の影響により、オフラインで開催されない可能性もあるが、「対面であれ、非対面であれ、要請があれば授賞式に参加する」とコメントした。

今後の活動については、「キナと一緒にグループを再整備して披露する予定だ」と明らかにした。

FIFTY FIFTYは、セナ、シオ、アランの痕跡を消している。ポータルサイトでFIFTY FIFTYを検索しても、キナだけがメンバーとして書かれており、ATTRAKTのホームページにもキナ1人がFIFTY FIFTYとして紹介されている。

これは19日、ATTRAKTがセナ、シオ、アランに対する専属契約解除を通告してから起きたことだ。ATTRAKTは「FIFTY FIFTYの3人のメンバーが、重大な契約違反行為に対するいかなる是正と反省もないことに対して措置を取った。メンバーたちに対して、今後の対応について話し合う予定だ」と説明した。

FIFTY FIFTYの専属契約紛争をめぐる対立は、6月にメンバーたちがATTRAKTが精算資料提供の義務とメンバーたちに対する身体的・精神的管理義務などを履行しなかったとして、専属契約解除を主張する仮処分申請を出したことから始まった。

裁判所も両側の合意を期待して何度も調停を勧めたが、失敗に終わった。結局、裁判所はFIFTY FIFTY側が提起した仮処分申請を棄却した。これに対し、FIFTY FIFTYは「厳しい状況の中でも私たちは、絶対に明かさなければならない真実があると思っています。そして、それが明らかになれば、ファンの方々も私たちのことを理解してくださり、さらに応援してくださると強く信じています」とし、ATTRAKTとの戦いを続けることを予告した。

このような中、キナが控訴を取り下げて、所属事務所に復帰したことで亀裂が生じた。キナはあるメディアとのインタビューで、専属契約紛争を助長した背景にTHE GIVERSのアン・ソンイルプロデューサーがいたと明かした。また、アン・ソンイルプロデューサーが裏で証拠を提供すると約束したが、まともな資料を受け取れず信頼が崩れたと主張した。

セナ、シオ、アランは専属契約解除の通知を受け、これ以上FIFTY FIFTYとして活動できなくなった。アン・ソンイルプロデューサーは24日と25日にわたって警察に出席し、業務妨害、業務上背任、電子記録等損壊、業務上横領、私文書偽造及び偽造文書行使の疑惑などで調査を受けた。

所属事務所に復帰したキナは、「ビルボード・ミュージック・アワード」への出席などを通じて、FIFTY FIFTYとしての栄光を享受する見通しだ。セナ、シオ、アランの3人はATTRAKTと対立を続けている。

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