チェ・ジェリム「庭のある家」でイム・ジヨンの夫役を演じる“キャラクターへの悪口は褒め言葉だと思った”

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写真=Newsen TV
俳優チェ・ジェリムが、ドラマ「庭のある家」で演じたキム・ユンボム役を構築するための努力に言及した。

彼は最近、ソウル瑞草(ソチョ)区良才(ヤンジェ)洞のあるスタジオでNewsenとgenie TVオリジナルドラマ「庭のある家」に関するインタビューを行った。

「庭のある家」は、裏庭からする怪しい匂いによって、完全に異なる人生を生きていたムン・ジュラン(キム・テヒ)とチュ・サンウン(イム・ジヨン)が出会って繰り広げられるサスペンススリラーだ。劇中チェ・ジェリムはチュ・サンウンの夫で、製薬会社に務めているキム・ユンボム役を演じた。

彼はキャスティングの過程について、「最初は確実に決まった役はなかったんです。打ち合わせの前に原作の小説を読んだのですが、ユンボム役なんじゃないかと思いました。案の定、そちらの方向でイメージを決めていたと聞きました」と回想した。

写真=KT Studio Genie
ユンボムは卑しい人生から抜け出すために脅迫を続けながらストーリーを揺らす人物だ。特に妻のサンウンに暴力を続ける姿で視聴者を怒らせた。チェ・ジェリムはユンボムに対して「台詞や行動からは、暴力的で家父長的で利己的でしつこい、そういった面がたくさん出てきました。僕はユンボムというキャラクターが『どうしてこんな行動をするのだろうか』というところに焦点を当てました」と明かした。

ドラマでは描かれていないユンボムだけのストーリーがあるという。チェ・ジェリムは「製薬会社のセールスマンとして働いているけれど、実績をあげるために努力しています。医者や薬剤師を相手にリベートもたくさんします。収益を増やすというより、個人的な支出をたくさんして、マイナスの通帳も持っています。そんなところを読んで、『この人は成功したくて毒を抱いた人なんだ』と思いました」とキャラクターの叙事を説明した。

写真=Newsen TV
続いて「熾烈に生きている人物だと感じました。だからあのような行動までしたのではないかと考えました」とつけ加えた。

夫婦関係に対しては「最初からあそこまで強かったとは思えません。最初はいらだちや口喧嘩だったけれど、慣れている刺激には反応が起きないから、だんだんと強くなっていったと思います」と話した。

悪口を言われるような役を引き受けたことについては、「キャラクターが悪口を言われるというのは、意図したことがうまく伝わったということなので、褒め言葉として聞いていました。本当に『悪い奴だ』とたくさん言われました。『死んでよかった』と言われるのは予想した反応でした」と微笑んだ。

チェ・ジェリムは主演のラインナップに名を連ねたが、その割には早めに出演シーンが終わった。これに対する物足りなさはなかったのだろうか。

写真=KT Studio Genie
チェ・ジェリムは「原作の流れについて行きましたので、疎外感を感じたりはしませんでした。原作でも第2話で死にますので」とし、「ユンボムの過去に関するシーンがだいぶ削除されています。削除した理由は、ユンボムという人物がドラマで担当する役割が薄くならないようにするためだったと思います。『あの人だってかわいそうだね』という反応が出てしまうとキャラクター性が弱くなりますから。その選択に対して不満はありません。むしろたくさん出ないけれど、存在感はあったと思います」と伝えた。

最悪のセリフとしては、サンウンの老母に対して言った「ばあさん、まだ札束は数えられるな」を挙げた。チェ・ジェリムは「基本的な根幹を揺さぶる台詞だと思います。ユンボムが年上の人に対する礼儀もなく、強い人には弱く、弱い人には強い人物であることが分かります。ユンボムは笑顔でそのセリフを言います。基本的な脳の構造が分かる発言だと思います」と話した。

記者 : ハ・ジウォン