キム・ヘス、映画「密輸 1970」への出演で水恐怖症を克服?“映像を見た時パニック状態になった”

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マイデイリー DB
今夏の猛暑を吹き飛ばす映画「密輸 1970」がやってくる。

20日午前、映画「密輸 1970」の制作報告会が、ソウル広津(クァンジン)区ロッテシネマ建大入口(コンデイック)で開かれ、キム・ヘス、ヨム・ジョンア、チョ・インソン、パク・ジョンミン、キム・ジョンス、コ・ミンシ、リュ・スンワン監督らが出席した。

リュ監督が2021年の「モガディシュ 脱出までの14日間」以来、約2年ぶりに披露する新作「密輸 1970」は、海に投げられた密輸品を拾って生計を立てていた人々の前に、一世一代の大きなチャンスが訪れる海洋犯罪活劇だ。水の中を涼しく泳ぐような楽しさと共に繰り広げられる6人の俳優たちの熱演が、痛快さを届けるという。

リュ監督は「企画の時からキム・ヘスとヨム・ジョンアが思い浮かんだ。他の俳優たちはこの映画を準備していると言ったら、興味があると言われたので、台本をお渡しした。そうすると、ある日現場に来ていた」と代替不可能な6人の俳優のキャスティング過程を説明した。

チョ・インソンを除いて、すべての俳優にとって、今作はリュ監督との初めての作品だ。まず、キム・ヘスは密輸業に飛び込んだチョ・チュンジャ役を通じて、リアルな演技を披露する。ヨム・ジョンアはチョ・チュンジャの親友であり、密輸業の最年長者オム・ジンスク役を演じる。事業家的な一面と悪毒な気質で密輸業を占拠した全国区の密輸王クォン・サンサ(一等軍曹)役には、チョ・インソンが抜擢された。

キム・ヘスは、ヨム・ジョンアについて「最高のパートナーだった」とし「ヨム・ジョンアが出演する映画、ドラマを全部観た。私にない良いものをたくさん持っている。共演する女優がヨム・ジョンアだと聞いて、歓呼した」と回想した。「実際はとても温かくて素敵な方だ。現場でも中心的な役割を果たしてくれた」と付け加えた。

ヨム・ジョンアは「涙が出るほど良い現場だったし、その中心にはキム・ヘスがいた。キム・ヘスと一緒に演じることができると聞いて『ありがとうございます!』と言った」と答えた。

キム・ヘスは水恐怖症にもかかわらず、水中撮影に臨んだ。「映像を見せてもらった時、パニック状態になった。『結局、撮影できないのか?』と思った」という彼女は「水中撮影の準備をしながら、他の俳優たちは3ヶ月間訓練を受けたが、私は参加できなかった。実際に、撮影前に水中セットから水を見下ろした時、またパニック状態になり、『大変だ』と思った。1人ずつ水に入っていったが、とても上手だった。見ていて興奮し、歓呼しているうちに、パニック状態から抜け出すことができた」と説明した。

チョ・インソンは「全国区の密輸王として出演する。本来取引していた地域の活路が閉ざされると、チョ・チュンジャに会って新しい道を開拓するために、海女たちがいるところに行く」と、自身のキャラクターを紹介し、「鋭く毒々しい姿を見ることができると思う」と語った。

言葉通り“ずば抜けたアクション”を見せるという彼は「もっと上手く演じたいという欲が出て、徹底的にすべてのアクションを覚えた状態で臨んだ。完成度をさらに高めることができたのではないかと期待している。『モガディシュ 脱出までの14日間』の時は、即興で演じるのが魅力だったとすると、今作はリュ監督の確認の下、精巧に撮影した」と付け加えた。キム・ヘスは「チョ・インソンのアクションは本当に素敵だが、最も格好良いのは顔だ」とし、笑いを誘った。

また、彼は「『モガディシュ 脱出までの14日間』の時も良かったが、2回目の作品なので楽な気がした。3、4年も一緒に撮影しているので、リュ監督との現場に慣れてきた」と、リュ監督と再会した感想を伝えた。

パク・ジョンミンは、チョ・チュンジャとオム・ジンスクの間でぐうの音も出せない末っ子チャンドリ(金槌)役、キム・ジョンスは密輸現場に火蛾のように飛び込んだ彼らを捕まえる税関の係長イ・ジャンチュン役として活躍する。最後に、コ・ミンシは喫茶店の末っ子から始まりマダムになるまで、それなりの生活力と情報力をアピールするコ・オクブン役を演じる。

パク・ジョンミンは、リュ監督を「良い意味で完璧主義者だ」とし「映画を作る過程が面白いと思わせてくれた」と話した。

キム・ジョンスは、銃器のアクションをこなしたとし「安全が最優先なので、銃器の専門家から確認してもらいながら、安全に撮影した。短身に見えるが海兵隊出身だ。実際に銃を撃っているような感覚を出そうとした。リュ監督に褒められたくて、頑張った」と笑った。

かもめのような形の眉毛に、濃い化粧が印象的なコ・オクブン役のコ・ミンシは「コ・オクブンに初めて接した時、独特なキャラクターだったら良いなと思った。時代の背景がそのまま表れながらも、コ・オクブンの個性が明確に表れるよう、様々な試みをしながら今のコ・オクブンを作り出した」と明かした。

「密輸 1970」は、韓国で7月26日に公開される。

記者 : ヤン・ユジン、写真 : ハン・ヒョクスン