【REPORT】TOMORROW X TOGETHERとMOAが共に作り上げたジャパンツアー!TXTのかける魔法にファン陶酔

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(P)&(C) BIGHIT MUSIC
3月25日のソウル公演から自身2度目のワールドツアー「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE>」を開催中の5人組ボーイズ・グループ、TOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)。4月14日から30日にかけ、その日本公演が、大阪、埼玉、横浜、名古屋の4会場(8公演)が行われた。ここでは横浜公演の二日目(26日、会場:横浜アリーナ)の模様をレポート!


ブルーアワーのマジックでファンを虜に

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空が茜色に染まるマジックアワーから日没を経て、その色が濃い青い色に変わる刻を人はブルーアワーと呼ぶ。この日の横浜の日の入りは午後6時22分。横浜にブルーアワーが訪れた瞬間にコンサートの幕が開けた。

鐘が5回鳴り、青~紫色に染まる館内。弦楽器の厳かな調べに合わせ、回るメリーゴーランドをバックに、ナポレオンジャケットをまとったメンバーがステージに立つ。ファンはオープニングの「5時53分の空で見つけた君と僕 [Japanese Ver.]」から思いっきりの声援を送り、テヒョンが「But it's you」と人差し指をフロアに向ければ、ファンも「You~」とシャウト。ヒュニンカイは「'Cause imagination~」と歌った後にヨンジュンと手を合わせ、さりげない格好良さを光らせる。中盤には「こんにちは~」と挨拶しながらセンター・ステージに向かい、「準備いいですか~?」との問いかけからダンス・パフォーマンスでファンを魅了した5人。終盤にはヨンジュンが「叫べ」と煽るのだが、勢い任せのシャウトではなく、男の色気漂う抑制の効いたボイスで放つのも超ナイス! もちろん、ファンは熱狂的な歓声で応え、序盤から放たれた銀テが祝祭ムードを作り上げていく。爽快なディスコチューンに初っ端からフロアの熱気は高まり、ラストはスビンのプチ・エンディング妖精でフィニッシュ! そこから、マリンバの音色をアクセントにしたトロピカルなダンスホール「Can't We Just Leave The Monster Alive?」へ繋げば、背景は新緑のグリーンへとチェンジ。5人は両手人差し指を頭に当てた怪獣ダンスも華麗にキメ、「Alright」と歌いながらジャンプすれば、フロアも揺れる。ラストにヨンジュンがポーズを決めれば、歓声が鳴り止むことはなかった。

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2曲を終えた後はファンに改めてのご挨拶。それぞれが「こんばんは~」と話すが、ボムギュは「TXTの美男子」とアピールすることも忘れない。ヒュニンカイは「二回目のワールドツアーにお越しの皆さん、ようこそ! 皆さん、僕たちに会いたかったですか?」と話し、耳に手を当てフロアのレスポンスをチェック。熱狂的なアンサーに「僕たちもです」と答えて、フロアを沸かす。その後、メンバーはこの日への想いをこう話した。

スビン「遂に会いましたね。僕達、皆、ワールドツアーでお会いできる瞬間を待ち焦がれてきました。今日もMOA(TXTのファン)の皆さんと一緒に、横浜で二回目の公演が出来て嬉しいです」

ヨンジュン「今のこの瞬間がとても幸せです!」

テヒョン「TXTの公演はMOAの皆さんと一緒に作っていく公演です。僕達が準備した魔法のような瞬間を一緒に作って下さい~。前回のコンサート後、MOAから『余韻が冷めない』という声が本当に多かったんですが、今回の余韻もモノスゴイと思います」

ボムギュ「今日はほんとに熱いですね(タオルで汗を拭き拭き)。今日は最後までずっと楽しんでもらえるような最高のステージを準備したので、是非、楽しんで下さい。(ツアータイトルの)『SWEET MIRAGE』は“甘い蜃気楼”と言う意味ですが、TXTがお届けする甘い蜃気楼とは何なのか、今日、この公演から一瞬たりとも目を離さないで下さい」
 

音楽史上最高にラブリーなトラップ・チューンで可愛らしさ爆発

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こうしてフロアの期待を高めた後は、ブリング・ザ・ビート! ジャケットを脱いでスポーティーにチェンジした5人は、「叫べ~」「Make some noise~」と煽ってからの「Are you ready?」なシャウトで、バスケットコートを舞台に「Drama [Japanese Ver.]」をスタート。テヒョンはバスケット・ボールをクルクルさせ、スローモーション映像風の演出がニクイほどに見応えたっぷりだ。ヒュニンカイは華麗にシュートを決め、歌い終えた後にはヨンジュンの「Let's Go, Let's Go」という掛け声を合図に、流れるように「No Rules」へスウィッチ。ファンキー&フリーダムなパフォーマンスで熱狂させ、5人がチャーミングなステップを演じれば、ファンはメンバーの名前を叫んで掛け声を贈る。続く「Cat & Dog」は、猫派、犬派、どちらのファンにも応えるキューティー・ソング。スビンはリアルな猫に扮し、腹ばいになって『ミャオ』と声を上げ、5人はステージ一杯に広がり、会場の隅々まで愛嬌をプレゼント。MOAは可愛らしさ満点のペットを演じるメンバーたちを思わずナデナデしたくなり、ラストにヨンジュンがダブルピースを頭上にチョコンと乗せれば、それはとびっきりの可愛い猫耳に! 史上最高に可愛いトラップ・チューンに会場の熱気は高まりまくりだ!

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スポーティー&キューティーなパフォーマンスの後は、ユーモラスなトークでこの2曲を振り返るのだが、話題はデビューEPに収録された「Cat & Dog」に集中する。「音楽もパフォーマンスも少し成長した感じをお見せしたかった」(ヒュニンカイ)、「可愛さは隠しきれなかったけど、MOAの皆さんの反応を見ると、ちゃんと出来てたみたいですね」(ボムギュ)と話すメンバーたち。ヨンジュンは「ファンの大合唱をもう一度聞きたい」とおねだりし、メンバーが「Let's play forever I just wanna be your dog」と歌えば、フロアは「ワン、ワン、ワン、ワン」と声を揃えて大盛り上がり! メンバーは「可愛い!」と褒め、ここから5人が「ワンワン」パートを個性豊かに演じていく。テヒョンから「世界で一番カリスマのワンちゃん」とリクエストされたヨンジュンは、首を左右に振りながら、ローボイスで犬の声を演じるが、恥ずかしさのあまり、すかさず手で顔を隠して「本当に恥ずかしい~」とコメント。ファンも一緒にヨンジュン・チックにワンワンし、ヒュニンカイに「世界で一番可愛いワンちゃん」と振られたスビンは両手を犬のようにし、甲高い声でワンワン! ファンがそれを真似ると、メンバーは「可愛い~~」と褒め、スビンは「MOA、最高! MOAの皆さんは僕達より完璧のような気がします」とサムズアップを見せる。そしてヨンジュンの「MOAの皆さんが僕達の成長の原動力」との言葉にフロアは嬉し泣き! さらにスビンが「『好きになると似てくる』と言うように、TXTとMOAはそっくりですよね」と話すと、フロアからは悲鳴のような歓声が沸き、ライトスティックを使ったコミュニケーション・タイムへ。メンバーの動作に合わせて、ファンがスティックを動かしてお題をクリアする度に、メンバーは「カンペキ!」と太鼓判。そして、このコーナーの終盤にはスビンからスペシャルな愛のメッセージが。彼が「萌え萌えキュン」からの「ようやく守らなきゃいけないものが出来たんだ。それは……君だ」とハウルの台詞を炸裂させれば、フロアは熱狂に包まれた。

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そしてスビンが「こうして一緒に過ごす時間は、共に作る大切な時間であり、一生続いてほしい、魔法のような瞬間です」と話し、テヒョンが「今の瞬間が永遠であるように、TXTと一緒に逃げようか~♪」と左手を突き出せば、日本デビュー・シングルのリード曲「9と4分の3番線で君を待つ (Run Away) [Japanese Ver.]」がスタート。歌詞には呪文の言葉も散りばめられ、メンバー同士が、また、メンバーとファンとが手を取り合って、時空間を超えて、新たな世界に旅立っていく。ラストはヒュニンカイが「僕らという魔法。今つれてってよ」と歌いながら、ファンに魔法をかけ、他のメンバーがメイン・ステージへと戻る中、彼は一人センター・ステージで幻想的な舞いを演じ、深い余韻を残す。そして彼がメイン・ステージに戻り、「We Lost The Summer」へ。1990年代末の韓国では、1997年の通貨危機を経て、3姉妹からなるハンス・バンドによって「ゲームセンター(娯楽室)」というレゲエ調の名曲が生まれた。その曲に着想を得たこの曲もコロナ禍という苦境から生まれたもの。思いっきり青春をエンジョイできる夏の輝きを取り戻したい……そんな気持ちを反映するかのようにトラックは清涼感のあるトロピカルなダンスホール・サウンドを起用し、若者の不安な気持ちを代弁したリリックが詰めかけたファンの共感を誘う。

続いた「Can't You See Me? (世界が燃えてしまった夜、僕たちは...) [Japanese Ver.]」は、ビルボードが選ぶ「2020年、K-POPベスト・ソング・ベスト20」にも選ばれたヒット曲の日本語バージョン。コロナは人々の意思疎通を遮り、分断をもたらした。5人は、友人からも理解されないことへの悲しみや孤独を表現し、バックのモニター画面も絶望の炎に揺れている。館内は赤く染まり、ステージでは炎が立ち上がり、レーザーが飛びかえば、不穏なムードとなり、メンバーの悲痛な「助けて」との声に、ファンからは悲鳴にも似た歓声が上がっていた。
 

MOAはTXTの沼へ。TXTはMOAの海へ

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中盤は“愛”をテーマに、世界的に高い評価を集めた曲からスタートさせる。「0X1=LOVESONG (I Know I Love You) feat. 幾田りら [Japanese Ver.]」はビルボードが選ぶ「2021年、K-POPベスト・ソング・ベスト25」の1位に輝いたメガヒットチューンの日本語版。雪と氷に囲まれたゼロの世界で出会った女性との、絶対的かつ永遠の愛をテーマに、ロックなサウンドとエネルギッシュなステージ、そして美しい歌声で、ファンを圧倒していく。そして愛の力を知ったメンバーの元には春が訪れ、いつしかバックには桜の花びらがヒラリ。暖かな空気感の中、5人はオープンカーに乗り込むのだが、ハマの街に合うのは、もちろん、クラシカルなアメ車! 車高低めの旧式の車にライドオンした5人は、ファンと一緒にモニュメントバレーをドライブしながら、ポップ・ロックなラブソング「LO$ER=LOVER」を歌い、途中では、沢山の緑色の紙幣を宙に放り、ファンもまた大合唱。中盤からは、車を降りて、明朗&パンキッシュにパフォーマンスし、頭上にLのフィンガーサインを何度も繰り出す。さらには、メンバーとファンが一つになって「パダエ(海へ)」と手を突き出しながらシャウト。5人はMOAの海に溺れ、ヨンジュンが「MOAの皆さん、一緒に」と声をかければ、スティックが大きく揺れて、ファンの合唱が止まらない。ラストはピンク色の100トゥマローズ紙幣がファンの元へと降り注ぎ、「Put your hands up」の声に合わせて、TXTとファンが一つになってジャンプしまくり。バウンシーな縦揺れで、館内は極上の一体感に包まれた。

満ち足りた気分でホッと一息つこうとするMOAだが、TXTはすぐさま「準備はいいですか~?」と声を上げ、なおもアゲていく。モニュメントバレーから一転、「Dear Sputnik」で彼らが向かう先は大気圏外! 5人が進む道は夜空へ、そして、その先の宇宙へと続き、ハイテンションなジャンプでファンを宇宙へと誘う。終盤はミクスチャーロック風に演じる5人を立ち上がる火花がバックアップし、スビンとボムギュは手を取り合って熱唱! もちろん、2023年、宇宙の旅はまだ終わらない。宇宙船の窓からは土星など様々な惑星が顔を覗かせ、メンバーは、魔法にかかったように恋に落ちた男心を爽やかなディスコ仕ての「Magic」でバラ色にパフォーマンス。そのステージはファンを夢心地にさせ、まさに宇宙で味わう無重力状態のようなフワフワ感をプレゼントしてくれた。
 

アート&繊細な美しさでもフロアを圧倒

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ハッピーなラブソングを畳みかけた後は、メンバーのアートな美しさが浮き彫りになるパートへ! まずはファンからの支持率の高い「Opening Sequence」にロングなイントロ&ダンス・パフォーマンスをプラスし、曲の世界観をより豊かにする。ヒュニンカイ&テヒョン、スビン&ボムギュは、モノクロームで幻想的かつコンテンポラリーなペア・ダンスのリレーでフロアの目をひき、よろけるようにセンター・ステージに辿り着いたヨンジュンはしなやか&ダイナミックな舞いでフロアを圧倒。失恋の痛みがテーマの歌をスタートさせれば、ダンス・パフォーマンスにも苦悩が表現される。

そんなステージの後は、ユーモアに満ちた本音トーク・タイムに。「誰とユニットで踊ってみたい?」というテーマで、スビンが「ヒュニンカイ君とユニットで踊る機会が多かったので、次はヨンジュン兄さんと!」と話すと、嫉妬したヒュニンカイが「それなら、僕もスビン兄さんじゃなくて、ヨンジュン兄さんかボムギュ兄さんと!」とコメント。その後、スビンは現パートナーのボムギュを気遣って「でもやっぱりボムギュが最高です!」とサムズアップすれば、ボムギュも「僕はスビンさんです!」ときっぱり言い放ったものの、内心は揺れていたようで、「テヒョンちゃ~~ん」と叫びながら、彼に抱きつき、テヒョンがヨシヨシ。揺れるスビン&ボムギュに対し、ヒュニンカイ&テヒョンの愛情はガッチリで「僕達はいつも完璧」と二人で頷いていた。

ソロ・ダンスを演じたヨンジュンは、「準備していた時は一人でしたが、今日はMOAの皆さんがいるから、寂しくなかったです」とファンを喜ばせる。そして「誰とユニットを?」と聞かれると、熟考している間に、他のメンバーが次々と立候補! ヨンジュンはヒュニンカイを指名し、次のコンサートを楽しみにさせた。

そして「MOAの皆さんがこんなに一緒に楽しんで下さって、とてもありがたく印象的でした」(スビン)、「1人1人がとっても良く見えて、一緒に楽しむコンサートの醍醐味を味わっています」(ヒュニンカイ)と話しかけ、「Anti-Romantic」へと繋ぐ。ロマンスを巡るアンビバレンツな感情で揺れる男子の、繊細で儚げな美しさが表れるこの曲ではダンスを封印。メンバーは情感たっぷりに歌い、会場のスティックも大きく横に揺れる。そして、夢幻的で静なパフォーマンスと、立ち上がる炎の中で演じるエネルギッシュな動のダンスが交差する「Eternally」では再びアートにパフォーマンス。その動な衝撃にモニター画面も揺れ、会場がシェイクしていた。
 

不敵に、セクシーにファンを悩殺!

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エンディングに向け、5人は「Good Boy Gone Bad [Japanese Ver.]」でギアを上げて行く。“いい子”だった自分に別れを告げ、失恋の痛みから立ち直って、生まれ変わっていくTXT。
ロックとヒップホップのミクスチャーなサウンドだけでなく、全てが格好良さ満点で、ラップメイクを手がけたヨンジュンはスビンの肩に左手を預け、その右足はボムギュの背中にオン! ルードなポーズでキメた後は「Are you ready?」と雄叫びをあげ、終盤も「Make some noise」とフロアを煽っていく。それぞれが浮かべる不敵な笑顔に、ファンはゾクゾクとした快感に襲われるのだった。

そして最新ミニアルバム『TEMPTATION』から2曲をセレクト。ポップなアフロビーツの「Tinnitus」は軽やかなサウンドながらも、見せ場はたっぷり。ヨンジュンは波打つ自分のボディに指を這わせ、テヒョンは腹筋をチラ見せ。悩殺ショットには黄色い悲鳴が飛び交い、ラストはそれぞれがエロス爆発の表情を見せ、最後はヒュニンカイが唇に人差し指を当てフィニッシュ! そして「Devil by the Window」は、両手を重ねて左頬に当て、首を傾げる“おやすみなさい”ポーズが実にキュート。終盤には、優雅に舞うスビンからバトンをタッチされたヨンジュンが「I feel my body drifting into the sky」と歌いながら、リアルに宙を浮遊し、ラストはヒュニンカイが催眠術にかかったように眠りに落ちる。夢か現か幻か……そんな深い余韻を残すステージングだった。
 

「Happy Fools」ダンスでアリーナが一つに

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最終パートは、女性にどうアプローチすべきか悩む男心がテーマの「Angel Or Devil [Japanese Ver.]」から。スビンとボムギュは天使チームに、テヒョンとヨンジュンは悪魔チームに扮し、歌、パフォーマンスは共にコミカルで見どころ満載。オリジナル・リリックの「ベングルベングル(クルクルの意)」を活かした歌詞もファンをノリノリにさせ、センター・ステージで演じる、ヨンジュンとスビンの腕相撲合戦も実に楽しい。ボムギュとヨンジュンはジャケットをはだけさせてファンを悩殺し、デビルとエンジェルによる互角の戦いの最終ジャッジはファンに委ねることに! 「Ice Cream」ではスビンとヒュニンカイが肩を組んで演じたり、キュートなポーズを連発するなど、楽しさ満点。サインボールも発射され、ハピネスが会場一杯に広がる。そんな素敵な空間が生まれたことにテヒョンは「最初の公演での心残りを全部解消できたような気がします」と喜びを露わにした。

ここでヒュニンカイが「今回、一番楽しみにしているステージ」と明かす、次の曲へのウォーミングアップを。歌うはヨンジュンが振付を手がけた「Happy Fools」で、まずはサビのダンスを会場の全員でレッスン。ヨンジュン自ら、“肩を揺らす→クラップ→左右にハワイアンダンス→ダブル・ハングルース→スマイル”とレクチャーし、ファンに「間違ってもいいから、自信を持って」とアドバイス。いざ、本番はボサノバなスタートから始まり、会場はスマイルに満ち溢れる。原曲はCoi Lerayを客演に迎えるが、ここでは、TXTだけの5人バージョンでパフォーマンス。ヨンジュンは肩のチラ見せでファンを沸かせ、テヒョンの輝く笑顔にはビッグな歓声が! ヒュニンカイの「I don't want to leave」と言う歌からは、まだまだコンサートを終わらせたくないという想いが伝播。ヨンジュンはここでもアゲ上手なセンスを光らせ、「MOAの皆さん、楽しいですか~? 僕も楽しいで~~す」と心の底から叫び、ラストも「Happy Fools」とシャウト! 一緒に踊ってくれたMOAに対し、メンバーは「MOAの皆さん、可愛すぎませんか~?」(テヒョン)、「今日、完璧でした!」(ヨンジュン)、「MOA最高~」(スビン)と称賛していた。

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「うまいじゃん」コーナーでは、ヨンジュンがハイパーボイスでつぶやき、テヒョンはダブルピースを添えて。ヒュニンカイは振り向きざまの指に唇を当てたポーズで演じ、スビンはプレッシャーに負けることなく掟破りの可愛らしさで「うまいうまいじゃ~~ん」! その衝撃的なキュートさは、他のメンバーをクルクル踊らせるほどだった。

そしてヨンジュンの「Make some noise, OK, Let's Go」の掛け声で、フィナーレには、最新アルバムからタイトル曲「Sugar Rush Ride」をチョイス。疾走するファンクネスが最高のグルーヴを生み、テヒョンとヨンジュンは肩をチラリと見せて、セクシー爆弾をお見舞い。メンバー全員が悩ましいほどに艶のある表情を見せ、「Let's Go」のシャウトに再びの銀テが降り注ぐ。こうしてメンバーは本編を全力で突っ走り、ステージを後にした。
 

永遠の愛を誓ったアンコール

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ブルーに染まったフロアからはメンバーの名前を呼ぶコールがコダマする。それはMOAからのアンコールのリクエストだった。その熱き声に応え、フロアに戻って来た5人はアコースティック調に「Farewell, Neverland」をスタートさせ、途中からセンター・ステージに向かい、煌く舞台でダイナミックにパフォーマンス! メンバーがメイン・ステージに戻れば、モニター画面にはこんな言葉が浮かんでいた。

「僕達がお互いの名を呼び合えば。声を揃えて一緒に歌えば。君の歌を歌えば……」

そんなメッセージの後に披露するのは、このツアーのために用意された新曲「Blue Spring」! 横1列に並んだ5人はスタンドマイクを握りしめて歌い、ファンもまた声を重ね、TXTとMOAが歌で一つになる。そして歌い終えた後には、曲への想いをこう明かした。

ヨンジュン「ただMOAの事だけを想いながら書いた歌詞なので、特別な意味を込めることが出来ました」

ヒュニンカイ「MOAによってMOAのために作られた曲です」

テヒョン「Blue Spring、青春は漢字で書くと青い春ですよね? TXTの春は3月4日、あの日から始まりました」

スビン「MOAの皆さんの目を見て、凍っていた心や心配事などが全部溶けていった事を思い出しながら、テーマをこのように決めて、心を込めて皆で歌詞を書きました」

ヨンジュン「暖かな春のようなMOAの皆さんに出会えたおかげで、僕たちの青春は本当に幸せに花を咲かせたと思います。いつもありがとうMOA」

ボムギュ「僕たちが一緒なら、時には辛くても乗り越えていけるような気がします。これが僕たちが共にしている青春なのではないでしょうか? 僕たちのグループ名の通り、今日を記憶して、また明日を約束しましょう。約束(小指!)」

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コンサート終盤、メンバーはMOAにこう挨拶の言葉を述べた。

ボムギュ「昨日に続いて、今日も僕達5人とも、とても幸せな時間を過ごせました。終わっていくこの瞬間がとても残念です。この悲しみがあまり長く続かないように、僕達、すぐにまた戻って来ます。その時まで、僕達のことをちょっとだけ待っていて下さい。こうした公演もMOAの皆さんの力があってこそだと思います。ずっと立って応援して下さって、一緒に歌って下さって、ありがとうございます。僕は本当に沢山の愛情をもらい、幸せな人間だなとずっと思っていました。これからもMOAの皆さんを一層幸せにするために努力します。MOAの皆さん、ありがとうございます。愛してます(ビッグハート)」

テヒョン「MOAの皆さん、本当にありがとうございます。MOAの皆さんが送って下さる応援が大きな力になりました(ガッツポーズ)。ファンの皆さんが送って下さる愛に応えられるよう、もっと一生懸命努力するTXTになります。僕は昨日も今日も、一万人近い皆さん、一人一人の目をちゃんと見ようと努力しました。皆さん、今後どこかに行って『私、テヒョンさんと目が合ったわ』と言っていいですよ。どうして皆さん、そんなにダンスがうまいんですか?(サムズアップ)。横浜の皆さんが一番バッチリ踊れていたと思います。でも、僕達も皆さんに負けるわけにはいきません。次はもっと一糸乱れぬダンスと素敵なアルバムで戻って来たいと思います。また会える日まで待っていて下さい。いつも幸せに元気でいて下さい。約束! 愛してます(片ホッペハート)」

ヨンジュン「今日は来て下さって、ありがとうございます。すごく楽しかったです。横浜のMOAの皆さんが送って下さった愛情と情熱に驚く共に、とても嬉しかったです。僕達が苦しい時も悲しい時も、いつも一緒にいて下さって、幸せにして下さり、ありがとうございます。MOAの皆さんの寂しい気持ちがすぐ消えるように、もっといいステージと音楽で、もう一度会いに来ます。本当にすぐまた来ますので、僕達と一緒に過ごした時間を覚えていて下さい。いつもMOAの皆さんのために存在します。また会いましょう。本当に愛しています(一礼からのハートマーク)」

ヒュニンカイ「今日のステージはMOAの皆さんが作ったと言っていいほど、MOAの皆さんの愛をたっぷりもらって、素敵な公演が出来ました。とても幸せな思い出を作って下さったMOAの皆さん、ありがとうございます。瞬間瞬間が素敵な記憶としてとどまっています。僕達の次の公演も一緒に作ってくださいますよね? 約束です。MOAの皆さんに会うために、もっといい歌とパフォーマンスで、すぐまた戻って来ますので、待っていてくださいね。またすぐ会いましょう(ハートマーク)。MOA、愛してる(指ハート)」

スビン「MOAの皆さんの大きな愛にとても胸が一杯で、どうやってお返しできるか、いつも悩んでいました。いつもMOAの皆さんのために存在し、MOAの皆さんのためだけに成長するTXTになります。僕達は永遠に一緒です。約束(ダブルハングルース)。僕達の公演はこれで終わりますが、MOAと一緒に過ごした今日は、永遠に、僕達の心の中に残ると思います。そして、こうしてツアーをしていると、どんどん欲が沸いて来て、もっと広い会場、もっと良いコンディションの公演にMOAの皆さんを招待してあげたいと思うようになりました。僕たち、一緒にもっと高く高く上がっていきましょうね。ファイティン! 愛してる(ハートマーク)」

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エンディングの「Our Summer」では5人がハートフルにパフォーマンス。スビンはビッグハートやカメラ越しのキッスをプレゼントし、テヒョンはタオルをフリフリ。ラストにメンバーがマイクをフロアに向けると、ファンの大合唱が沸き起こり、その歌唱にメンバーは「上手です~。びっくりしました。上手いのはダンスだけではなかったんですね。皆さん、歌手になってみるのはどうですか~?」と激賞! そんな彼らにMOAが「約束するよ、MOAは永遠にそばにいる」とのメッセージを掲げると、ヒュニンカイは小指を立てて、「約束するよ、TXTは永遠にそばにいる」とアンサー。そしてエクステンディッドなアウトロに合わせて、名残惜しそうに、いつまでも感謝のメッセージをプレゼントする。

ヒュニンカイ「皆さん、今日、とても最高でした(両手をフリフリ)」

ボムギュ「今日はMOAのおかげで完璧な一日を過ごせました」

スビン「長い時間、本当にお疲れ様でした。MOAより僕の方が、もうちょっと多くMOAを愛してます」

ヨンジュン「すぐ会いましょう。いつも感謝しています」

テヒョン「千年万年、MOAのそばにずっといるよ(サムズアップ)」

謝辞だけでなく、メンバーはファンを楽しませることでも抜かりはなかった。スビンが「MOAの皆さんにひとつだけお願いしてもいいですか? スビン先輩と呼んでもらえますか?」と問いかけると、ヒュニンカイは「お願いを聞いてあげて」と加勢し、「スビン先輩~!」と叫ぶMOAに、振り向きながらのニッコリで「はい!」! 「僕は君のスビン先輩」と続けるのだが、どうやらリハーサルにもなかった様子で、4人は何やらヒソヒソ! ヨンジュンとテヒョンによる歓声のオネダリ合戦もあり、MC時には笑いが絶えなかった。

そしてスビンはチームを代表し、「MOAの皆さん、本当にありがとうございました。少しのお別れになりますが、TXTはまたすぐに戻って来ます。MOAの皆さんが下さった大きな愛を胸に、もっと成長した姿で、MOAの皆さんにまた会いに来ます。それまでいつも幸せで健康でいて、僕達を待っていて下さい」とメッセージ。5人は早くも次なる来日公演を約束し、公演は幕を閉じた。

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取材:きむ・たく

【公演概要】
「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE> IN JAPAN」
日時:2023年4月26日(水)開場 17:30/開演 18:30
会場:横浜アリーナ

■ライブ情報
「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE> IN JAPAN」追加公演(予定)
会場:京セラドーム大阪

【日時】
2023年7月1日(土) 開場 16:00 / 開演 18:00
2023年7月2日(日) 開場 14:00 / 開演 16:00

■リリース情報
日本2ndアルバム「SWEET」
商品形態:全6形態
発売日:2023年7月5日(水)
予約開始日:2023年4月28(金) 11:00
配信リンク:https://txt.lnk.to/sweet_alPR

【CD収録曲】
Sugar Rush Ride [Japanese Ver.]
0X1=LOVESONG (I Know I Love You) feat. 幾田りら [Japanese Ver.]
Ito
君じゃない誰かの愛し方 (Ring)
Magic
Good Boy Gone Bad [Japanese Ver.]
ひとりの夜 (Hitori no Yoru)
MOA Diary (Dubaddu Wari Wari) [Japanese Ver.]
ほか、全12曲収録予定。

【DVD収録内容】
・Sugar Rush Ride [Japanese Ver.] Music Video & Making of Music Video
・Making of Jacket Photos

■ショーケース情報
日本2ndアルバム「SWEET」発売記念ショーケース
開催日時:2023年7月5日(水)
会場:都内某所
イベント内容:ミニライブ&トーク

<イベント応募対象商品>
2023年7日5日(水) TOMORROW X TOGETHER日本2ndアルバム「SWEET」
※必ず「ショーケース応募商品」を選択してご購入ください。通常商品をご購入いただく場合、抽選対象外になりますのでご注意ください。

<応募期間>
第1回応募期間:2023年4月28日(金) 11:00~5月12日(金) 9:59 →当落発表:5月24日(水) 20:00頃
第2回応募期間:2023年5月12日(金) 10:00~5月28日(日) 9:59 →当落発表:6月9日(金) 20:00頃

※詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。

■関連リンク
TOMORROW X TOGETHER 日本公式サイト:https://txt-official.jp/

記者 : Kstyle編集部