キム・ソヒョン、6年前に日本原作を視聴?新ドラマ「紙の月」への情熱語る…チョン・ドヨンへの愛情も(総合)

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写真=Newsen DB
抑圧を逃れて逸脱する女性の物語を描いた「紙の月」。主演を務めたキム・ソヒョンは「女性の物語を披露したかった」と作品に対する深い愛情を表した。

10日、genie TVオリジナルドラマ「紙の月」(演出:ユ・ジョンソン、チョン・ウォニ/脚本:ノ・ユンス)の制作発表会が、ソウル松坡(ソンパ)区ロッテシネマ・ワールドタワー店にて開かれた。この場にはキム・ソヒョンとユソン、ソ・ヨンヒ、イ・シウ、コン・ジョンファン、ユ・ジョンソン監督が出席した。

「紙の月」は、息苦しい日常を生きていたユ・イファ(キム・ソヒョン)が、銀行のVIP顧客の金を横領し、取り返しのつかない瞬間を迎えるサスペンスドラマだ。角田光代の同名小説「紙の月」が原作となっており、これに先立って日本でも映画・ドラマ化されて好評を得た。

キム・ソヒョンは、受動的だった人生から本能に惹かれて徐々に変化していく主人公ユ・イファの立体的な一面を圧倒的な演技力で披露する。

また、ユソンとソ・ヨンヒは、イファの友人であるガウルとソニョン役を演じ、華やかな魅力をアピールする。コン・ジョンファン、イ・チョニ、ユン・ヒシクは、それぞれイファとソニョンの夫、ガウルの元夫として登場し、ドラマに緊張感を与えて雰囲気を盛り上げる。

さらに、イファに幸せを与える情熱的な男性ミンジェ役は、新人俳優のイ・シウが務めて、キム・ソヒョンとのケミストリー(相手との相性)を披露する。

イファを取り巻く人物たちの欲望と欠乏、そして徐々に変化していくイファの危うい物語を描いた「紙の月」。主人公のイファを演じたキム・ソヒョンは、同名の日本原作をすでに観ていたとし「6年前に『紙の月』の原作を観た。女性の物語が今より少なかった時代に『紙の月』を観て、韓国でリメイクされるかどうかを問い合わせた」と明かした。

続いて「今の制作会社が版権を持っていたとのことだったけれど、その後もこの作品をずっと心に留めていた。そのように巡り巡って今回出演することになった」とし「私が出演しなかったとしても、『紙の月』のリメイクがどのように進むかどうか知りたいほど愛着があった」と付け加えた。

また、キム・ソヒョンは「私は作品から人生の道を探すほうだ。数ヶ月間にわたって作品と関わって、脚本を分析しながら、自分が望んで、自分が見たいキャラクターを作り出す。『紙の月』の原作の“梨花”という人物が、抑圧されているようでありながら、自由と幸せについて自ら問いかけることに共感した」と語った。

女性の物語に対する女優たちの渇望が大きかったと繰り返し強調した彼女は「同じような意味で、友人でもあるチョン・ドヨンさんをとても応援している」とし、最近Netflix映画「キル・ボクスン」で女性殺し屋を演じたチョン・ドンヨンに言及した。

また彼女は「主体的な話を見せたかった。逸脱する物語を自由に繰り広げたいと思った」と付け加えた。

ユ・ジョンソン監督は「ドラマに登場する人物を応援すると同時に、批判的な反応もほしいと思った。登場人物の中で心理的な問題を抱えていないキャラクターはいない。応援と非難の境界線にいるような人物を描くのは、今までにやったことのない新鮮な挑戦だった。登場人物をどの地点まで応援して、またどの地点で批判するのか、何度も変化するドラマだ」と期待を高めた。

「紙の月」はENA、genie TV、TVINGで本日(10日)午後10時より公開される。

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記者 : ペ・ヒョジュ、ユ・ヨンジュ