IVE ガウル、長女としてのやりがいは?「目を見るだけでお互いの気持ちが分かる」

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昨年12月、まさに彗星のように登場し、デビュー曲「ELEVEN」で韓国国内外の各音楽配信サイトで1位を総なめにし、ブームを巻き起こしたIVE。デビューして1年を迎えたばかりの彼女たちは、2022年に発売した「LOVE DIVE」と「After LIKE」でメガヒットを記録し、発売する楽曲がいずれも音楽番組で1位になる成果を収めた。トリプルヒットにより、2022年末の各音楽祭では新人賞と大賞を総なめ。K-POPの新しい記録を塗り替えている彼女たちは、トレンドをリードするMZ世代(ミレニアル世代とZ世代を合わせた言葉)の主役に浮上し、音楽はもちろん、ファッション、ビューティーにまで進出し、“IVEブーム”が続いている。特に「私の長所が何だか知っている? まさに正直なところだよ」という堂々とした歌詞で、IVEの主体的なアイデンティティをそのまま見せるガウルは、人々からの大きな愛にただ満足することなく、「“絶え間ない努力”について考える」と言う。5人の妹たちを率いる長女として、IVEで中心的な役割を果たしている“ガウル先輩”に出会った。

――毎日が幸せの連続ではないですか?

ガウル:もちろんです。身に余る愛をくださって本当にありがとうございます。デビューした年に大賞を受賞するとは思っていませんでした。新人賞だけでも夢の賞だったので、受賞できたら本当にありがたいことだと思っていたのですが、大賞まで受賞して本当に驚きました。大きな賞をくださったので、もっと頑張らなきゃと思っています。

――プレッシャーは感じていますか?

ガウル:これからもっと良い結果をお見せしなければならない気がして、メンバーたちと「頑張らなきゃね」とたくさん話しました。大賞をもらった直後、メンバーたちはお互いに感謝し、もらった賞の重さをよく理解して、「ここで終わらずもっと頑張ろう」という話をしました。

――大賞を受賞した日は、なかなか眠れなかったと思いますがどうでしたか?

ガウル:眠れませんでした。ワクワクしていましたし、1人でたくさんのことを考えました。何よりも、賞をもらった後、お祝いの連絡をたくさんもらって「本当に夢を叶えたんだ」と思いました。

――IVEの年と言っても過言ではなかったですが、人気を実感していますか?

ガウル:最近ではファンの皆様に直接会える活動も増えたので、更に感じています。ステージの上に立った時に聞こえる歓声や合唱が大きな力になります。本当に幸せです。

――IVEだけの魅力は何だと思いますか?

ガウル:やっぱり私たちの歌は、いつも主体的で自信に満ちた内容がほとんどです。ファンの方々の話を聞くと、堂々と表現する私たちを見て、そういう風になりたくて好きになったという方もいらっしゃいますし、また自信を得たくて歌を聞いてくださるという方も多かったです。それがIVEの本当の魅力だと思います。そして最近、IVEを“小学生の大統領”と呼んでくれていますが、成長する子供たちがIVEの歌が好きで、よく聞いてくれることも、私たちだけの魅力だと思います。

――大学祭で披露したステージのクリップ映像が毎日のようにアップされていますが、どうでしたか?

ガウル:本当に楽しかったですし、お祭りにメンバーたちと一緒にいるのがとても楽しかったです。ちょうどその時「After LIKE」の私のパートが流行していました。それで、訪れる学校ごとに歌詞を変えて歌いました。それも話題になってよかったです(笑)。

――“ガウルと言えばショートヘア、ショートヘアと言えばガウル”というほどよくお似合いですが、実際にショートヘアは初めてだそうですね。

ガウル:最初に髪を切る時は「似合うかな?」と思って悩みました(笑)。でも髪を切ってみたらショートヘアがきれいかどうかというよりは、クールなイメージとカリスマ性のある雰囲気がとても似合っていました。100%満足しています。私の外見がフェミニンなので、一度もハンサムだと思ったことがないのですが、ショートヘアにして初めてそう言われ、ショートヘアが与えるイメージが大きいと思いました。

――“ガウル先輩”という愛称についてどう思いますか?

ガウル:最近では“本当の”先輩たちまで、私を「ガウル先輩」と呼んでいました(笑)。私を思い浮かべる言葉があるというのがとても嬉しいです。私とイメージがよく合っています。

――IVEの歌には、キリングパート(歌で人の心を掴む部分)が多いです。自身のパートの中で1番愛着のある歌詞はどこですか?

ガウル:「私の長所は何かわかる? まさに正直なところだよ」です! このパートで多くの方が私に気づいて記憶してくれるきっかけになったようなので、意味のある歌詞です。何より歌詞の中の意味が、シニカルで堂々とした私のイメージをよく見せてくれるので、私とぴったり似合うと思います。

――「正直なところ」以外の長所を教えてください。

ガウル:今日は「『@star1』のグラビアを撮ったことだよ」です(笑)。

――デビューして約1年ですが、予想できないほどの大きな愛を受けたと思います。自分の中での信念はありますか?

ガウル:私がいつも思っていることが「幸せなほど不幸だ」です(笑)。不幸がとてつもない「不幸」のことではありません。活動を通じてこのように大きな幸せを与えられた時、それに満足して更なる努力をせずに多くの方を失望させることだと思います。多くの方々だけでなく、自分自身にも失望してしまうと、常に不幸が訪れると思いながら、この言葉を心に刻んで常にもっと前に進んで努力しようという気持ちになります。幸せと感謝を感じる分だけ、もっと努力しなければなりません。

――IVEの「I」らしい考え方ですね。普段から色々なことを考えますか?

ガウル:考えることが多い方ですが、あまり深く考えないようにしています。

――メンバーたちといつも一緒にいると、1人で考える時間は少なくなりますか?

ガウル:思ったより1人の時間は多いです。忙しく時間を過ごす時もありますが、例えば待機時間がある時は時々メンバーそれぞれ静かに個々の時間を持ったりします。ステージにエネルギーを注がなければならないので、それまではできるだけエネルギーを節約します。

――それとは逆に「よし!」とウォーミングアップをして、ステージに上がるメンバーもいますか?

ガウル:イソとレイがそうだと思います(笑)。2人ともエネルギーが溢れています(笑)。

――IVEの長女として、メンバーたちと一緒に過ごしながらやりがいを感じた瞬間はありますか?

ガウル:チームワークがだんだん良くなっていく姿を見ると、やりがいを感じます。何から何まで言わなくても、目を見るだけでお互いの気持ちが分かる瞬間が来るんです。そんな時、心から嬉しさを感じます。

――メンバー同士で対立したときは、どのように解決していますか?

ガウル:一緒に集まって率直に話すタイプです。お互いを配慮するがゆえに、言うべきことを言わないわけにはいかないですよね。それでお互いに話をした後、少しでも寂しさを感じていたり、気分が悪そうに見えたら、姉として先に近づいて、より気を遣います。妹たちには傷つかないで欲しいです。

――デビュー前と今を比べると、本当に多くのことが変わったと思いますがどうですか?

ガウル:多くのことが変わりましたが、その中でもマインドが本当に変わったと思います。デビューする前はどうしても不安で焦る気持ち、そして「私はうまくできるだろうか」と思うことが先にきていましたが、今は自信もたくさんでてきました。何よりも、私を愛してくれるファンの方々がいます。その方々を思い出すと、ものすごいエネルギーを得ます。以前は、ステージに上がると「ステージだけはうまく終えよう、失敗しないようにしよう」という考えしかなく、緊張の連続でした。今はファンの方々の表情を1つ1つ見ようと思い、頑張って目も合わせようとしています。

――これから新しく学びたいことはありますか?

ガウル:ぜひ作曲を学びたいです。そして、私の歌を作るのが夢です。作詞は仕事の合間に勉強していますが、まだ作曲に挑戦したことはありません。一生懸命作詞と作曲を勉強して、タイトル曲のクレジットに私の名前を必ず載せたいです(笑)。

記者 : パク・スンヒョン